2020年5月現在、外出を控えなければならない状況が続いていますが、日々の運動不足が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
運動不足が続くとフレイルやロコモティブシンドロームといった状態に繋がる懸念が生じてきます。
不要不急の屋外での活動は控えつつ、でも適度に運動はしたい…そんなときのヒントにもなるのが今回ご紹介するこの一冊です。
健康面での“将来の不安”と言えば「寝たきり」
内閣府が全国の60歳以上の男女にむけて行った調査では、
将来の日常生活への不安について、「自分や配偶者の健康や病気のこと」(67.6%)が最も高く、
次いで「自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること」(59.9%)、「生活のための収入のこと」(33.7%)
という結果が出ており、ご自身やご家族が「寝たきり」になってしまうことについて不安を感じる方が過半数を占めていることがわかります。
(参照:「高齢者の日常生活に関する意識調査」結果(概要)https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h26/sougou/gaiyo/pdf/kekka1.pdf)
「寝たきり」の状態になってしまうと、それに伴って認知機能や筋力の低下、床ずれなどが起こります。高齢者の場合、約一週間「寝たきり」が続くと下肢の筋力が2割も萎縮してしまうとも言われます。
では、将来の「寝たきり」を防ぐためにはどのような対策が必要なのでしょうか。
「寝たきり」にならないために。大切なのは“伸ばす”こと
川村明著『5秒ひざ裏のばして 最期の3日前までトイレに行こう』(主婦の友社・2020年4月)によると、「寝たきり」を防ぐためには40代からの対策が必要だそうです。
まずはご自分の歩き方をチェックしてみましょう。
□ 靴底の外側だけが減っている
□ 外反母趾がある
□ ウオノメやタコができやすい
□ 肩こりや腰痛がある
□ 歩くスピードが遅くなってきた
□ 気づくと足元ばかり見ている
該当する項目はあったでしょうか?
1つでも当てはまった場合は歩き方に問題があるそうです。
著者の川村明医師は、山口県宇部市で東洋医学と西洋医学の両方を取り入れたクリニックを開業し、介護予防運動に取り組んでいます。川村医師の「ひざ裏のばし」ストレッチはたくさんの「寝たきり」寸前の患者さんたちを救いました。
今回の『5秒ひざ裏のばして 最期の3日前までトイレに行こう』でも、「寝たきりゼロ」に向けた対策やストレッチなどを、誰にでもわかりやすいように書かれています。
「近頃、立ち上がるのが大変になってきた…」「最近よくつまずく…」など、少しでも心当たりのある方は、本書をぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
書誌情報
タイトル:5秒ひざ裏のばして 最期の3日前までトイレに行こう
著者:川村明
定価:本体1,300円+税
発売日:2020年4月24日(金)
A5判、148ページ
ISBN:978-4-07-442583-9
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(グッドライフシニア編集部)