介護（かいご）サービス情報（じょうほう）の公開制度（こうかいせいど）とは、介護事業所や施設の情報を、だれもが簡単に手に入れられるようにしたものです。
介護保険制度ができたことで、それ以前の行政の権限でサービスが提供されていた「措置時代」から、自分で必要なサービスを選択し、各事業者と契約を交わす時代に変わりました。
この選択を助けるためにつくられた制度です。
介護サービス事業者・施設は、指定を受けてサービスを開始する際に、都道府県に対して、介護サービス情報を報告することが義務付けられており、その後も定期的に報告することしなければなりません。
介護サービス情報には、基本情報と運営情報、都道府県が定める任意報告情報があります。
基本情報は、事業所の名称や所在地、提供するサービスの内容、利用料などです。
運営情報は、各事業所の具体的な取組の状況のことで、苦情対応のために講じている措置や外部機関との連携の状況などがあります。
任意報告情報は、都道府県知事がそれぞれ定めることができます。
介護サービス情報の報告を受けた都道府県は、その内容を審査し、必要な場合は、都道府県または都道府県が指定した調査機関により調査が行われます。
その後、都道府県のホームページ上で公開されます。
利用者はインターネットで閲覧できるほか、各市区町村の窓口に問い合わせて情報を得ることもできます。
（グッドライフシニア編集部）