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高齢者施設とシニア賃貸の違いを比較|見学・契約・必要書類のポイントとは?

高齢者施設選び

高齢者向け住宅の種類は多く、「どんな施設を選んだらいいかわからない」「高齢者の賃貸と老人ホームの違いはなに?」と言った声を耳にします。

そのような疑問や不安を解決するため、民間が運営する「高齢者向け賃貸」「サ高住」「有料老人ホーム」、それぞれの特長やサービスの違い、施設や賃貸住宅の選び方から契約の流れまで、入居に役立つ記事をまとめました。

ご自身やご家族のセカンドライフにおける住まい探しにご活用ください。

 

1. 高齢者向け「住まい」の種類

マンションか一戸建てか1

高齢者が安心して暮らせる住まいには、民間企業が運営するさまざまな選択肢があります。大きく分けると、「賃貸型」と「施設型」の2種類があります。それぞれに特徴があり、ご本人の健康状態や生活スタイルによって適したタイプが異なります。

施設型(有料老人ホーム)

介護が必要な方向けには、「介護付き有料老人ホーム」や「住宅型有料老人ホーム」といった施設型の住まいがあります。医療や介護のサポートが充実しており、安心感のある生活を送りたい方に適しています。

詳しい内容はこちらの記事で紹介しています。
有料老人ホームとは?種類や特徴をわかりやすく解説
有料老人ホームを選ぶ際にチェックすべき7つのポイント

賃貸型

「高齢者向け賃貸住宅」や「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」など、自立した暮らしを望む方向けの賃貸型住まいです。毎月の家賃を支払いながら、必要に応じて見守りや生活支援サービスを受けられます。

それぞれの特徴やサービス内容の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは?
シニア向け賃貸住宅とは?

シニア向け賃貸をさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
高齢者向け賃貸と一般賃貸の違いとは?
「サ高住」と「高齢者向け賃貸」の違いを徹底比較
保証人がいなくても借りられる?高齢者向け保証サービスとは
 

2. 施設・賃貸を見学するときのポイント

施設見学の様子

高齢者の住まい選びで後悔しないためには、実際に施設や物件を見学することがとても重要です。パンフレットやネットの情報だけでは分からない「現地の空気感」や「暮らしの雰囲気」を体感することが、納得のいく住まい選びにつながります。

施設見学の際には、以下のようなポイント

  • 入居者やスタッフの表情・対応は明るく親切か
  • 施設内は清潔で安全な造りになっているか
  • 居室の広さ・バリアフリー対応・設備の状態
  • 食事内容や提供方法(試食できるとベスト)
  • 医療・介護体制や緊急時の対応
  • 駅からのアクセスや周辺の生活環境

詳しくはこちらもご覧ください。
高齢者施設を見学するときのポイント

シニア向け賃貸住宅・サ高住を見学するときのポイント

  • 居室の広さや間取りが生活しやすいか
  • バリアフリー(段差・手すり・スロープなど)の対応状況
  • 共用スペース(廊下、エレベーター、玄関など)の使いやすさ
  • 日当たり・通風・周囲の騒音など、居住環境の快適さ
  • 最寄り駅やバス停、スーパー、病院などへのアクセス
  • 緊急時対応(ナースコール、見守りセンサーなどの有無)

設備や建物の状態に加え、管理会社の対応や住民の雰囲気などもチェックポイントになります。

 

3. 高齢者施設・賃貸物件の申し込みから入居までの流れ

ご契約の流れ

高齢者施設や賃貸住宅への入居を検討するとき、「何から始めたらいいの?」「契約は難しいのでは?」と不安になる方も多いと思います。
実際には、流れを押さえておけばスムーズに進められます。

施設型(有料老人ホーム)の場合

有料老人ホームは、施設によって入居までのステップや必要書類が異なるため、事前の確認が大切です。 多くの施設では、以下のような流れになります:

