ALS(筋委縮性側策硬化症)とは、体を動かす指令を伝えるための神経が障害されることにより、筋肉がやせ、力がなくなっていく病気です。筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)とも呼ばれます。
1869年、フランスの脳神経内科医のシャルコーによってはじめて報告されました。
初期に多くみられる症状は、手や足などの筋力の低下やけいれんです。食べ物が飲み込みにくくなる、発音が正確にできなくなるといった症状から始まることもあります。
症状が進行すると歩行困難になり、寝たきりになります。また、呼吸筋が弱くなることで、人工呼吸器も必要となります。一方、視力や聴力、記憶力、知能、意識などは末期まで障害はみられません。
原因は不明で、国の難病に指定されています。介護保険法の特定疾病でもあります。
国内の患者数は約9,200人。好発年齢は60~70歳ですが、まれに若い世代でも発症します。根本的な治療法はまだ確立されていませんが、進行を遅らせる作用のある薬が使われます。
筋肉や関節の痛みには、リハビリが重要です。話せなくなったら眼球運動による意思伝達装置を使用するなど、最期まで尊厳を保ち、日々の暮らしを大切にする支援が進められています。
(グッドライフシニア編集部)