介護療養型医療施設（療養病床）
介護療養型医療施設は、高齢者や身体障害者などの介護が必要な人が入所し、医療と介護を提供する施設です。療養病床とも呼ばれます。主に長期的な治療を必要とする患者のための施設で、医療法人が運営しているケースが多いため充実した医療ケアや介護を受けることができます。
療養病床は、一般病院とは異なり、入院期間が長期化する場合が多く、病院よりも介護サービスが充実しています。具体的には「インスリン注射」や「痰の吸引」「経管栄養」などで、あくまで‘‘療養’’を目的としたサービスが中心であるため、一般的な老人ホームなどで見られるレクリエーションなど生活支援は少ないと言われています。
また、療養病床は、慢性期の疾患やリハビリを必要とする疾患の患者さんが受け入れられるため、高齢者や身体障害者の方々が入所することが多いです。入居者100人に対して医師３人が常勤といった医療関係者の配置が義務付けられているため、最も医療サービスが充実した介護施設であるとされています。
療養病床には、医療や看護、介護、リハビリなど、多彩なサービスが提供されています。例えば、身体機能や認知機能の維持・向上を目的とした理学療法や作業療法、言語療法、栄養指導、入浴サポート、日常生活支援などが挙げられます。しかし、介護職員の不足や経営難などの課題もあります。今後は、より良い介護サービスを提供するために、介護職員の充実や、施設の効率的な運営が求められることでしょう。
関連記事
■介護保険制度とは？｜その仕組みを分かりやすく解説
■要介護認定の申請から認定までの流れ｜不服申し立て・介護度が変わった場合は？
■「特養・老健・介護医療院」の違いを知って施設選択をスムーズに！
■介護保険で利用できるサービスとは？（居宅・施設・地域密着型）
■介護保険「施設サービス」｜特養・老健・療養病床・介護医療院の違いを解説
■介護保険の「地域密着型サービス」とは？その種類や特徴を詳しく解説
■介護保険の「居宅サービス」とは？｜訪問・通所・短期入所サービスを詳しく解説
■デイサービスとデイケアは何が違うの？
■訪問リハビリテーションとは？｜利用するタイミングや費用
（グッドライフシニア編集部）