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健康・病気予防

熱中症予防 グッドライフシニア医療従事者や高齢者を対象にワクチン接種が進められているとはいえ、コロナ禍2年目の今年の夏もマスクでの生活が続きそうです。

マスクを付けての外出は、熱がこもりやすく体温を上昇させてしまいます。特に体温調節機能が低下した高齢者の方は、室内・屋外ともに注意が必要です。

今回は高齢者の熱中症の原因や予防、かかってしまったときの対策について詳しく解説していきます。

熱中症とは?原因と症状

熱中症は、体温の上昇で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなり、めまい、頭痛、けいれん、意識障害などの症状を引き起こします

東京消防庁の情報によると、過去5年間(6月から9月)に、19,017人が熱中症(熱中症疑いを含む)により救急搬送されました。急要請時の発生場所は住宅・居住施設が全体の37%と最も多く、次いで道路・交通施設が25.1%を占めています。
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上ですが、これは加齢により体温調節機能が低下したり、喉の渇き対する感覚が弱くなっているためです。

若者と同程度に高齢者が発汗した場合は脱水状態に陥りやすく、回復しにくいことも報告もされています。体調がすぐれなかったり、いつもと違う様子がないかご家族や周囲の方が注意してあげてください。

自分でも気がつく熱中症の症状は以下のようなものがあります。

自分でもわかる体調の変化

熱中症予防・頭痛や吐き気、倦怠感などがある
・食欲がない、胃もたれしやすい
・よくうたた寝している
・体がぐったりして力が入らない
・外出のとき息苦しいことがある、汗の量が減った
・汗のかきかたがおかしい(量が増えたり出ない)
・筋肉の痙攣(こむらがえりなど)がおこる
・尿の色が濃くなっている
・顔がほてる、皮膚が赤く乾いた状態

もしも熱中症のようなサインがあったときは、すぐに応急処置を行い、病院などの医療機関へ行きましょう。

効果的な予防は水のちょこちょこ飲み

かくれ脱水熱中症を予防するためには、計画的にこまめに飲水することが重要となります。

人間の1日の水収支は(成人男子が比較的安静にしている場合)、体内に入る水は食事から1L 、体内の代謝でつくられる水 0.3 L、そして、飲料水から 1.2 Lの計2.5 Lとされています。

一方、出ていく水は排泄から 1.3 L、呼吸や汗から1.2 Lとなり、1日約2.5L が出入りしています。

この2.5Lのバランスを崩さないことがポイントです

体内の細胞一つ一つは、細胞の外と内で水分の調整をしています。血液の濃度が濃縮されて循環不全にならないように頑張っています。でも、細胞が頑張れなくなった状態が熱中症なのです。

のどが渇いてから水分補給をするのではなく、例えば時間を決めて水分補給したり、外出前に水分補給をするなど意識的にこまめに水分を補給する「ちょこちょこ飲み」を心がけましょう

室内・屋外の熱中症対策のポイント

室内・屋外ではどういったことに気をつけたら良いかポイントをまとめました。

室内のポイント

こまめに水分補給する
気温や湿度を計って知る
ゆったりした服を着るなど通気を良くする
窓を開け通気を保つ
扇風機などを使用し室内に暑気・熱気を溜めない
だれ・よしずなどを使い直射日光を避ける工夫
エアコンによる室内温度の調整をする

室内にいれば屋外より安心と思いがちですが、高齢の方は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。
総務省消防庁によると、2019年の熱中症発生場所の約4割が住居(敷地内全ての場所を含む)で起こっています。

外出時のポイント

屋外では頭部を守るため帽子や日傘を使用する
日陰を選んで歩く、遊ぶ時は日陰を利用する
飲み物を携帯しこまめに飲む
危険度が高いときは外出を控える

マスク着用による暑さ・蒸れの対策には、冷感・速乾などの夏用マスクを利用しましょう。また、マスクを着用しているとマスク内の温度や湿度が上昇するため、汗や皮脂の量が増えます。

雑菌が繁殖しやすくなる可能性があるので外出から戻ったらシャワーを浴びるか、無理な場合は手洗いのついでに顔も洗ってお肌を清潔に保ちましょう。

お年寄りにありがちですが、通院などで外出するときにトイレが近くなることを心配して水分を控えてしまう方がいます。

そんな時には無理に飲ませるのではなく、事前に「ここにトイレがあるから大丈夫」など、トイレの場所を教えて水分摂取の声がけをすればご本人も安心です。

熱中症が疑われる時の応急処置

室内の場合

冷凍庫に保冷剤や凍らせたペットボトルを常備しておく。動脈を冷やす(首、脇、足の内側の付け根)
服を緩めて下着の上から水をかけたり(霧吹きで吹きかける程度)、ぬれたタオルで水をつける
エアコンを強にして急速に室温を下げる

外出時の場合

声をかけて、意識の有無を確認する
衣服を緩める(シャツなどのすそや袖口、襟を広げる)
日陰を確保する
意識のある時は、補水をする
濡れハンカチなどで、動脈を冷やす(服がぬれるのを躊躇しない)
冷水を周囲にいる人に声をかけて水を運んでもらう。
涼しい場所へ移動する
衣服を脱がし、体を冷やして体温を下げる
塩分や水分を補給する

熱中症の正しい知識を身につけて、かからないように予防を心がけてくださいね!

熱中症同様に夏場に気を付けたいのが「脱水症」です。自覚症状もないまま、ご本人や周りの人も気づかない「かくれ脱水」に陥っている場合もあります。

脱水症の症状や予防については、「かくれ脱水」に注意!脱水症の予防と水分補給のポイントを併せてごらんください。

筆者:松尾まみ(ライター・エディター)
学生時代より情報誌や雑誌で旅ライターを始め、国内・海外の取材歴8年。結婚と出産で休業。その後、オーガニック化粧品・食品の会報誌の編集長を経てWEBに転身。介護、不動産、健康などの記事の執筆と高齢者向けサイト運営を10年。その間、自身も母の介護を経験しながら現在に至る。

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