どの年代よりも”幸せ”を実感する60代シニア
サツーディ・ケィが各世代別の幸せ度数を調べた「ADK生活者総合調査2013」によると、最も “幸せ” を感じて生きているのは60代という結果になりました。この調査は個人の幸せの度合を10点満点の「幸福度得点」として採点したものです。
幸福度の高い60代を男女別に見ると、女性の方が男性よりも幸せを実感していることも分かりました。
60代に次いで高いのは男女とも10代、以降50代、40代、30代と続き、一番、幸せ度が低い年齢層は20代でした。
60代が幸せを感じる理由には様々な要素が考えられますが、長年の経験から得られる知恵や人生の様々な経験による満足感があり、日々の生活が充実していることにあるのではないでしょうか。
家族や友人との絆の深まりや仕事や家庭の責任が軽減され、自由な時間が増えることで、新たな趣味や興味を追求する余裕が生まれることも一因でしょう。
こちらのページでは60歳の幸福度について考えてみましょう。60歳の幸福度を探ることで、幸せの真の源泉について深く考えるきっかけとなるかもしれません。
60歳男女別に見る幸福感の違い
幸福度が高い60代男性は、そのよりどころが「配偶者」としているのに対し、幸福度の高い女性は「配偶者」のほか、「子ども」や「孫」、「趣味や特技」、「健康や体力」、そして「友人」など、よりどころが幅広く挙がっているのが特徴的です。
幸福度の高いシニア男性のよりどころが配偶者に集中している、言わば「妻頼み」の状況で、”妻が頼り”となるシニア男性は幸せ、という意味でもあるようです。
次に60代の男女別に幸福度の高低による「よりどころ」の違いを比べてると、
男性
幸福度の高い人は「配偶者」を筆頭に、「健康や体力」「勤勉さ」「生き方や信念」「家庭」なども高いのに対し、幸福度の低い人は「配偶者」や「子ども」「友人」「生き方や信念」が目立って低くなり、よりどころとして最も高いのは「健康や体力」になっています。
女性
幸福度の高い人は前述の通り「配偶者」や「子ども」「友人」「健康や体力」「趣味や特技」が高く挙がっているのに対し、幸福度の低い人は「子ども」への集中度が高く、「配偶者」「趣味や特技」「財産」などは相対的に低くなっています。
幸福度の高い60代女性は、60代男女の中でも趣味活動の活発さが際立っていました。「自分は幸せ」だと感じる人はそれに輪をかけて活動的であることが確認され、その積極性が際立っています。
一方、幸福度が高い男性と、幸福度が高い女性の「幸せ実感者」同士を比べてみると、行っている趣味・スポーツの中身に差が見られます。
女性特性が強いと考えられる「料理」や「手芸」を別にすると、幸福度が高い女性が、幸福度が高い男性を大きく上回るものとして、「旅行(国内・海外)」や「園芸・ガーデニング」「食べ歩き」、「ライブ・コンサートの鑑賞」、「美術館・博物館めぐり」、「映画館での映画鑑賞」、「温泉めぐり」など、外出を伴うものが多く挙がりました。
60代女性はなぜ幸福感が高い?
60代といえば、多くの人が子育ての責任から解放されたり、定年を迎えたり、年金を受給し始めたりします。
子どもが独立すれば、今まで子供や家族に集中していた時間やエネルギーを自分の興味や関心事に向けることができます。
人生にゆとりができる年代が、まさに60代!
多くの子を持つ母さんたちは、育児期間中たくさんの我慢をしました。自分に使うお金を我慢して、子どもの習い事や塾、教育費を払うことで必死。
そして40代、50代になると親の介護も始まったりします。
我慢と忍耐の先にやってきた自分のことに集中できるのが60代。人生の折り返し地点も過ぎ「残りの人生を楽しむぞ!」と、元気にエネルギッシュにはじけるのも当然です。
また、今の60代はバブル期を経験しているので、若いころから色々な体験をしていたり、活動的で楽しいことが好きな人が多いのも確か。だからシニアになっても好奇心旺盛で元気な人が多いのかもしれません。
幸せを実感するには年齢に関係なく、健康や心の豊かさなど様々な要素が絡み合っていますが、60代女性がその代表格として輝いていることは間違いありません。
(グッドライフシニア編集部)
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