いまやダイエットの定番糖質制限ダイエット。さまざまなダイエットの情報がある中で、ポピュラーなのが「糖質制限」。ダイエットの定番として根付いており、ダイエットに挑戦したことがない方でも、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
糖質を含む炭水化物は、私たちが生きるために必要な栄養素の一つです。しかし、他の栄養素に比べると、糖質は血糖値を急激に上げる傾向があります。
このため、インスリンというホルモンが分泌され、血液中の糖質を体の細胞に取り込む働きをします。
しかし、必要以上の糖質があると、体は脂肪に変えて蓄えようとします。これが「炭水化物は太りやすい」と言われる原因です。
糖質制限は、ご飯やパン、麺、芋類などの炭水化物、甘いものに特に多く含まれる糖質量を1日70~130gに抑え、代わりにたんぱく質と脂質が主成分の肉・魚・豆腐・チーズ類と、野菜をしっかり食べて身体を支えるダイエット方法です。
糖質制限ダイエットで食べるべき食材は、糖質の入っていないもの、または少ないものです。
逆に、減らすべきものは、ご飯や麺類、パンなどの小麦粉製品、そして、甘いお菓子や飲み物など糖質の多い食品です。
どのような食材に糖質が多いのか、少ないのかを知るためには、食品の栄養成分表示をチェックすることが大切です。
糖質制限ダイエットでは、野菜や肉類、魚介類、卵、豆類、乳製品、ナッツ類、種実類などがおすすめの食材となります。
また、果物や根菜類にも糖質が含まれているため、摂取量には注意が必要です。
食事をする際には、野菜やたんぱく質を中心にバランス良く摂ることを心がけ、食事の回数を増やして空腹を感じないようにすることも大切です。
糖質制限について、また、糖質が多い食品、少ない食品の一覧についての詳しい内容は、下記の記事を参考にしてください。
糖質制限ダイエットの効果と注意点|おすすめの食材やNGの食材は?
自分は太りにくいと思っていたはずなのに、気がつけばウエストが・・・。二の腕が・・・。中高年になると代謝の低下や運動不足から肥満、健康診断でダイエットを勧められることは珍しくありません。ダイエットの王道、定番となった「糖質制限」について、その方法やメリット、注意点などを今一度確認してみましょう。
シニアの場合は注意が必要
なお、シニアの場合も糖質制限ダイエットは行うことができますが、年齢によって体の代謝が変わるため、糖質制限の実践に当たってはいくつか注意が必要です。
まず、糖質制限ダイエットを行う前に、かかりつけ医などに相談し、健康状態を確認してからダイエットを始めることをおすすめします。
シニア世代の糖質制限にあたっては、極端な食事を行うとエネルギー不足による体力・免疫力の低下も予想されています。
糖質をほとんど摂らないような極端な制限を行うと、筋肉量の減少による歩行困難や寝たきり、エネルギー不足が原因の体力・免疫力の低下など、せっかくの努力が健康上のリスクにつながってしまう恐れもあります。
また、高齢者は筋肉量が低下する傾向があります。そのため、十分なたんぱく質を摂取することが重要です。たんぱく質は筋肉の構成要素であり、筋肉量を増やすことで基礎代謝を上げ、痩せやすい体質になります。
さらに、食事の栄養バランスにも注意が必要です。炭水化物を制限しすぎると、必要な栄養素が不足する可能性があるため、バランスの良い食事を心がけましょう。
シニアの糖質制限のポイントは「適切な範囲でゆるやかな」目標を立てること。挑戦される際は、くれぐれも無理をなさらず、「適切な範囲でゆるやかな」目標を立てることを大切にしてください。
メリット・デメリット、気をつけるべきポイントをおさらいして、身体も心も健康になれる、自身にあった食事法を見つけていきましょう。
シニアの糖質制限は危険?メリット・デメリットを知り正しく取り組もう
誰でも、今日の食事から挑戦しやすいからこそ、過度な我慢は禁物の糖質制限。特にシニアの方は、体力・免疫力の低下により病気になりやすくなったり、筋肉量の低下による歩行困難や寝たきりのリスクも懸念されています。今ある健康を維持する、をポイントに、適切な範囲でゆるやかに取り組んでいきましょう。
シニアの方が糖質制限ダイエットに取り組む際のメリット・デメリットについて知り、正しい知識を身につけて、健康的な糖質制限ダイエットを実践しましょ
糖質制限ダイエットは、健康的な食事をすることを促すダイエット方法として人気がありますが、過度な制限や偏った食事は体に悪影響を与える場合があるため、シニアの方は、かかりつけ医に相談するか専門家の指導のもとで行うことが望ましいです。
(グッドライフシニア編集部)