基本的日常生活動作(きほんてきにちじょうせいかつどうさ)・BADLとは、歩行や移動、更衣、食事、排泄、入浴など、日常生活に最低限必要な動作を意味します。
日常生活動作(ADL)というと、一般的にはこの基本的日常生活動作(BADL)のことを指します。介護保険制度やリハビリテーションなどの現場で、高齢者や障害者の方の日常生活レベルをはかる指標として用いられています。
日常生活動作(ADL)が低下すると、活動性も低下し、社会参加への機会が少なくなっていきます。これにより、自分の役割や生きがいを見いだせなくなり、家に閉じこもりがちになります。すると心身機能が低下し、さらに日常生活動作(ADL)が低下するという悪循環になってしまいます。
このため介護予防では、高齢者が生きがいを感じながら活き活きと生活を続けていけるよう、心身機能の向上だけでなく日常生活動作(ADL)の維持・向上にも取り組み、本人の活動と社会参加を促していくことが大切です。
(グッドライフシニア編集部)