葛飾区の街情報 ｜下町人情と風情がただようシニアに優しい地（東京都）

東京都葛飾区への移住・転居に役立つ街紹介

葛飾区と言えば、人情あふれる下町文化と『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両さんを思い浮かべる方が多いでしょう。賑やかな観光スポットがありながら、都内でも落ち着いていて物価も比較的安く、シニア世代の終の棲家としても選ばれています。

今回は、下町情緒が色濃く残りながら、シニア世代の「安心」と「生きがい」を支える葛飾区の魅力と、移住・転居に役立つ情報をお届けします。

葛飾区ってどんな街？

葛飾区は、65歳以上人口の割合は約27〜28％と、東京都全体の平均（約23％）を上回り、23区の中でも高齢化が進んでいる地域の一つです。（2024年時点の推計）

足立区や江戸川区とともに「下町」の代表格して知られる街です。「男はつらいよ」の舞台となった柴又も、「こち亀」で両さんが勤務する「亀有公園前派出所」も葛飾区に位置しています。

葛飾区は人情味の深い、THE江戸っ子な住民がその下町情緒を大切に残しながら、都心へのアクセスの良さも活かし、外国人観光客との文化交流が生まれています。
 

葛飾区をエリア分け

①亀有エリア
両さんにあやかった「葛力」いっぱいの街。国内、海外から訪れる「こち亀ファン」へのおもてなしで、こち亀の世界観を保った街づくりが行われています。亀有周辺には両さんをはじめ、数多くのキャラクターたちの銅像が設けられ、エリア内外の人々のコミュニケーションを一役買っています。

②青戸エリア
京成電鉄押上線の「青砥駅」を中心に、複数の商店街で構成されています。このエリアには、高齢者の生活を総合的にサポートする「高齢者総合相談センター（地域包括支援センター）」があり、シニアライフの相談窓口が充実しています。また、文化・芸術、スポーツ活動などの支援センターも近く、「暮らしやすさ」と「生きがい」をサポートする環境が整っています。

③高砂・柴又エリア
葛飾区において最も下町の魅力に満ちた観光エリア。柴又駅周辺では食べ歩き、渡し船、サイクリングの行楽が楽しめます。高砂では「葛飾を代表する音楽祭を開催し高砂の知名度を上げる」を目標に、年に1度「高砂音楽祭（高砂ウッドストック）」が開催されています。

④堀切・お花茶屋エリア
荒川を挟んで墨田区から葛飾区への玄関口となるエリア。地元の最新情報の発信に積極的で、小学生と活性化部会のメンバーの協力によって誕生したゆるきゃら「ほりきりん」が、‌商店がおイベントや堀切菖蒲園PR活動で活躍しています。

⑤立石・四つ木エリア
ここは葛飾の地元に愛される、昭和レトロな街。 商店街ではBGMに「駅の踏切音」を流し、ノスタルジックな雰囲気を演出しています。防災性を高めるための再開発も進んでいますが、お酒が飲めなくても、食べ歩きで十分満喫できる懐の深さがエリア外からも人を引き付けています。四つ木駅ではサッカー少年、キャプテン翼くんの銅像がお出迎えしてくれます。

⑥上平井・新小岩エリア
江戸川区と隣接し、防犯意識の高さが評価されているエリアです。街路灯には街の景観を高めるモダンなデザインを採用し、明るい商店街づくりに努めています。

春の「新小岩さくらまつり」は吹奏楽のパレードが催され、消防署や警察署もイベントに参加することで、地域の安全な生活を維持する友好関係を築いています。
 

観光名所

葛飾区には国内外から人気を集める観光名所や、自然豊かで都内でも珍しい特徴をもつ公園が多数あります。下町の歴史と魅力がつまった、葛飾らしい名所をご紹介します。

柴又帝釈天参道

「柴又」駅から帝釈天までつづく参道。お醤油のあまじょっぱい美味しい香りが漂い、昭和の時代にタイムスリップしたような街並みです。

創業50年、100年といった老舗も珍しくありません。休日は観光客でにぎわい、平日は地元の人々にとってお散歩コースになる憩いの名所です。

かつては文学作品にも登場した名店もあり、何度訪れても新しい感動を発見できます。

都立水元公園

「都立水元公園」は都立最大級の水郷公園です（敷地面積：963,630.81㎡）。

園内には生きている化石として知られる「メタセコイア」の美しい森が広がり、四季折々の景色を楽しみながらウォーキングが楽しめます。水遊びに最適な「せせらぎ広場」、東京都の天然記念物である「オニバス」が都内で唯一自生する「オニバス池」など、自然豊かな見どころに溢れています。

