2.節税効果は小さいが柔軟性が魅力のつみたてNISA
NISAの加入対象者は?
iDeco同様、国が私的年金を後押しするためにつくった制度です。20歳以上の人が加入できます。2020年3月末時点で約220万口座が開設されています。
20年間、利益に対する優遇税制が受けられる
100円から積立が可能です。つみたてられる額は年間40万円までと決まっており、商品は、投資信託やETF(上場投資信託。上場されているため、株式のように売買できる)です。
そして、最長20年の間はiDeco同様、受け取る分配金や利益に対して税金がかかりません。
積み立ての対象になる投資信託やETFは、金融庁が厳選した「長期」「積立」「分散」投資に適していると判断したものになります。ただ、これらは元本が変動する商品ばかり。
金融庁が選んでいるから絶対に損はしないと安易に考えてはいけません。
「一般NISA」と「つみたてNISA」の違い
NISA とつみたてNISAの違いを分かりやすく表で見てみましょう。
つみたてNISA | 一般NISA | |
---|---|---|
対象年齢 | 20歳以上 | 20歳以上 |
最大期間 | 20年 | 5年 |
ロールオーバー(※1 | 不可 | 可 |
資金の引き出し | いつでも自由 | いつでも自由 |
非課税投資枠 | 年間:40万 総額:800万 |
年間:120万 総額:600万 |
取引できる金融商品 | 金融庁が指定した条件をクリアした投資信託、株、ETF、REITなど | 国内・国外の上場株式、株式投資信託 |