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葬儀の現状と新たな問題「弔い不足」の実態を調査

葬儀

仏事関連総合サービスの株式会社メモリアルアートの大野屋による「弔い不足」に関する調査結果のご紹介です。

葬儀業界では葬儀の小規模化・簡素化が進み、新型コロナウイルスによりその変化がさらに加速しました。その結果、喪主や参列できなかった人から、「心残りや後悔を感じる」という声が広がっており、その現象が「弔い不足」として昨今注目を集めています。

葬儀の現状について

コロナ禍での葬儀参列機会は減少傾向

コロナ禍での葬儀の参列機会については42.6%が減ったと回答。そのうち、非参列者100名では57%が減ったと回答しました。

葬儀業界では葬儀の小規模化・簡素化が進んでおり、そもそもの参列回数は減少傾向にあることに加え、新型コロナウイルスにより密を避けるため、参列者を絞った形式が増加したことが影響していると考えられます。

葬儀の現状

葬儀の形式は、「家族葬」が5割以上、5年間で21.5ポイント増加

葬儀経験者300名に「形式」を聞いたところ、現在主流となっている「家族葬」が最も多く全体の55.3%。5年間で21.5ポイント増加しています。人数に制限をかけない「一般葬」は27ポイント減少しています。直葬・一日葬は1割に満たないですが、一日葬は増加傾向にあります。

また、当社の葬儀実績でも、2010年と2020年を比較すると大幅に「家族葬」が増加しています。

葬儀の現状

葬儀費用は僅差で「81万~100万」がトップ、「100万円以内」は38%に

葬儀経験者300名に葬儀の「費用」を聞いたところ、最も多いのは「81~100万」。「100万以内」では計38%となりました。

葬儀の現状

7割が葬儀に満足。不満足な理由は「希望の葬儀の形式がとれない」「お別れ・準備の時間」

葬儀経験者300名に、葬儀の満足度を聞いたところ、「葬儀」では合計77.3%が満足で、不満に感じている人は比較的少ない結果になりました。葬儀は一生に一度の大切なお別れの場であるにも関わらず、3割もの方が何らかの「不満」を抱えていることになります。

少数派ではあるが、「不満」と回答した理由については、「希望の葬儀の形式をとれなかった」 「お別れの時間が足りないと感じた」 「準備に時間をかけられなかった」が上位に。残された側の気持ちとして、納得のいく充分なお別れができていないと感じていることがうかがえます。

葬儀の現状

葬儀で迷う・困ることは、「価格」「どこまで相談するか」「規模」

葬儀経験者300名に、葬儀の内容を決めるうえで迷った点、困ったと感じる点を聞いたところ、「適正価格がわからない(30.3%)」「訃報を誰にどこまで連絡するのか(21.7%)」「どの葬儀社を選ぶべきか(18.7%)」が上位となりました。

その中でも、「訃報を誰にどこまで連絡するのか」「どの葬儀社を選ぶべきか」「まわりに相談できる相手がいなかった」「どういった規模で行うのがよいか」が増加傾向にありました。喪主の視点に立ち、「訃報の連絡範囲」「規模」「相談先」は予め準備しておくべきでしょう。

葬儀の現状

弔い不足について

非参列者は半数が「弔い不足」を感じており、後悔・心残りを解消できる方法が必要に

非参列者100名に、参列できなかった理由を聞いたところ、「コロナ禍のため自粛した(44%)」「遠方のため(20%)」「家族葬のため遠慮した(20%)」が上位に。近年の家族葬の増加がコロナ禍によりさらに拍車がかかり、大きく影響していることが分かりました。

そのうち、「参加できなかったことで、悔やむ気持ち」の有無を聞いたところ、半数の53%が「ある」と回答しており、「弔い不足」を感じていることが明らかになりました。特に「1年以上3年以内」のコロナ禍では60.5%とその割合も高くなっています。

非参列者のうち、「弔い不足」を感じている方に、「もう一度お別れする機会が欲しいか」を聞いたところ、60.3%が欲しいと回答しています。この結果から、参列できなかった方にも、供養の機会や「弔い不足」を解消できる方法の提供が必要と言えます。

葬儀の現状

弔い不足を感じているのは3割、そのうち半数が「お別れの機会が欲しい」と回答

400名に、「後悔や心残りに感じていることはあるか」と聞いたところ、「ある」は29.3%。特に、「1年以上~3年以内」のコロナ禍では36.1%と高い結果に。

喪主・喪主の家族では30.6%が「ある」と回答しており、葬儀を行ったにも関わらずそれでも後悔や心残りは持ったままであることが分かりました。

加えて、「非参列者」は38%と喪主/家族よりも高くなり、実際に葬儀に行けなかった方の弔う気持ちをどうするかは重要なポイントと言えます。

葬儀の現状

また、「ある」と回答した方のうち、45.3%が「もう一度お別れする機会が欲しい」と回答。特に、葬儀に参列できなかった人は、55.2%が望んでいることが分かりました。

