埼玉県への移住・転居に役立つ街紹介
埼玉県は県庁所在地をさいたま市に置く、東京に次いで神奈川とともに関東地方を代表するエリアです。
東京のベッドタウンとしても人気を博しており、平日は埼玉の地元でのんびりと、土日やイベントがある日は東京で英気を養う、など都心へのアクセスの良さが、生活にメリハリをもたらしてくれます。
今回は「もし埼玉県で暮らすことになったら?」という視点から、埼玉県の特徴や人気スポット、家賃相場などを中心にご紹介いたします。
今回は埼玉への移住・転居時に心強い、街情報をご紹介します。
埼玉県の特徴って?
まずは埼玉県の基本データを見てみましょう。
埼玉県は人口7,332,551人(令和5年8月1日現在)、面積3,798㎡、40市・22町・1村で形成され、市の数は全国最多となっています。
関東地方のほぼ中央に位置し、県境をすべて1都6県に囲まれているため海に面していません。快晴数日本一を誇り、海に面していないため津波の心配がないところも心強いですね。
一方、内陸部にある熊谷などは、ヒートアイランド・フェーン現象などによって、毎年ニュースになるほどの酷暑で知られています。
エリア分け
埼玉県は大きく5つのエリアに分けることができます。
埼玉県 東部
クレヨンしんちゃんの舞台で知られる春日部市や、お煎餅のお土産で有名な草加市がここ東部に位置しています。有名なスポットで言えば、国の天然記念物に指定されている推定樹齢1200年、藤棚の最大面積800㎡の藤花園があります。4月下旬からが見頃です。
東部エリア:草加市、春日部市、加須市、行田市、久喜市、越谷市、幸手市、白岡市、杉戸町、蓮田市、羽生市、松伏町、三郷市、宮代町、八潮市、吉川市があります。
埼玉県 中央
県庁所在地のさいたま市があるのがここ中央エリアです。東北・上越など新幹線5路線が通っており、東京に負けない東日本の交通の中心地です。その分、人も多く集まり、令和4年では全国3位となる7,107人の人口増加を記録しています。埼玉県内で遊ぶ、買い物を済ませるなら中央エリアでほとんどすべて揃いそうですね。
中央エリア:上尾市、伊奈町、桶川市、川口市、北本市、鴻巣市、さいたま市、戸田市、蕨市があります。
埼玉県 西部
最も位置する市町村が多いのが西部。全部で26の市町村が位置しています。首都圏からの日帰り旅行におすすめな小江戸川越(川越市)、「となりのトトロ」のモデルとされるトトロの森(所沢市)などが有名です。
西部エリア:朝霞市、入間市、所沢市、和光市小川町、越生町、川越市、川島町、坂戸市、狭山市、志木市、鶴ヶ島市、ときがわ町、滑川町、新座市、鳩山町、飯能市、東秩父村、東松山市、日高市、ふじみ野市、富士見市、三芳町、毛呂山町、吉見町、嵐山町
埼玉県 秩父
秩父と言えば、周囲を山々に囲まれた豊かな自然。都心から特急でおよそ80分でアクセスできます。移住先や避暑地としても人気のエリアですね。秩父市は埼玉県内でも最も広大な面積を誇るため、その中でもショッピングやグルメが楽しめる「市街地エリア」、大きな川が流れる「吉田エリア」、奥秩父と言えばここ「大滝エリア」、大自然に包まれる「荒川エリア」に分けられます。
秩父エリア:秩父市、小鹿野町、長瀞町、皆野町、横瀬町
埼玉県 北部
毎年夏になると名前を聞き始める熊谷市が位置しているのが埼玉県北部。ヒートアイランド・フェーン現象による猛暑が有名なエリアなため、小さいお子さんのいる家庭や高齢者の方はより一層の注意が必要です。一方その気温の暑さを逆手にとって『あついぞ! 熊谷 熊谷新時代まちづくり事業』などユニークな取り組みにも力を入れています。
北部エリア:上里町、神川町、寄居町、深谷市、熊谷市、本庄市、美里町
埼玉県は車社会?
