シニアが賃貸物件を借りるときに困ったこと
株式会社KG情報が運営する「賃貸スタイルコラム」が、60歳以上の男女にアンケートを実施し「シニア層が実際に賃貸物件を借りるときに困ったこと」を調査しました。その結果をランキング形式でまとめています。
その調査結果から、シニアは賃貸探しをするときに事前に知っておきたいポイントをまとめました。
出典:賃貸スタイルコラム
1位 希望する物件に住めなかった12.9%
2位 保証人が見つからなかった10.0%
3位 家賃の支払いに不安があった6.9%
4位 賃貸を断られてしまった6.7%
5位 その他6.7%
6位 答えたくない1.3%
※ 「ない」と回答した人の割合は66.5%
シニア層が賃貸を借りるときに困ったことの第1位となったのは、「希望する物件に住めなかった」でした。
回答の理由としては、「条件に合う物件を見つけることが難しかった」「住みたいところになかなか物件がない」「予算に合う物件が、なかなか見つからなかった」などの声がありました。
シニア層が希望する条件としてよく挙げられるのが、直火のガスコンロより安全性の高いIHコンロや段差の少ないバリアフリー、防犯効果のあるオートロック、およびモニター付きインターホンなどです。
また、活気のある中心街よりも、比較的落ち着いた郊外が好まれる傾向にもあります。
高齢者が賃貸を見つけるにはどうすればいい?
高齢者が希望に近い賃貸を見つけるために役立つポイントは以下の通り。
高齢者賃貸に強い不動産サイトの利用
60歳以上の高齢者が賃貸物件を探す場合、一般的な不動産屋の窓口に行ったり、賃貸検索サイトを利用するより、高齢者賃貸住宅を多く扱う検索サイトを利用するか、高齢者向け賃貸住宅に特化した不動産会社を利用するのがおすすめです。
高齢者に求められる「IHコンロ」や「バリアフリー」「オートロック」「モニター付きインターホン」に加え、緊急時対応や安否確認など、安心に暮らせる環境やサービスの付いた賃貸住宅が見つけやすくなります。
高齢者向け賃貸住宅を選ぶ
一般的な賃貸の場合、いくら預貯金や年金が十分にあっても、年齢的なことや実収入がないことがネックとなり、管理会社や大家さんに入居を断られるケースもあります。
しかし、高齢者向け賃貸住宅の場合は、預貯金や年金収入などがあれば、スムーズに入居することができます。
高齢者向け賃貸は設備やサービスが行き届いているため、管理費が一般賃貸よりも高めに設定されています。一般的な家賃の目安としては、家賃が収入の約30%未満に収まるようにすることが推奨されています。家賃や管理費を含め、生活費やその他の必要な支出に余裕を持たせてご自分の家賃を考えましょう。
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■高齢者向け賃貸住宅とは?
保証人がいない場合は?
また、保証人が見つからない場合は、家賃保証会社を利用することで、保証人がいなくても賃貸契約を結ぶことができます。
家賃の支払いに不安がある方は、ご自分の年金収入、お仕事をしている場合は収入、貯蓄額なども考慮して、無理のない範囲で家賃を設定しましょう。
一般的な目安としては、家賃が収入の約30%未満に収まるようにすることが推奨されています。
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■保証人がいなくても安心!身元保証サービスとは?
家賃の支払いに不安がある方は?
政府や地方自治体が提供する住居確保給付金や高齢者世帯賃貸住宅家賃助成などの制度が利用できる場合もあります。
例えば、高齢者世帯賃貸住宅家賃助成は、民間の賃貸住宅に住む高齢者を対象に、家賃の一部を補助する制度です。
ただし、実施状況や制度の名称、補助する金額などは市区町村によって異なるため、お住まいの住所を管轄する役所に確認しましょう。
以上のような対策を取ることで、シニア層が賃貸を借りる際の困りごとを軽減し、よりスムーズに理想に近い住まいを見つけることができます。
参考:賃貸スタイルコラム|シニア層(高齢者)に聞いた!賃貸物件を借りるときに困ったことランキング
(グッドライフシニア編集部)
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