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見逃さないことが大切!認知症の主な兆候とは?

認知症

認知症は、ご本人にもご家族のためにも早期発見が一番大切です。前と違う言動が出るようになったら、それは認知症かもしれません。

こちらのページでは、認知症の症状として表れやすい9つの兆候と、認知症を発見するための見逃さないポイントについてご説明します。
 

認知症の主な兆候って?

認知症の兆候

認知症は、脳の働きが低下したり、脳の細胞が壊れたりする脳の病気です。

認知症の症状には記憶障害、判断力の低下などの「中核症状」と、興奮・暴力・介護拒否、徘徊などの「行動・心理症状」と呼ばれる2つがあります。

中核症状は認知症になればすべての人に見られる症状ですが、行動・心理症状はその人の置かれた環境や薬の副作用などのさまざまな要因を背景に生じるものです。

主な症状は以下のようなものがあります。
 

1, もの忘れ

認知症の症例の最たる兆候として「もの忘れ」が挙げられます。
具体的には、「同じ話を繰り返すようになった」「ゴミの回収日を守らない」「同じ商品を何度も買ってくる」「料理の味付けがおかしくなった」などです。

ただ、もの忘れは、年齢を重なればだれしも増えること。

この老化現象によるもの忘れと認知症の違いを見分けるポイントは、老化現象の場合は体験したことの一部を忘れるのに対して、認知症の場合は体験したを丸ごと忘れることです。ヒントを出しても、その内容をすでに話したこと自体を思い出せない、写真を見せても旅行に行ったこと自体を思い出せないといった具合です。
 

2, 身なりを気にしなくなった

いつもアイロンのかかった服を着ていた人がよれよれのシャツを着ている。夏に冬用のコートなど季節感の無い服装。大好きだったお化粧をしなくなった。

これらの変化の原因として考えられるのは、認知症の初期に見られる「意欲低下」という症状です。鏡を見なくなる、同じ服を着続けている場合も同じ兆候に当てはまります。
 

3, 怒りっぽくなった

感情をコントロールすることが難しくなり、怒りっぽくなります。

認知症の中核症状である記憶障害や見当識障害(今がいつかや自分のいる場所、話している相手がだれかなどがわからなくなる)のために、周囲の状況を読み取れなくなり、ストレスを抱えることで起きます

アルツハイマー型認知症の場合は、かなり初期からこの怒りっぽさが出てくる人が多いようです。

人格変化が特徴である前頭側頭型認知症のうち、前頭葉が障害されるタイプの場合は、我慢ができない、すぐに怒るといった症状がみられることがあります。
 

4, 趣味への興味を失う

認知症になると、集中出来なくなる、これまで出来ていたことが出来なくなる、興味をなくすなど、様々な症状が出現します。料理や趣味であっても、途中で放棄してしまうケースも多々見られます。

周囲が変化に気づき声をかけても、「あとでやるつもりだ」「それはもう済んだ」というように返事をされるため、見逃してしまうこともあります。
 

5, いろいろな失敗をするようになった

塩と砂糖を間違える、ドライバーのマイナスとプラスがわからなくなるなど、一見似ているものを取り違える例が挙げられます。前は難なくこなしていたことを失敗するようになった場合も、認知症の疑いがあるかもしれません。
 

6, 言い訳したり、嘘をつくようになった

認知症になると言い訳をしたり、嘘をついたりすることが多くなります

たとえば、「朝ごはんは何を食べましたか?」と聞かれて、本当は朝ごはんを食べたこと自体を覚えていないのに、「最近、食が細くなっちゃって」などと、事実と異なる答えをしてごまかすといったものです。

これは、記憶障害のために抜けてしまった記憶を必死に補おうとしているために生まれる行動で「取り繕い反応」といわれています。特にアルツハイマー型認知症で多く見られる反応です。

記憶障害のために、本当は記憶がないことについて聞かれ、戸惑います。そうした葛藤のなかで生まれる、上手に話を合わせないと相手に悪いといった気遣いのあらわれ、もしくは、間違いを指摘されたくないという自分のプライドを守りたいための行動だとされています。

 
認知症の方は、なぜ嘘をつくのでしょう。実は本人は嘘をつきながら、不安でいっぱい。その心の中を探り、家族にとっても本人にとっても良い対応法を考えてみましょう。
認知症の人は嘘をつく!? その嘘には深いヒミツがあった
 

 

7, 疑り深くなった

周囲に根拠のない疑いをかけるようになるのも代表的な兆候です。とくに「財布がない」「通帳を盗まれた」といった『もの盗られ妄想』は家族や介護士など、親密な人に対して抱きやすいと言われています。

これは記憶力と判断力の衰えが原因の一つです。決して自分でなくしたとは考えず、大抵の場合探そうとしないことも特徴です。
 

8, 食べ過ぎ・食べ忘れをしてしまう

食べたことを忘れてさらに食べようとしてしまう過食のほかに、食べ忘れることも重要なサインです。

私たちは、大脳の下にある脳下垂体の満腹中枢や摂食中枢が刺激されることで、満腹感や空腹感を感じています。満腹感や空腹感を感じることで、食事の量をコントロールできるのです。

ところが認知症になると、食べたこと自体を忘れる記憶障害に加え、満腹中枢や摂食中枢が正常に機能しなくなることがあります。これらが過食や食べ忘れの主な原因とされています。
 

9, 他人の意見を聞かなくなった

他人の意見に聞く耳を持たなかったり、会話を遮って違う話を始めるといったことが続く場合も、認知症の可能性が考えられます。

認知症になると意欲や理解力が低下し、新しい情報を吸収したがらない、情報自体が頭に入ってこないといった傾向にあります。

認知症ゆえの失敗の増加から、他人に話しかけられた際に「何か責められるのでは?」などの不安を覚え、聞こえないふりをしてしまうケースもあるようです。

 
うつ病は高齢者にも発症しますが、認知症との区別が難しく発見が遅れてしまうことも。特徴を把握して解決策を考えておきましょう。
認知症と間違えやすい「老人性うつ」
 

 

ポイントは見逃さないこと

認知症

これらの例にあるように、普段の行動や会話から、家族が異変や兆候に気がつくケースがあげられますが、離れて暮らしている場合はこの「気づき」がさらに重要となります。

たとえば、久しぶりに訪れた家が埃だらけである、洗濯物がたまっている、家の中が雑然としている、などの場合は特に注意が必要でしょう。

また一人暮らしなら会話の回数が減ったり、脳への刺激が少なくなったりすることで、認知症の進行が早まる傾向にあります。

これらの認知症の兆候を知っておくことで、家族に、また自分に今までと違った様子が見られた際の対処法を考えることができます。

単なる加齢によるもの忘れなのか、認知症なのかは医師の診断が不可欠です。

万が一、認知症と診断されたとしても早期発見により、現在では薬の服用やリハビリで進行を遅らせることができるので、そのうえで余生の過ごし方をじっくり検討することが可能です。

また、正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫といった、治療によって完治が見込める認知症もあります。

早期発見を目指し、「いつの間にか著しく病状が進行していた」「行動・心理症状がひどくなり家族の関係が悪くなってしまった」という状況を避けるためにも、日ごろから家族や自分自身の行動や変化には気を配るようにしましょう

認知症と性格の関係については、認知症と性格の関係「なりやすい人」と「なりにくい人」をご覧ください。

(グッドライフシニア編集部)


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