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間食は介護予防に繋がる?高齢者に必要な栄養補給

高齢者の間食

高齢者に起こる栄養不足

近年、生活習慣病(メタボ)予防において「間食」はタブー視される傾向にあります。肥満は糖尿病や高血圧、認知症へのリスクがあり、心身の健康を害する存在です。

一方、高齢者の中では食事量の減少による、要介護リスクの上昇も懸念されています。

たとえば、サルコペニア肥満。これは加齢や疾患などにより筋肉量が減少し、全身の筋力低下、および身体機能の低下が生じる状態での肥満を指しています。

筋肉量の減少は、主に栄養不足や運動量の少なさが原因で、放っておくと歩行能力の低下や寝たきりを引き起こすとされています。
 

 
高齢者サルコペニア サルコペニア肥満は、ただ脂肪が増加するだけでなく、筋肉量の低下も同時に発症するため、日常生活への支障や寝たきりによる介護リスクが憂慮されています。サルコペニアを予防するとっておきの方法はあるのでしょうか?
痩せているのに肥満!?加齢などで筋肉量が減るサルコペニア肥満

 
またフレイルも、バランスの良い栄養摂取と大きく関連しています。フレイルとは「虚弱」や「老衰」を意味するfrailtyに由来したもので、加齢により心身にダメージを負い、活力が低下した状態のことを指します。

フレイルを診断する際にも、体重・筋肉量の減少・低下がチェック項目に挙げられており、予防には適度な運動と十分な栄養が欠かせません。
 

 
フレイルフレイルは認知症の要因となりやすく、要介護一歩手前とも言われていますが、適切なケアを受けることで寛解することも可能です。フレイルの原因、思い当たる症状が無いかをチェックして、今日からできる対策を考えていきましょう。
体力が最近落ちてきた。それ、フレイルかもしれませんよ?

 

高齢者に起こる栄養不足

これら高齢者の栄養不足と間食習慣、要介護リスクについての研究を実施し、その研究成果が発表された「第64回日本老年医学会学術集会」では、「バランスよく栄養摂取している地域在住高齢者において、間食習慣が介護予防の視点から重要である可能性」が示唆されました。
 

間食と介護リスク

【対象】65歳以上の地域在住高齢者2044名のうち、組み入れ基準を満たす1,762名(縦断研究)。

【方法】食事量および間食量について、同性・同年齢と比べて「多い、やや多い、普通、やや少ない、少ない」の5段階から自己申告で評価。
・食事量も間食量も普通以上 ⇒「食事(〇)間食(〇)群」
・食事量は普通以上、間食は少な目 ⇒「食事(〇)間食(×)群」
・食事量は少な目、間食量は普通以上 ⇒「食事(×)間食(〇)群」
・食事量も間食量も少な目 ⇒「食事(×)間食(×)群」      

【評価】食事量のアンケートを行ってから45か月間、千葉県柏市の介護レセプトデータから要介護の新規発生と認定日を得て、上記の各群においての要介護発生リスクを計算、比較。
 
アンケート調査によると、間食習慣がある高齢者は45カ月後の要介護認定リスクが、間食習慣のない方と比べて著しく低くなっています。また、このグループ分けの際に、グループ間で摂取している食品の偏りがないかを表す食品多様性スコアにも差がありませんでした。

このことから、同じような食事バランスの場合、間食習慣の有無が介護予防の観点から重要である可能性が検討されています。

おやつの取り方などについては、下記の記事を参考にしてください。
おやつを食べて肥満予防!?健康なシニアがしている間食の摂り方とは

バランスの良い食事に適切な間食を取り入れることで、食事から得られる栄養を補完し、エネルギーの安定供給を促進します。

おやつの食べ過ぎはNGですが、適度な間食は風邪を引きにくくし、体力維持に繋がるだけでなく、未来の健康状態向上に寄与し、快活なシニアライフへの道を開くことが期待できます。

参考:株式会社ロッテ https://www.lotte.co.jp/

(グッドライフシニア編集部 久本)


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