起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)とは、急に立ち上がったときに低血圧になって起こる立ちくらみのことです。
一般的には「脳貧血」とも呼ばれ、脳の血流が減ることで起こります。
立ち上がるとき、通常は、交感神経(自律神経のひとつで、心臓を活発に動かし、血圧を上げる働きをもつ)がうまくはたらきます。
しかし、加齢などで交感神経のはたらきが低下すると、とっさの立ち上がりに反応できず、血液が下半身に流れてしまい、脳の血流が減って立ちくらみが起こるのです。
転倒や事故を防ぐため、高齢になったら「立ち上がるときはゆっくり」を心掛けましょう。
また、飲酒や降圧剤の使用が原因となることもあるので、注意が必要です。
起立性低血圧を起こしたときは、仰向けに寝てクッションなどで下半身を少し高くして血液が脳に戻るように安静にします。
(グッドライフシニア編集部)