  • 資料請求・見学
  • 入居相談・面談
  • 健康診断や医師の意見書の提出
  • 契約書の取り交わし
  • 入居日決定・引っ越し

 
体験入居も活用を!
施設によっては、短期間の「体験入居」を受け入れているところもあります。実際に滞在することで、施設の雰囲気やスタッフの対応、食事やサービスの質を事前に確認できるため、迷っている方には特におすすめです。

詳しいステップはこちらでも紹介しています。
高齢者施設の申し込みから入居までの流れ

賃貸型(サ高住・高齢者向け賃貸)の場合

高齢者向け賃貸住宅やサ高住では、年齢制限(例:60歳以上など)を設けていることがありますが、基本的な契約の流れは一般的な賃貸と大きく変わりません。

見学や面談後、申込書を提出し、審査・契約書の締結を経て入居となります。

詳しくはこちらを参考にしてください。
シニア向け賃貸・サ高住の申し込みから入居までの流れ
 

4. 契約時に注意する点

高齢者施設契約時

希望する施設や住まいが決まったら、いよいよ契約です。

このとき注意したいのが、「シニア向け賃貸やサ高住」と「有料老人ホーム」では、契約のしくみや必要書類などが大きく異なるという点です。 住まい選びのミスマッチやトラブルを防ぐためにも、両者の違いをしっかり把握しておきましょう。

シニア向け賃貸と老人ホームの契約の違い

以下の表に、契約形態・必要書類・費用などの主な違いをまとめました。

比較項目 シニア向け賃貸・サ高住 老人ホーム(有料老人ホームなど)
契約形態 賃貸借契約(民法に基づく) 利用契約(施設ごとの独自契約)
対象物件 一般の賃貸住宅に近い 介護・食事・生活支援がセットの住まい
必要書類 住民票・印鑑証明・保証人関係書類など 健康診断書・収入証明・医師の意見書などが必要な場合も
保証人 保証人または保証会社が必要 原則として身元引受人が必要
重要事項説明書 宅建業法に基づく説明が義務 法的義務はなく、施設独自の説明書面
契約の自由度 自由度が高く、更新・解約しやすい 契約解除や退去条件が複雑なことも
費用構成 敷金・礼金・家賃など 入居一時金・月額費用(家賃+サービス費など)

このように、同じ「住まい」でも契約の仕方や負担する費用、必要書類などが異なるため、希望に合った形を選ぶことが重要です。

老人ホーム契約時に必要な主な書類

  • 住民票
  • 戸籍抄本
  • 健康診断書(施設によって必要)
  • 連帯保証人・身元引受人に関する書類

これらは事前に準備しておくと、スムーズに手続きが進みます。

シニア向け賃貸・サ高住の契約に必要な主な書類

シニア向け賃貸やサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では、一般の賃貸と同様に、以下の書類を求められるのが一般的です。

  • 本人確認書類(運転免許証・健康保険証・マイナンバーカードなど)
  • 住民票
  • 印鑑証明書
  • 収入証明書(年金通知書・源泉徴収票など)
  • 連帯保証人の情報、または保証会社の利用申込書

物件や管理会社によって、追加書類を求められる場合もあります。特にサ高住では、簡単な面談や健康状態の確認が行われることもあります。

 

重要事項説明書を必ず確認を!
入居後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、「重要事項説明書(重説)」には必ず目を通しましょう。

詳しくは⇒
高齢者施設の契約時に注意する点|重要事項説明書のチェックすべき項目

 


以上、住まいの種類や選び方、契約・入居までのポイントについてご紹介しました。正しい情報をもとに比較・検討し、ご自身やご家族のニーズに合った住まいを見つけてください。

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宅建、介護福祉士、相続診断士など様々な資格を持つ専任アドバイザーが、住まいに関するご相談に対応いたします。資料提供や内覧会のご案内、施設見学への同行など、さまざまな形で皆様をサポートいたします。

(グッドライフシニア編集部 松尾まみ


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