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米国でコロナウイルスのワクチン完成、臨床試験実施へ

新型コロナウイルス1

連日新型コロナウイルスのニュースが流れ、休校や紙製品の不足など、混乱が続いていますね。一日も早く収束し、平穏な日常が戻ってくることを願います。

新型コロナに対する治験薬が出荷

そんななか、アメリカのニュース雑誌「TIME」によると、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発が進み、臨床試験に向けた治験薬が初めて出荷されたことがわかりました。

ワクチンの開発を手掛けたのは、アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置くバイオテクノロジー企業「Moderna Therapeutics」です。

このワクチンは、中国の研究者が1月中旬に新型コロナウイルスのゲノム情報を公表してから、わずか40日程度で開発されました。

早くて4月には臨床試験の実施準備が整う予定です。

Moderna社は、膨大な量のウイルス培養を必要とせず、公表されたゲノム情報をベースにしてワクチンを設計、人工的に合成できる技術を持っていることから、異例の速さでワクチン開発を進めることに成功。

社長のStephen Hoge氏によると、同社のワクチン精製方法は迅速に広められるもので、新型コロナウイルス感染症のような新たな病気の発生と拡大において、重要な役割を果たしていきそうです。

エボラ出血熱の治療薬を使う臨床試験もスタート

このワクチンとは別に、アメリカの国立衛生研究所では、エボラ出血熱の治療薬として開発中の抗ウイルス薬「レムデシビル」を、新型コロナウイルス感染症患者に対して使用する臨床試験も開始しています。

この試験には、ダイヤモンドプリンセスに乗船していた人や、感染が確認され入院している患者などが参加しています。

レムデシビルは、従来のコロナウイルス(SARS・MERS)に感染した動物を対象にすでに試験を実施し、効果がある可能性が示されています。

ヒトに対する今回の試験では、薬またはプラセボ(有効成分を含まない薬)のいずれかを10日間静脈内投与し、血液検査を実施。2日ごとに鼻と喉の検体も採取して、体内のウイルス量を観察しています。

レムデシビルによって新型コロナウイルスの血中濃度の上昇を抑えることが期待できれば、感染拡大の防止に役立つかもしれません。

(グッドライフシニア編集部)

参照ページ「Time」
https://time.com/5790545/first-covid-19-vaccine/?fbclid=IwAR2VE7C_olzMnxAG58yK18irGKKt55g-MAtfDX_DOTpD5O7_pE9eEhr2sVo

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