BPSDとは、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia の頭文字をとったもので、認知症の行動・心理症状を指す言葉です。
認知症の症状は大きく「中核症状」と「BPSD」にわけられます。
中核症状は物忘れや判断力の低下などの認知機能障害を指し、BPSDはそれに伴ってみられる精神症状や行動症状のことを言います。
精神症状として、抑うつ、不安、幻覚、妄想、睡眠障害など、行動症状として、暴力、暴言、徘徊、拒絶、不潔行為などが現れます。
中核症状が原因で本人が混乱したり落ち込んだりした結果起こると考えられており、症状には環境や人間関係も大きく影響します。
BPSDには適切なケアや環境調整、リハビリテーション等の非薬物療法が推奨されます。症状の背景を考え、本人の気持ちに寄り添った対応をすることが大切です。
デイサービスなど認知症の人が心地よく安心して暮らせるような環境作りのほか、ウォーキングや体操などの運動療法も有効と考えられています。
(グッドライフシニア編集部)