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「シニア」「シルバー」「高齢者」と呼ぶのは何歳から?65歳以上の年齢認識調査

シニア年齢認識

高齢者とは何歳から?現代の年齢感覚とシニアの受け止め方

近年、健康や美に対する意識が高まり、見た目も若々しく、仕事や趣味など人生を謳歌している60代、70代が増えています。

そのような方たちを「高齢者」と呼ぶのには違和感を覚えますし、ご本人も、その呼び方に抵抗を感じることでしょう。

では実際に、ご自身を「高齢者」と認識する年齢は、何歳くらいからなのでしょうか?

株式会社チェンジウェーブグループが行った調査結果を通じて、現代の「高齢者」に対する年齢認識について考えてみましょう。
 

「高齢者」は70代から、「シニア」「シルバー」は60代が最頻回答

調査では、65歳以上の男性71名、女性31名、計102名の方にご回答しています。

まず、調査対象者に、高齢者を表すときに使われる言葉、「高齢者」「シニア」「老人」「シルバー」「熟年層」「お年寄り」について、何歳から当てはまると思うかを聞きました。

Q. 次の言葉について当てはまるのは、何歳からだと思いますか?
表1

日本では「高齢者」は65歳以上と定義されていますが、回答者の認識では「70~74歳からが高齢者」と答えた方が最も多いという結果でした。

また、他の言葉を最頻回答で並べてみると
「熟年層」が55~59歳
「シルバー」が65~69歳
「高齢者」「シニア」が70~74歳
「老人」「お年寄り」が80~84歳 となっています。
 

「自分に当てはまる」と思う言葉で 最も多いのは「シニア」

では、何と呼ばれると「自分に当てはまる」と思うのか、聞いてみました。

最も回答が多かったのは「シニア」で、60代、70代においては最頻回答となっています。

続いて多かったのは「シルバー」で、80代の最頻回答です。

回答者が多い順に並べると
60代 「シニア」「熟年層」「シルバー」「中年」
70代 「シニア」「シルバー」「老人」「お年寄り」
80代 「シルバー」「シニア」「お年寄り」「アクティブ・シニア」 となりました。

表2

【調査の概要】
手法:インターネット調査
期間:2024年6月24日‐25日
対象:65歳以上の男女102人
(男性71人、女性31人)
 

年齢の認識は人それぞれ、呼び方には配慮が必要

現代の高齢者像は変化しており、見た目やライフスタイルが若々しいシニア世代が増えています。

そのため、「高齢者」という呼称には違和感を覚える方も多く、調査結果からも、65歳以上の多くの方が「シニア」や「シルバー」と呼ばれる方がしっくりくると感じていることが分かります。

実際に筆者も、周囲にいる60代の女性10名ほどに「高齢者と呼ばれたらどう思うか」を尋ねたところ、以下のような声がありました。

  • 「おばあちゃんと呼ばれたような気持がする」
  • 「私は見た目50代と言われているのに失礼!」
  • 「60代のうちは高齢者と呼ばれたくない」
  • 「ひとから言われたら気分が下がる」
  • 「確かに年寄りかもしれないけれど..気分悪い」
  •  
    皆さんアクティブに仕事や趣味を楽しんでいる60代なので、全員が不快感を示されました。

    このことからも、呼称は単なる言葉ではなく、個人のプライドに大きく影響を与えることが伺えます。

    ライフスタイルや価値観の多様化が進む中で、年齢に対する認識や受け止め方は人それぞれです。呼び方ひとつで相手の気持ちを左右することを踏まえ、敬意や配慮を持ったコミュニケーションを心掛けたいものです。

    「老いの工学研究所」による、20歳〜87歳の男女851名を対象にした、高齢者の呼称についての調査結果はこちらから。
    ◾️高齢者の呼称についての調査結果|老人や年寄りと呼ばれるのはイヤ!

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