
「サ高住」と「シニア向け(高齢者向け)賃貸住宅」はどちらも60歳以上のシニアを対象とした賃貸住宅です。介護不要あるいは介護度が低いシニア向けの物件を探していると、このいずれかにたどりつくことも多いのではないでしょうか。
しかし、同じ賃貸といっても「サ高住」と「シニア向け賃貸住宅」にはサービスなどに違いがあります。まだまだお元気な高齢者だからこそ「どんな生活をしたいか」に沿って正しく選択したいところです。
こちらのページでは「サ高住」と「シニア向け賃貸住宅」を徹底比較し、後悔のない住まい選びのためのヒントを解説します。(更新日:2026年10月)
≫1.サ高住とシニア向け賃貸住宅の違いを一覧で見る
≫2.充実したサービスが特徴のサ高住
≫3.介護が心配ならサ高住がおすすめ
≫4.元気なシニアが契約しやすいシニア向け賃貸住宅
≫5.自分に合った住まいを選びましょう
1.サ高住とシニア向け賃貸住宅の違いを一覧で見る
まずは、設備やサービス、入居条件、費用などの違いを比較表で見てみましょう。
| 項目 | サービス付き高齢者向け住宅 | シニア向け賃貸住宅 |
|---|---|---|
| 契約形態 | 主に賃貸借契約 | 賃貸借契約 |
| 入居条件 | 原則として60歳以上 主に自立~軽度の要介護 ※60歳未満でも要介護・要支援認定を受けた方などは対象 |
原則として60歳以上 介護を必要としない方 ※入居条件は物件により異なる |
| 費用 | 敷金:家賃の2~5ヵ月分 月額費用:約10~30万円 ※費用は目安。物件やサービス内容により異なる |
敷金:家賃の2〜3ヵ月分 月額費用:約10~50万円 管理費:2万円〜 ※費用は目安。物件やサービス内容により異なる |
| 居室面積 | 個室(原則25㎡以上) ※条件を満たせば18㎡以上でも可 |
物件により異なる ※共通の法定面積基準はない |
| 主なサービス | 安否確認、生活相談(必須) 食事の提供、生活支援(掃除や買い物代行など)、緊急対応など ※食事提供や生活支援などは物件により異なる |
安否確認、緊急対応、生活相談など ※サービスの有無や内容は物件により異なる |
| 介護サービス | 必要になった場合は外部の事業者を利用するのが基本(介護保険の自己負担あり) ※介護サービスを提供するタイプもある |
必要になった場合は外部の事業者を利用する(介護保険の自己負担あり) |
・サ高住:安否確認と生活相談が法律上の必須サービス。食事提供や家事支援、介護への対応などは物件によって異なります。
・シニア向け賃貸住宅:安否確認や緊急対応などを備えた物件もあるが、サ高住のような統一されたサービス提供義務はありません。
2.充実したサービスが特徴の「サ高住」

「サ高住」ことサービス付き高齢者向け住宅は、その名の通り充実したサービスを特徴としています。
2026年9月末時点では全国で290,938戸が登録される(出典:サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム)など、シニアの住まいの選択肢として広がっています。
サ高住は賃貸借契約が中心で、有料老人ホームのような高額な入居一時金が不要な物件も多く、比較的気軽に入居を検討できるのが特徴です。一般賃貸とは違って、ハード面・サービス面で次のような基準を満たしています。
「サ高住」ハード面
- バリアフリー構造であること
- 各専用部分の床面積が25㎡以上(条件によっては18㎡以上)
- 各専用部分にキッチン、水洗トイレ、収納設備、洗面設備、浴室を完備(条件によっては共用部分への設置でも可)
「サ高住」サービス面
- ケアの専門家による安否確認サービス(毎日1回以上、訪問などの方法で確認)
- 生活相談サービス(生活上の困りごとや介護サービスの利用などに関する相談)
その他、食堂を併設して食事を提供する「サ高住」も多いため、「食事作りが面倒」「栄養の偏りがない食事をしたい」といった人にもおすすめです。
サ高住の詳しい記事はこちらをご覧ください。
⇒ サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?
介護が心配ならサ高住がおすすめ
一般的な「サ高住」では健康な高齢者のクオリティ・オブ・ライフを維持するためのサポートが充実しています。できれば介護を受けず少しでも長く自立して生活したいと考えている人にもぴったりといえるでしょう。
万が一、介護が必要になったとしても、外部の在宅介護サービスを紹介してもらうこともできます。
さらに、すでに介護が必要な状態の人でも「サ高住」には介護型もあります。施設内に介護スタッフが常駐し、生活支援はもちろん、介護サービスも受けられるので安心です。
注意したいのは、介護サービスの提供体制や契約形態は物件によって異なるという点です。介護が必要になっても住み続けられるかどうか、入居前に確認しておきましょう。
元気なシニアが契約しやすいシニア向け賃貸住宅

まだまだ元気なシニアでも、一般賃貸を契約できない例は少なくありません。「60歳以上お断り」などの明記はなくても、実質、高齢者NGとしている一般賃貸は多いのです。
大家、不動産会社にとって家賃滞納、孤独死などシニアをめぐるリスクは大きな気がかりといえます。その点「シニア向け賃貸住宅」は、高齢者の入居を前提としているため、一般賃貸に比べて年齢を理由に入居を断られる心配が少ないのが特徴です。
ただし、シニア向け賃貸住宅は一般賃貸とは異なり、原則として身元引受人が必要です。心当たりがなければ身元保証サービスを利用するという方法もあります。
⇒ 保証人がいなくても安心!身元保証サービスとは?
また、預貯金や年金も入居審査で考慮されるため、無職でも「退職して給与収入がない」という理由だけで断られることはありません。
「シニア向け賃貸住宅」は「サ高住」と違い、法律で一律に定められた設備やサービスの基準はありません。しかし、おおむね次のような特徴があります。
■ ハード面
- バリアフリー構造
- 各専用部分の床面積は物件によって異なる
■ サービス面
- 安否確認サービス、生活相談サービスなどがついている場合もある
- 介護サービスは各自、外部の事業者を利用
シニア向け賃貸住宅の詳しい記事はこちらをご覧ください。
⇒ 高齢者(シニア)向け賃貸住宅とは?|特徴やサ高住との違いを詳しく解説
自分に合った住まいを選びましょう
「サ高住」は安否確認と生活相談が必須サービスとなっており、食事の提供や生活支援などを受けられる物件もあります。一方、「シニア向け賃貸住宅」も見守りや緊急駆けつけサービス、健康相談などのサポートを備えた物件がありますが、サービス内容は物件ごとに異なります。
食堂のある「サ高住」では他の入居者とのコミュニケーションも期待できます。一方、食堂のない「シニア向け賃貸住宅」は、料理や食べ歩きが趣味の人にはその方が好都合でしょう。
また、旭化成「ヘーベルVillageシリーズ」のように、ゆとりのある居室でのびのび暮らせる「シニア向け賃貸住宅」もあります。プライベートを重視し、よりアクティブに過ごしたいシニアにおすすめです。
まずは「これからどんな生活をしたいか」を思いめぐらせ、自分が希望する設備やサービスを満たしているかチェックするところから、住まい選びをスタートしてみてはいかがでしょうか。

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親子で“ほどよい距離”を保ちながら暮らす「近居」には、シニア向け賃貸住宅がおすすめです。
(グッドライフシニア編集部)
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