埼玉県にお引越し、となった場合、多くの人が引っ越し先の候補に挙げるのが、浦和・大宮・川口です。
このエリアは埼玉県の中央エリアに位置しており、埼玉県内・都心へのアクセスの良さが人気の理由になっています。
埼玉県内には、JR埼京線や武蔵野線、宇都宮線のほか20以上の路線が通っていますが、この路線の多くがさいたま市のある中央エリアに集中しているため、北西部や秩父エリアでは車の運転が欠かせません。
もし免許の返納を検討していたり、これまで車を持たない生活をしていたりする場合は、引っ越し先によっては車以外の交通手段を準備する必要があります。
シニア期は足腰が弱くなり外出が億劫になることも予想されるため、なるべく交通手段が充実したエリアに新居を構えられるといいですね。
埼玉県の観光名所
小江戸川越
小江戸とは、江戸のように栄えた町、江戸時代を感じさせる町という意味です。川越のほか全国には栃木や佐原(千葉)、厚木など7つの小江戸が存在します。
川越は都心からのアクセスがよく、SNS映えが抜群。
歴史情緒あふれる街並みを、上品な浴衣を着た観光客が行きかう風景はまさに現代に蘇った江戸。
さつまいもを使ったスイーツが人気を博しています。
長瀞・秩父エリア
都心部からおよそ2時間で行ける桃源郷、秩父・長瀞エリア。
豊かな自然とアクティビティ、心まで満たされるおいしい食事。日帰りでも宿泊でも楽しめるこのエリアには、県外だけれなく、県内からも多くの人が訪れます。
特に暑さが厳しい夏は、涼しさと爽やかさを求めて長瀞の渓谷が大人気。
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
ムーミン好きは必見!トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は、埼玉県飯能市にある都市公園です。
フィンランドの人気作家、トーベ・ヤンソンがてがけたムーミンの世界観を再現し、トーベの資料や、ムーミン関連の書籍を所蔵しています。
異国に来たような水と緑に恵まれた穏やかな風景が広がり、山歩きもできるなど、誰と来ても楽しい時間がきっと過ごせます。
角川武蔵野ミュージアム
埼玉県所沢市と出版社・KADOKAWAが共同開発を進める「ところざわサクラタウン」内に位置する文化複合施設である「角川武蔵野ミュージアム」。
文学、アート、博物など、人間の知性の集結作品がジャンルを超え、展示・編成された新進気鋭のミュージアムとなっています。
特徴的な建物のデザインは隈研吾氏が監修しており、一目でわくわくするオーラを放っています。
鉄道博物館
東日本鉄道文化財団が2007年に設立した、鉄道の歴史博物館です。
「てっぱく」「鉄博」の愛称で親しまれています。
食堂車をモチーフにしたレストランや、レアな鉄道グッズも販売されており、鉄道に興味のない方でも楽しめる取り組みが行われています。
工夫を凝らした展示も特徴的で上から見下ろしたり、下から見上げたりと、普段はなかなか見られない鉄道の姿を堪能できます。
埼玉県への移住・転居に役立つ情報
平均家賃
続いて埼玉県、東京都の平均家賃を比較してみましょう(1K、2LDK)。
比較するのは東京と埼玉にまたがる路線・埼京線の戸田公園駅、大宮駅、赤羽駅です。それぞれ埼玉県戸田市、さいたま市、東京都北区に位置しています。
埼京線は新宿・渋谷・恵比寿に停車するため、東京へのお出かけに非常に便利な路線です。
大宮駅はさいたま市の中心地ですが、それでも東京都北区赤羽と比較すると、家賃を抑えることができますね。部屋数が多くなるにつれて平均家賃の差も大きくなっていくので、ファミリー層や老後の住まいを探している方は、埼玉県でのゆとりある生活をおすすめします。
戸田公園駅(埼玉県戸田市) | 大宮駅(埼玉県さいたま市) | 赤羽駅(東京都北区) | |
---|---|---|---|
1K | 6.87万 | 7.30万 | 8.23万 |
2LDK | 12.47万 | 17.67万 | 20.17万 |
埼玉県では50歳以上の方が所有する住まいを対象にした「マイホーム借上げ制度」や、空き家を売りたい・買いたい・借りたい人たちをつなぐ「空き家バンク」の運営、同居・近居、住宅リフォームに関する助成などを行っています。
詳細は埼玉県ホームページの住み替え支援・補助をご覧ください。
埼玉県の福祉サービス
埼玉県では全国と比較しても極めて早いスピードで高齢化が進んでいます。2025年には75歳以上の人口が121万を超えると予想されており、地域一丸となった包括的なケアシステムが欠かせません。
埼玉県では、増加する需要に備えて在宅医療をチームで支える連携体制を構築したり、配送や送迎、家事代行などを行う事業所を登録し、高齢者と社会をつなぐプラチナ・サポート・ショップ制度などを行っています。
詳しくは埼玉県の福祉情報をご覧ください。
シニアにおすすめの住まい
埼玉県でシニア向け住宅への居住を検討されている方には、バリアフリー設計で、緊急駆けつけサービスなどがついた「高齢者向けの賃貸住宅」をおすすめしています。
物件によっては、安否確認やフロントスタッフによる生活相談サービスなども実施し、暮らしの安全水準向上に努めています。
近年は、子ども世代による親の「呼び寄せ」や「近居」などの生活スタイルにも適応していることから、需要の高まりが予想される高齢者専用の賃貸住宅です。
埼玉県のおすすめ施設情報
埼玉県 | ||
---|---|---|
物件名 | 所在地 | 種別 |
ヘーベルVillage北浦和元町 | さいたま市浦和区 | 高齢者向け賃貸 |
ヘーベルVillage浦和南~ノーブルレジデンス~ | さいたま市南区 | 高齢者向け賃貸 |
ヘーベルVillage大宮 | さいたま市北区 | 高齢者向け賃貸 |
グランドマストやさしえ川口三ツ和 | 川口市三ツ和 | サ高住 |
グランドマストアクティブ宮原 | さいたま市北区 | サ高住 |
以上、埼玉県の街紹介でした。
埼玉県MAP
都内の大学を卒業。現在は、フリーライターとしてグルメや街情報の取材記事などを書いています。グッドライフシニアでは街紹介や特選物件記事を担当しています。両親も祖父母も元気ですが介護や福祉などについて勉強中。
コンシェルジュによる生活サポートに加え、レストラン、大浴場、貸切ジャグジーなど完備。上質の住空間で快適な生活が実現できるシニア専用の住まいです。2021年7月21日
・埼玉県|おすすめサ高住・高齢者向け賃貸一覧
・旭化成ホームズの高齢者向け住宅「ヘーベルVillage」その魅力とは?
・東京23区|おすすめのサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)一覧
・東京23区|おすすめ高齢者向け賃貸住宅の一覧
・東京都23区外|おすすめサ高住・高齢者向け賃貸住宅・老人ホームの一覧