特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム（特養）とは、精神や身体に障害があったり、寝たきりなどの重度の要介護者のために、社会福祉法人や地方自治体などにより運営される公的な介護施設のことです。
介護費用だけでなく、生活に必要な費用（光熱費や住居費）にも介護保険が適用される部分もあり、安価に入居できるぶん待機者も多く、地域によりますが数年待ちとなる場合もあります。
個室化が進んでいますが、4人部屋なども多くみられます。
入居の条件
65歳以上で要介護3から5の人が対象となっていますが、要介護1や2の人も特例として（認知症を患い日常生活に支障がある場合など）入居可となるケースもあります。詳細は、お住まいの市区町村に確認しましょう。
費用
月額費用が安く入居一時金は不要。介護保険が適用されるので費用負担が少なくすむのが特養の特徴です。月額費用の目安はおおよそ9万円～13万円程度ですが、介護度、個室か相部屋か、施設の形態などにより差が生じます。
サービス内容
一般的に提供されているおもなサービスは以下の通りです。
食事
入居者の体調や嗜好を踏まえた食事作りを行うだけでなく、季節に応じた食事や誕生日など行事に合わせた特別食も提供されます。
排泄
入居者ができるだけ自立した生活を送ることができるよう、本人の身体能力を活かしつつ援助を行います。トイレに自分で行ける人はトイレで排泄できるようにサポートし、寝たきりで移動が難しい人はベッドで排泄の介助を行います。
入浴
安全に入浴（基本的に週に2回）できるようサポートしてくれます。寝たきりの人の場合は機械の浴槽を使用して入浴。入浴不可の場合は身体を清拭します。
その他
健康管理、日常生活で必要な介助、機能訓練などが行われます。厳しい入居条件がある特別養護老人ホームは、痴呆症や介護度が重度な人におすすめ。自宅で家族が介護するのが難しい場合に、ありがたい存在の施設であるといえます。
（グッドライフシニア編集部）