梅雨明けとともに猛暑の厳しい夏がやってきますね。体のだるさや食欲不振、寝不足といった夏バテを起こしやすい時期ですので、健康管理が大切です。
特に高齢者の方は、体温調節機能や水分バランスが変化し、食中毒や脱水症、熱中症などの健康リスクが高まるため注意が必要です。
この記事では、高齢者が夏を元気に過ごすために知っておきたい病気の症状や予防策をまとめました。
シニア世代のご本人やご家族の方は、ぜひ参考にしてください。
1. 夏の食中毒を予防
気温や湿度が高くなることで食べ物が腐りやすくなるこの時期は、食中毒が発生しやすくなります。高齢者は免疫力が低下しやすいため、特に注意が必要です。
食中毒になる主な原因には、細菌(6割)、ウイルス(3割)、その他化学物質、寄生虫、自然毒などがありますが、感染を防ぐためにはそれぞれの概要を知っておくことが大切です。
「つけない・増やさない・やっつける」を実行して食中毒やウイルス感染を予防していきましょう。食中毒を起こす原因、症状、対策法などについて詳しく解説します。
詳しい記事☟
■夏の食中毒にご注意!細菌・ウイルス撃退法でしっかり予防
2.脱水症の予防と水分補給のポイント
脱水症状とは、体から水分・塩分などの電解質が失われた状態のことです。脱水症状になると、頭痛・めまい・吐き気をはじめとした、さまざまな症状があらわれます。
また、脱水症状が続くと血液がドロドロの状態となり、脳梗塞・心筋梗塞を引き起こすきっかけにもなり、命にかかわる大変危険なものです。
加齢に伴い、のどの渇きを感じにくくなる高齢者は、脱水症に気づかないまま重症化することもあります。自分では気づきにくい隠れ脱水の症状、脱水症の危険性、水分補給のポイントをまとめました。
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■かくれ脱水にご注意!予防と水分補給のポイントとは?
3.熱中症の予防や対策
熱中症とは、体温が上がり体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりすることにより、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などさまざまな症状を起こす病気のことを指します。
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者。加齢により脱水症状に陥りやすく、回復もしにくいと報告されている高齢者の熱中症。
熱中症を予防するためには、計画的にこまめに飲水することが重要となります。
原因や症状、自分でもわかる体調の変化、効果的な予防法(水のちょこちょこ飲み)、また、室内・屋外の熱中症対策のポイントについてご説明しています。
詳しい記事☟
■熱中症予防と対策|水のちょこちょこ飲みがおすすめ
■高齢者の水分摂取量の理想と現実!工夫して飲むコツ
以上、夏に特に気をつけたい食中毒、脱水症、熱中症予防についての記事のご紹介でした。
高齢者の夏の健康管理は、命にかかわることもある大切なテーマです。それぞれの病気の症状や予防法を理解しておきましょう。
暑さに負けないためには、適切な水分補給と栄養バランスの取れた食生活、そして睡眠が大切です。
夏の寝苦しい夜は睡眠不足になリがちですが、睡眠は消耗した体力の回復に欠かせません。質の良い睡眠も心がけてくださいね。
(グッドライフシニア編集部 松尾)
もっとも長生きする睡眠時間は?“質の良い眠り”のための7箇条
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