葬儀の現状

<自由回答>
Q:葬儀で心残りや不満にお感じになった具体的なエピソードがあればお答えください
「なくなる前にもっとできることをやっておけばよかったと悔いている」
「入院中も見舞いにあまり行けなかったため、心残りに感じている」
「どこに連絡して、葬儀を頼めば良いかがわからず、紹介されたままに、葬儀を進めてしまった事を後悔しています」
「急なことだった事、コロナ禍で家族間でもなかなか顔をあわせられなかった事。慌ただしく、葬儀を進めるしかなかったこと」

【考察】
■小規模化・簡素化について
 少子高齢化や核家族化、地域コミュニティの希薄化、社会・情報インフラの発展・生活スタイルの変化など、複合的な要素により葬儀の形式は大きく変わっています。「家族葬」が主流になり、小規模化・簡素化はコロナ禍で加速しました。調査でも、コロナ禍での「葬儀参列機会」は減少傾向に。葬儀の形式も「家族葬」が5割、費用は100万円以下が38%と、これらの影響がみてとれました。

■弔い不足の実態について
葬儀を選ぶ上での困ったポイントでは、「訃報の連絡範囲」「規模」「周りに相談できる相手がいない」などが上位に挙がり、供養や弔いごとに関する知識や情報不足から判断に迷っている人が多いことがわかります。

葬儀の内容・葬儀社に関する満足度は今回は7割が「満足」ではあったものの、このことは、一生に一度の大切な人とのお別れの場であるにも関わらず、3割もの方が何らかの「不満」を抱えていることになります。知識や情報が乏しい中、費用や効率重視の簡素なお別れの形式を安易に選択してしまったことが要因と言えます。

こうした背景から「希望の形式をとれなかった」「お別れの時間が足りなかった」などの不満の声も上がり、「弔い不足」を感じているのは29.3%。その中で45%が「弔い直し」の希望があると回答しています。また、主にコロナ禍(1年以上3年以内)で葬儀に参列できなかった方については、53%が「弔い不足」を感じており、60.3%が「もう一度、お別れの機会を持つこと」を希望しています。

この結果から、葬儀に参列できなかった人は後悔や心残りが強く、「弔い不足」はコロナ禍で加速していることがわかります。「弔い不足」にならないためには、幅広い商品・サービスや知識を有する事業者に相談したり、家族、親戚、宗教者などの情報をあらかじめ把握しておくなど、事前の情報収集も大切です。

葬儀業界では葬儀の小規模化・簡素化が進み、新型コロナウイルスによりその変化がさらに加速しました。その結果、喪主や参列できなかった人から、「心残りや後悔を感じる」という声が広がっており、その現象が「弔い不足」として昨今注目を集めています。

葬儀経験者300名・非参列者100名の計400名を対象に実態調査を行いました。その結果、「お別れの時間が足りなかった」「後から亡くなったことを知り参列できなかった」など、「弔い不足」があることが明らかになりました。加えて、近年の葬儀形式・費用・満足度などについても調査をしております。

弔い不足調査サマリー
■コロナ禍の葬儀の参列機会は減少傾向:42.6%が減ったと回答。非参列者は57%が減ったと回答

■ 葬儀の形式は、「家族葬」が5割以上、5年間で21.5ポイント増加と小規模化・簡素化
費用では、100万円以下が38%に

■ 葬儀の満足度・葬儀を選ぶ上で困ったポイント
7割が葬儀に満足、不満足な理由は「希望の葬儀の形式がとれない」「お別れ・準備の時間」
困ったポイントは、「訃報を誰にどこまで連絡するのか」「どの葬儀社を選ぶべきか」
「まわりに相談できる相手がいなかった」「どういった規模で行うのがよいか」が増加傾向

■ 弔い不足を感じているのは3割で、そのうち、半数が「お別れの機会が欲しい」と回答
非参列者では、半数の53%が「参列できず悔やむ気持ちがある」と回答、
特にコロナ禍で葬儀に参列できなかった方は、60.5%とより高い結果に
非参列者の後悔・心残りを解消できる方法が必要になっていることがうかがえる

【調査概要】
対象   :5年以内に親族または友人・知人が亡くなった経験がある方
       参列した方   :300名
       参列しなかった方:100名
年齢  :20歳~99歳
性別  :男女
エリア :1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)

調査方法:インターネット調査
実施期間:2022年10月4日~6日