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カラダの内外からノロウイルス対策を!母乳に含まれるラクトフェリンも効果的

ノロウィルス

冬になると流行するノロウイルス。感染すると吐き気や嘔吐、下痢などのつらい症状に悩まされることもありますが、日頃の予防が重要です。

本記事では、手洗いや食品の加熱など基本的な対策から、注目される母乳成分「ラクトフェリン」の効果まで詳しく解説。家族みんなで健康に冬を乗り切る方法を学びましょう!
 

ノロウイルスの症状と潜伏期間

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生しますが、特に冬季に流行します。例年、11月頃から流行し始め、12月に一旦ピークを迎えた後、年明け1月から3月にかけて再び流行が見られます。

ノロウイルスの潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間です。主な症状は、以下の通りです。

  • 吐き気、嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 軽度の発熱

通常、これらの症状は1~2日で治まり、後遺症を残すことはほとんどありません。ただし、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状に留まるケースもあります。

 

現在の治療法と注意点

ノロウイルスに効果のある特効薬は存在しません。そのため、治療は対症療法が中心となります。特に体力の弱い乳幼児や高齢者は、脱水症状や体力の消耗を防ぐために、以下の点に注意が必要です。

  • 経口補水液などで水分補給を徹底する
  • 栄養価の高い食品やスープを取り入れる

健康な方は軽症で回復することが多いですが、子どもやお年寄りなど免疫力が低下している方では、重症化するリスクがあるため十分な予防が必要です。

ラクトフェリンの効果と予防法

冬場に流行するノロウイルスに対して、予防策として注目されているのが、母乳に含まれる成分「ラクトフェリン」です。ラクトフェリンは主に免疫力を高める働きがあり、以下のような効果が期待されています。

  • 抗ウイルス作用:ラクトフェリンはウイルスが細胞に侵入するのを防ぐ働きを持っています。これにより、ノロウイルスを含むさまざまなウイルスの増殖を抑えることができるとされています。特に、胃や腸の粘膜に働きかけ、ウイルスが体内で活動するのを抑制します。
  • 抗菌作用:ラクトフェリンは、ウイルスだけでなく、病原菌に対しても作用することが知られています。細菌の増殖を抑え、腸内環境を健やかに保つ効果が期待されています。
  • 免疫調整作用:腸は体全体の免疫機能の70%以上を担うと言われています。ラクトフェリンは、腸内の善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整えることで、免疫力を強化する役割を果たします。

これらの効果によって、ラクトフェリンはノロウイルスを含むさまざまな感染症の予防に役立つと考えられています。さらに、免疫力を高めることで、感染した際の症状を軽減する可能性も期待されています。

ラクトフェリンを含む食品の例

ラクトフェリンは母乳に豊富に含まれている成分ですが、日常生活でも次のような食品や製品を通じて摂取することができます:

  • 母乳代替品(乳児用ミルク):ラクトフェリンを多く含む乳児用ミルクは、乳幼児の免疫力向上に役立ちます。
  • ラクトフェリン配合のヨーグルト:手軽に摂取できる食品としておすすめです。腸内環境を整えるプロバイオティクスとの相乗効果も期待されます。
  • サプリメント:ラクトフェリンを高濃度で摂取できる製品も販売されています。食事で不足しがちな方にとって便利な選択肢です。

ラクトフェリンを摂取する際の注意点

ラクトフェリンを効果的に取り入れるためには、いくつかのポイントに注意が必要です。

  • 継続的な摂取が重要:免疫力を高める効果は、短期間ではなく、継続的に摂取することで実感しやすくなります。
  • 製品の品質を確認:ラクトフェリン配合の製品は多種多様ですが、信頼性の高いメーカーや成分量が明記されている製品を選ぶことが大切です。
  • バランスの取れた食事と併用:ラクトフェリンだけに頼るのではなく、栄養バランスの取れた食事と併用することで、より効果を引き出せます。

ラクトフェリンを日々の生活に取り入れることで、体内からの感染予防が可能になります。特に冬場や免疫力が低下しやすい時期には積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

日常でできる予防策

1. 手洗いを徹底する

流水と石けんで30秒以上しっかり手を洗いましょう。特に食事前やトイレの後は忘れずに行うことが重要です。

2. 食品の加熱

ノロウイルスは85℃以上で1分間の加熱で死滅します。生ガキなどの加熱が必要な食品は十分に火を通しましょう。

3. 消毒の徹底

吐物や排泄物に触れた場合は、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)を使用して消毒してください。アルコール消毒だけでは効果が不十分な場合があります。

 

まとめ

ノロウイルスは冬に流行する感染症ですが、日々の予防策や免疫力を高める取り組みで対策が可能です。特にラクトフェリンを日常生活に取り入れることで、体内からの予防が期待できます。手洗いや食品の加熱など基本的な対策を徹底し、冬を健康に過ごしましょう!

ノロウイルスについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
11~3月がピークに!高齢者が気をつけたいノロウイルス

(グッドライフシニア編集部)

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