バーベキューのできる広場もあり、ご家族での行楽にもおすすめです。

銭湯

葛飾区では現在20軒以上の銭湯が現役で営業を続けています。

銭湯文化の復興を目指し、ポイントカードの発行や、銭湯家族の日（毎週土・日曜）、アパレルブランドとコラボしたスタンプラリーなど、地元住民の健康と交流を促すイベントを多数行っています。

下町の代表格らしさ残る観光名所や、文化の存続活動にも積極的な葛飾区は、人の流れの絶えない、風通しと活気の良い街ですね！

葛飾区への移住・転居に役立つ情報

葛飾区ということで、こち亀の両さんが勤める派出所の「亀有」と、両さんの実家がある台東区「浅草」の平均家賃を比較してみました。

浅草は日本有数の観光地とだけあって、平均家賃は亀有の約1.5倍です。

亀有・浅草間はバスなら乗り換えなしで約230円、電車なら乗り換え1本で400円前後で外出できるため、同じ下町でも亀有の方がはるかに経済的です。また亀有には駅周辺にマルエツ、イトーヨーカドー、業務スーパーなどコストパフォーマンスの高いスーパーが軒を連ねています。

葛飾区の平均家賃

福祉・生活

葛飾区では、60才以上の区民が集う自主団体「高齢者クラブ」が活動しています。

活動費は区が補助しており、ボランティアや趣味の教室、グラウンドゴルフやゲートボールクラブなど、2025年5月1日現在で121の高齢者クラブが活動中です。

日頃の生活を楽しく有意義にすることを目的とし、「高齢者クラブ連合会」はグラウンドゴルフ大会や輪投げ大会、みんなで楽しく踊ろう会なども主催しています。

ホームヘルパーによる介護レッスン「おうちで学ぶ快適介護」、一人暮らしの高齢者や認知症の方を対象とした「高齢者見守り相談窓口」「かつしかあんしんネット」など、万一のときに頼りになる政策も実施しています。

充実した医療体制

医療体制の充実度も葛飾区の大きな魅力です。 区東北部医療圏の中核を担う東京慈恵会医科大学葛飾医療センター（青戸）や、地域医療支援病院である東京都立東部地域病院（亀有）など、大規模で高度な医療機関が区内に複数存在します。これらの病院は災害拠点病院でもあり、緊急時にも極めて安心感が高いです。シニア世代の多様なニーズに対応できる万全の医療体制が整っています。

 
【東京23区の福祉情報】
日本の福祉制度は全国で共通するものではなく、各自治体によって利用できるサービスに違いがあります。その違いを分かりやすくエリア別にまとめました。
 

葛飾区でシニアにおすすめの住まい

葛飾区への居住を検討されているシニアの方にはバリアフリー設計で、緊急駆けつけサービスなどがついた高齢者向けの賃貸住宅がおすすめです。

近年は、子ども世代による親の「呼び寄せ」や「近居」などの生活スタイルにも適応していることから、需要の高まりが予想される高齢者専用の賃貸住宅です。

安否確認やコンシェルジュによる生活相談サービスなどで毎日の生活も安心サポートしてくれます。

住まいの情報

 
上記の物件・施設にご興味のある方は、お気軽に資料請求・個別見学会をお申し込みください。

葛飾区MAP

いかがでしたか？以上、下町情緒が残る葛飾区の街紹介でした。

ほかにも東京をはじめとする首都圏には、個性と魅力を持つ街がたくさんあります。

交通・商業施設・観光・福祉サービスなど、それぞれの特色を知って、ご自分に合った暮らしの場所を見つけてみませんか？

⇒移住・転居に役立つ「首都圏の街情報」（エリア一覧）

筆者：ひしもとなつ
都内の大学を卒業。現在は、フリーライターとしてグルメや街情報の取材記事などを書いています。グッドライフシニアでは街紹介や特選物件記事を担当しています。両親も祖父母も元気ですが介護や福祉などについて勉強中。 

（グッドライフシニア編集部）

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タグ: 街情報, シニア向け街紹介, 葛飾区