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認知症の介護がつらい…認知症介護のお悩みトップ3の対処方法とは?

介護疲れ

認知症の介護はつらく、いつまで続くのかと不安になることもありますよね。特に親の介護では、会話が通じない、何度も同じことをきくなど、共通した悩みがあるのです。

今回は、病院や介護現場で聞いた事実をもとに、特に多い認知症介護の悩みと、その解決法を経験20年の看護師がわかりやすくお伝えします。

~目次~
1.介護者にとって多い悩みとは
【悩み1】同じことを何度も聞いてくる
【悩み2】老々介護でも起こっている介護者への暴言
【悩み3】デイサービスに行きたがらない
2.悩みは一人で抱え込まないこと

 

1.介護者にとって多い悩みとは

介護する人にとって多い悩みと、その対応策をまとめました。対応など参考にしてください。
 

【悩み1】同じことを何度も聞いてくる

記憶力

認知症介護の悩みで最も多いのが「同じことを何度も聞いてくるのでイライラする」です。聴いているほうもしんどいと思うので、つい「さっきも言ったでしょ」と答えて要介護者とケンカになることもしばしば。

しかし、認知症では脳の一定領域の血流が悪くなったり、働きが悪くなったりして新しく見たこと、聞いたこと、やったことの記憶を丸ごと失う記憶障害がおきます。多くは脳の機能障害による「症状」ですから、わざとではないのです。

そうはいってもこれらの症状に対応するのは身近にいる家族。長時間対応するとなると介護に疲れたな、と思うこともあるでしょう。ここは同じことを聞かれたらこうする、という態度を決めておきましょう。

同じことを何度も聞かれたらどう対応する?

答えは「何度も聞かれたら穏やかに答える」です。

要介護者はさっき聞いたことの記憶はすっぽり抜け落ちているのですから、頭の中では「はじめて尋ねた」と思っています。介護している人は、要介護者に対して「さっき答えてあげたのに」という思いは捨てること。

どうしても何度も尋ねられることがつらい場合、視覚的な証拠を残す方法があります。例えば、薬を服用したあとに3分ほどして要介護者が薬は飲んだかと尋ねることはよくあります。この場合、カレンダーに印をつけてそのマークを見てもらえばよいでしょう。

 

【悩み2】老々介護でも起こっている介護者への暴言

暴言

「認知症の夫を妻が家で介護。妻に対し、夫の暴言がひどい」というケースは、病院でもデイサービスでも目にします。中には、どちらも要介護であるのに、夫と妻が別のデイサービスに通っている家庭もありました。暴言がある要介護者は暴力をふるうケースもあるので、二人を離すために別にしたそうです。

要介護者の暴言の理由

認知症の方が怒りっぽくなり、攻撃的になるには理由があります。それは、本人も自分の認知機能が低下していることを自覚し、不安だということ。

具体的には「今までできていたことができなくなって焦る」「みんなの言う言葉が理解できない」「自分は要らないのではないか」という感情。さらに、脳の機能が低下しているために感情が抑えられないという場合もあるのです。

このような理由があるにしても、暴言はつらいもの。家族には特に強く当たるケースが多いので、家で介護をしている方にとっては、ストレスが溜まってイライラしたり、疲れたりしてしまいます。

暴言への対処

まずは訴えを聞いて気持ちを落ちつかせることです。無理に言っていることを正したり、注意すると余計に興奮するため。そのあとも本人の話を聞いて、気持ちに共感するのです。分かってもらえたと感じると、暴言が減ることもあります。

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【悩み3】デイサービスに行きたがらない


なぜ行きたがらないかを考える

認知症の症状の一つでうつ傾向になり、動くのおっくうだから、というのも一つにはあるかもしれません。しかし中には、要介護者と全く合わないデイサービスを選んでしまっているケースもあるのです。デイサービスの事業所により、レクリエーションが多い、リハビリ中心、歌が多い、将棋をやる方が多いなど特長があります。

歌が苦手なのに歌う時間が多いデイサービス、手先が不器用なのに工作が多いデイサービスを選んでいるなど。また、同じテーブルに苦手な人がいるという理由で嫌がる方もいます。

選び方と対処法

デイサービスを選ぶ際は、事前に見学や体験をし、本人に合う施設かを見極めること。スタッフやほかの利用者さんの雰囲気、プログラム、食事など利用者本人にメリットを提示できるよう、情報を確認します。苦手な人が同じテーブルにいるという理由で通所を嫌がる人が、席替えをしたら喜んで通うようになる、というのもよくあります。

色々工夫をしても嫌がる場合は「今日は手違いで送迎車が来た」といって、車に乗ってもらうのも手。強引ですが、習慣になるとあきらめて通うこともあります。
 

2.悩みは一人で抱え込まないこと

認知症介護に悩みは尽きないもの。要介護者を一人置いて出かけることもできず、誰にも話を聞いてもらえないという悩みもあるでしょう。
介護の悩みには、専門の相談機関があります。限界を感じる前に、最寄りの市区町村で相談窓口を見つけましょう。

認知症要介護者の3大お悩みへの対処方法をお伝えしました。認知症に治癒はないため、すぐに悩みが解決するということは難しいのですが、対応の仕方で、そのあとの話がスムーズになったり、要介護者の心が穏やかに変化したりします。
悩みは抱え込むと重く大きくなりますから、相談できるところ(市区町村役所、地域包括支援センター、社会福祉協議会、民生委員、担当ケアマネ―ジャーなど)に、早めに相談しましょう。
 

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島谷柚希(しまたに・ゆずき)筆者:島谷柚希
医療・健康ライター。看護師、介護支援専門員。整形外科などの医療機関や介護施設などで20年以上働いてきた経験を生かし、介護予防や健康に関する情報を発信。2021年10月には「看護師歴20年の私が伝える健康法 自分観察で疲れにくい体になる!」(Kindle本)を出版。 

 

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