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【93.2%が不安】老後資金はいくら必要?2,000万円で足りるのか500人調査で見えた現実

老後資金準備

老後資金の話題が出るたびに、「結局いくら必要なの?」とモヤモヤしませんか。

目安として語られる2,000万円も、年金額や生活費、住まいの負担など必要額は人それぞれ。暮らし方次第で“足りる人・足りない人”が分かれます。

将来シニア世代になる現役世代は、どのように備え、いくらを目標にしているのでしょうか。そして本当に2,000万円で足りるのでしょうか。

「老後資金に関する意識調査」では、93.2%が老後資金に不安を感じているという結果が出ました。

この調査データをもとに、老後資金の「現実」と「考え方のヒント」を整理します。

調査データ:株式会社AlbaLinkが30代~50代の男女500人を対象に実施。
 

老後資金に不安を感じる人は93.2%

「老後資金に不安を感じるか」という質問に対し、とても不安:58.0%、やや不安:35.2%、合計93.2%の人が「不安」と回答しました。

ほぼ9割以上が将来のお金に不安を抱えているという結果は、老後資金問題が一部の人だけの話ではないことを示しています。

不安の背景にあるもの

調査結果からは、次のような不安要素が重なっている様子がうかがえます。

  • 年金額が将来どうなるかわからない
  • 物価上昇で生活費が増え、家計に余裕が出にくい
  • 医療・介護費がどれくらいかかるか見通しづらい
  • 収入が思うように増えず、貯蓄ペースが上がらない

「不安はあるのに、具体策まで落とし込めていない」という人が多いことが、次の結果にも表れています。
 

老後資金はどうやって貯めている?最多は預貯金

老後資金として準備している方法は以下の通りです。
老後資金調査1

  • 1位:預貯金(46.2%)
  • 2位:NISA(35.8%)
  • 3位:iDeCo(7.0%)
  • 4位:保険(6.0%)
  • 5位:株式投資(5.6%)

約半数が「預貯金」を選んでいます。

NISAやiDeCoを活用する人も増えていますが、制度の違いがわかりにくいと感じる方も多いでしょう。
仕組みや向き不向きを整理したい方は、こちらの記事も参考になります。
iDecoとつみたてNISAを徹底比較!老後の資金作りを考える

なぜ預貯金が中心なのか

預貯金は元本割れのリスクが低く、仕組みもわかりやすく、すぐに始められる方法です。

将来への不安が強いからこそ、「まずは確実に守る方法」を選ぶ人が多いと考えられます。

一方で、現在は物価が上昇傾向にあり、預貯金だけでは実質的な資産価値が目減りする可能性もあります。

そのため、NISAなどの制度を併用しながら備える人も3割以上いる結果となりました。
 

目標額は「1,000万円超~2,000万円以下」が最多

老後資金調査2

老後資金の目標額として最も多かったのは、

  • 1,000万円超~2,000万円以下(26.6%)

特に「2,000万円」を目安にする人が目立ちました。

なぜ2,000万円が目安になっているのか

いわゆる「老後2,000万円問題」が広く報じられた影響もあり、2,000万円という数字が一つの基準として定着しています。

しかし実際に必要な金額は、持ち家か賃貸か、退職後も働くかどうか、医療や介護への備え、生活水準などによって大きく変わります。

老後資金は、住まいの選択によっても大きく変わります。持ち家と賃貸では、生涯コストやリスクの内容が異なります。
老後は「持ち家」か「賃貸」か?それぞれを比較して考える

また、目標額を「未定」とした人も27.6%いました。

  • いくら必要かわからない
  • 教育費や住宅費で今は余裕がない
  • 具体的に試算したことがない

数字を決められないこと自体が、不安を強める要因になっているとも言えます。
 

本当に2,000万円で足りるのか?

2,000万円という数字は、あくまで“目安”のひとつです。それだけで安心できるとは限りません。

例えば、次の条件で不足額は変わります。

  • 公的年金の受給見込み額
  • 毎月の生活費
  • 住居費(持ち家の維持費や賃貸の家賃)
  • 医療費や介護費の備え

仮に年金だけでは毎月3万円不足する場合、年間36万円。
それが20年続けば約720万円になります。
不足が5万円なら、20年で約1,200万円です。

つまり、「不足がいくらか」によって必要な準備額は変わります。

2,000万円という一律の数字よりも、自分の生活費と年金見込みから逆算することが重要です。
 

最大の壁は「日々の生活費で精一杯」

老後資金準備3

老後資金準備で苦労していることは次の通りです。

  • 1位:日々の生活費で精一杯(44.0%)
  • 2位:物価上昇(21.0%)
  • 3位:教育費(12.4%)
  • 4位:資産運用の知識不足(12.0%)

約半数が「余裕がない」と回答しています。

老後より“今”が優先になる現実

物価上昇が続くと、現在の生活費が増え、将来必要な金額も読みにくくなります。
その結果、「いくらあれば安心なのか」が見えづらくなり、不安が強まりやすくなります。

老後資金への不安が強い一方で、準備が進みにくい構造が見えてきます。
 

老後資金は「目標額」より「暮らし方」で変わる

今回の調査では、老後資金への不安が非常に強いこと、そして備えは預貯金を中心に進めている人が多いことがわかりました。目標額は1,000万~2,000万円が最多でしたが、生活費の負担や物価上昇の影響で、老後資金に回せる余裕が生まれにくい状況も浮き彫りになっています。

2,000万円という数字に振り回されるのではなく、「どんな老後を送りたいか」「毎月いくらで暮らすか」「年金でどこまでまかなえるか」を整理し、不足しそうな金額を逆算することが第一歩です。自分の暮らしを基準に考えることが、老後資金準備の現実的なスタートになります。

より具体的に知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
夫婦の年金受給額をさまざまなパターンから比較する 
高齢者世帯の平均的な年金収入や貯蓄はいくら?老後に求められる資金計画

老後資金だけでなく、健康や住まい、人間関係などを含めた「老後の備え全体」を知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
老後の備えに関する意識調査から見える、今から備えておきたいこととは?

出典

空き家、築古物件の高利回り投資なら「不動産投資の森」
https://2do-3.com/18856/
https://2do-3.com/

(グッドライフシニア編集部)

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