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「まだ老人ホームには入りたくない」シニア向けシェアハウスという新しい暮らし方

近年、シニア向けシェアハウスがテレビ番組やニュースで特集されることが増え、「老後の一人暮らしが不安」「誰かとつながりながら暮らしたい」と考えるシニア世代から関心が高まっています。

これまで老後の住まいといえば、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を思い浮かべる方も多かったかもしれません。

しかし今、「まだ自由に暮らしたい」「でも完全な一人暮らしは少し不安」というシニアにとって、シェアハウスは新しい選択肢のひとつになりつつあります。

今回は、西東京市のシニア向けシェアハウス「シニアライフ田無」を運営する株式会社イチイの丸田さんに、お話を伺いました。
 

シニア向けシェアハウスとは?

丸田さん「シニア向けシェアハウスは、キッチンやリビングなどを共有しながら、それぞれ個室を持って暮らすことができます。

健康で一人暮らしができるシニアの方を対象とした住まいなので、パートを続けている方や、趣味や外出を楽しみながら生活されています」。

自分の生活リズムを大切にしながら、必要なときには人とのつながりを感じられる点がシェアハウスの魅力です。

丸田さんによると、シニアライフ田無への問い合わせは、この数年で大幅に増えているそうです。

高齢化や単身世帯の増加が進む中、“安心”と“自由”を両立できる住まいを求めるシニアは、今後さらに増えていくのかもしれません。

丸田さん「入居を検討される方の中には、『完全な一人暮らしは少し不安。でも、老人ホームに入るほどではないし、自由な暮らしは続けたい』という方が多くいらっしゃいます。そうした方にとって、シェアハウスは自由な暮らしと安心感を両立しやすい住まい方のひとつだと思います」。
 

シニア向けシェアハウスのメリット

シェアハウス田無

シェアハウス田無で入居者同士の食事会

シニア向けシェアハウスの魅力について、丸田さんは「一人で暮らす自由は保ちながら、人の気配がある安心感を得られる点が大きい」と話します。

孤独感を軽減できる

配偶者との死別や子どもの独立によって、一人で暮らすシニアは増えています。一人暮らしでは、一日誰とも話さずに過ごすことも少なくありません。

丸田さん「毎日長く話すわけではなくても、朝のあいさつやちょっとした会話があるだけで安心される方は多いです」。

シェアハウスでは、無理に深く関わらなくても、日常の中に自然な交流が生まれやすい点がメリットです。

人の気配がある安心感

完全な一人暮らしでは、防犯面や急な体調不良への不安を感じる方も少なくありません。

丸田さん「誰かが同じ建物内にいる、というだけでも安心感につながります。体調を崩したときに、いつもと様子が違うと気づいてもらえる可能性があることも、シニア世代にとっては大きいと思います」。

必要な距離感を保ちながら人とつながれることは、一人暮らしに不安を感じるシニアのニーズに合った住まい方といえるのではないでしょうか。

生活コストを抑えやすい

物価高や家賃上昇の影響から、「広い家は必要ない」「生活費を抑えたい」と考えるシニアも増えています。

丸田さん「シェアハウスは、キッチンやリビングなどを共有することで、一般的な賃貸住宅よりも住居費や生活費を抑えやすいです」。

自由な生活を続けやすい

シニア向けシェアハウスは、介護施設ではなく、基本的には健康で一人暮らしができる方を対象とした住まいです。

丸田さん「実際に、パート勤務を続けながら暮らしている入居者の方もいます。仕事や外出、趣味など、自分の生活リズムを大切にしながら暮らせる点も魅力です」

一人暮らしの自由さを保ちながら、必要なときには人の気配やつながりを感じられること。それが、シニア向けシェアハウスならではの大きな魅力といえそうです。
 

一方で、シェアハウスには課題もある

丸田さんは、「シェアハウスを選ぶ際は、共同生活のルールや健康状態が変わったときの対応、運営側のサポート体制まで確認しておくことが大切です」と話します。

共同生活であること

キッチン・浴室・トイレ・リビングなどを共有する場合、生活音や掃除、使い方の違いがストレスになることもあります。個室があっても、完全な一人暮らしとは違います。

人との距離が近いからこそ、あいさつや会話が安心につながる一方で、干渉しすぎない距離感も必要です。「どこへ行くの?」「何を食べているの?」といった何気ない声かけも、受け取る側によっては負担になる場合があります。

そのため、入居者同士の相性や生活ルールも重要です。

共同生活である以上、入居前の面談や内覧で、生活リズム、共有スペースの使い方、掃除やゴミ出しのルールなどを具体的に確認しておく必要があります。

一人暮らしが難しくなった場合

健康状態が変わったときの対応を考えておくことも必須です。

丸田さん「病気やけが、認知症の進行、介護が必要になった場合に、そのまま住み続けることは難しくなります。実際に、入居後まもなく体調を崩し、一人暮らしができなくなったケースもあります」。

運営体制や相談できる人の存在

さらに、見落とせないのが「運営する人」や「調整役」の存在です。入居者同士の小さな不満やトラブルを放置すると、暮らしにくさにつながります。

管理人や運営スタッフが、困りごとの相談を受けたり、生活ルールを整えたり、必要に応じて間に入ったりする仕組みがあるかどうかは、安心して暮らすための大切なポイントです。

つまり、シニア向けシェアハウスは「人と暮らせるから安心」だけではなく、「どのように運営されているか」「困ったときに誰が対応するか」まで見て選ぶことが大切です。
 

“老人ホーム以外”の選択肢として注目

「まだ元気だから自由に暮らしたい」「でも一人は少し不安」——。シニア向けシェアハウスは、そんな思いに応える“新しい賃貸住宅のかたち”のひとつです。

一人で暮らす自由も、人とつながる安心感も、どちらも大切にしたい。そんなシニアにとって、シェアハウスという暮らし方は、これからの賃貸住宅選びでますます注目されていきそうです。

西東京市のシニア向けシェアハウス「シニアライフ田無」については、こちらの記事でご紹介しています。
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取材協力:株式会社イチイ アセット事業部 丸田さん

(グッドライフシニア編集部 松尾)

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