高齢者の住まいには「高齢者向け賃貸」「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」「有料老人ホーム」など、さまざまな種類があります。それぞれに特徴やサービスの違いがあるため、「どんな住まいを選べばいいのかわからない」と迷う方も少なくありません。
そこで本ページでは、住まいの種類ごとの概要から、見学のチェックポイント、契約の流れまでを整理しました。詳しい内容はリンク先の記事で解説していますので、比較検討の際にぜひご活用ください。
1. 高齢者向け「住まい」の種類
高齢者が安心して暮らせる住まいには、民間企業が運営するさまざまな選択肢があります。
大きく分けると、「賃貸型」と「施設型」の2種類があります。それぞれに特徴があり、ご本人の健康状態や生活スタイルによって適したタイプが異なります。
①施設型(有料老人ホーム)
介護や医療サポートを重視する方向けには、「介護付き有料老人ホーム」や「住宅型有料老人ホーム」といった施設型の住まいがあります。介護や食事サービスがセットで提供され、安心感を得やすいのが特徴です。
詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
■有料老人ホームとは?種類や特徴をわかりやすく解説
■有料老人ホームを選ぶ際にチェックすべき7つのポイント
②賃貸住宅型
自立した生活を望む方向けには、「高齢者向け賃貸住宅」や「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」があります。家賃を支払いながら、必要に応じて見守りや生活支援サービスを受けられるのが特徴です。
詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
■サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは?
■シニア向け賃貸住宅とは?
シニア向け賃貸をさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
■高齢者向け賃貸と一般賃貸の違いとは?
■「サ高住」と「高齢者向け賃貸」の違いを徹底比較
■保証人がいなくても借りられる?高齢者向け保証サービスとは
2. 施設・賃貸を見学するときのポイント
高齢者の住まい選びで後悔しないためには、実際に施設や物件を見学することがとても重要です。パンフレットやネットの情報だけでは分からない「現地の空気感」や「暮らしの雰囲気」を体感することが、納得のいく住まい選びにつながります。
①施設見学をするときのポイント
- 入居者やスタッフの表情・対応は明るく親切か
- 施設内は清潔で安全な造りになっているか
- 居室の広さ・バリアフリー対応・設備の状態
- 食事内容や提供方法(試食できるとベスト)
- 医療・介護体制や緊急時の対応
- 駅からのアクセスや周辺の生活環境
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
■高齢者施設を見学するときのポイント
②賃貸住宅を見学するときのポイント
- 居室の広さや間取りが生活しやすいか
- バリアフリー(段差・手すり・スロープなど)の対応状況
- 共用スペース(廊下、エレベーター、玄関など)の使いやすさ
- 日当たり・通風・周囲の騒音など、居住環境の快適さ
- 最寄り駅やバス停、スーパー、病院などへのアクセス
- 緊急時対応(ナースコール、見守りセンサーなどの有無)
設備や建物の状態に加え、管理会社の対応や住民の雰囲気などもチェックポイントになります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
シニア向け賃貸の内見でチェックすべきポイントや注意点とは?
3. 高齢者施設・賃貸物件の申し込みから入居までの流れ
高齢者施設や賃貸住宅への入居を検討するとき、「何から始めたらいいの?」「契約は難しいのでは?」と不安になる方も多いと思います。
実際には、流れを押さえておけばスムーズに進められます。
①施設型(有料老人ホーム)の場合
施設ごとに違いはありますが、一般的には以下の流れです。
- 資料請求・見学
- 入居相談・面談
- 健康診断や医師の意見書の提出
- 契約書の取り交わし
- 入居日決定・引っ越し
体験入居も活用を!
施設によっては、短期間の「体験入居」を受け入れているところもあります。実際に滞在することで、施設の雰囲気やスタッフの対応、食事やサービスの質を事前に確認できるため、迷っている方には特におすすめです。
詳しいステップはこちらでも紹介しています。
■高齢者施設の申し込みから入居までの流れ
②賃貸型の場合
サ高住や高齢者向け賃貸は、一般的な賃貸契約とほぼ同じ流れです。
- 物件見学・面談
- 申込書提出
- 審査
- 契約書の締結
- 入居
一部で年齢制限(例:60歳以上)や保証会社利用の条件があります。
詳しくはこちらを参考にしてください。
■シニア向け賃貸・サ高住の申し込みから入居までの流れ
4. 契約時に注意する点
希望する施設や住まいが決まったら、いよいよ契約です。
このとき注意したいのが、「シニア向け賃貸やサ高住」と「有料老人ホーム」では、契約のしくみや必要書類などが大きく異なるという点です。 住まい選びのミスマッチやトラブルを防ぐためにも、両者の違いをしっかり把握しておきましょう。
シニア向け賃貸と老人ホームの契約の違い
主な違いを表にまとめました。
比較項目 | シニア向け賃貸・サ高住 | 老人ホーム(有料老人ホームなど) |
---|---|---|
契約形態 | 賃貸借契約(民法に基づく) | 利用契約(施設ごとの独自契約) |
対象物件 | 一般の賃貸住宅に近い | 介護・食事・生活支援がセットの住まい |
必要書類 | 住民票・印鑑証明・保証人関係書類など | 健康診断書・収入証明・医師の意見書などが必要な場合も |
保証人 | 保証人または保証会社が必要 | 原則として身元引受人が必要 |
重要事項説明書 | 宅建業法に基づく説明が義務 | 法的義務はなく、施設独自の説明書面 |
契約の自由度 | 自由度が高く、更新・解約しやすい | 契約解除や退去条件が複雑なことも |
費用構成 | 敷金・礼金・家賃など | 入居一時金・月額費用(家賃+サービス費など) |
賃貸は「自由度が高く更新や解約がしやすい」のに対し、老人ホームは「医療・介護が充実する代わりに契約条件が複雑」なのが特徴です。
契約時に必要な書類
①共通して必要なもの
- 住民票
- 本人確認書類(免許証・保険証・マイナンバーカードなど)
- 印鑑証明書
②シニア向け賃貸・サ高住で追加されやすいもの
- 収入証明書(年金通知書・源泉徴収票など)
- 連帯保証人情報、または保証会社の申込書
③有料老人ホームで追加されやすいもの
- 健康診断書
- 医師の意見書
- 身元引受人に関する書類
施設や物件によって必要書類は変わるため、事前確認と準備がスムーズな入居につながります。
詳しくは⇒
■高齢者施設の契約時に注意する点|重要事項説明書のチェックすべき項目
以上、住まいの種類や選び方、契約・入居までのポイントについてご紹介しました。正しい情報をもとに比較・検討し、ご自身やご家族のニーズに合った住まいを選びましょう。
グッドライフシニアでは、「賃貸型」のなかでも特に人気の高いシニア向け賃貸住宅やサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の物件情報を豊富にご用意しております。住まいの種類や契約の流れを理解した上で、希望の物件を探してみてはいかがでしょうか。
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(グッドライフシニア編集部)