昨年末から世界的に猛威をふるう新型コロナウイルス(COVID-19)。
症状や治療薬、予防法や感染経路について情報は錯綜しており、不安を抱えている方もいらっしゃることと思います。
状況が日々移り変わっていくなかで、その時々に応じて信頼できる情報を常に取捨選択していく必要があると言えるでしょう。
そんなとき、皆さんはどのように情報収集を行っているでしょうか。
テレビのニュース番組や新聞なども新型コロナウイルスについて報道していますが、もしかしたらそれだけでは十分な情報を得ることができていないかもしれません。
より新しく幅広い情報を手に入れるため、また、先の見えない毎日を前向きに過ごすため、この機会にインターネットを活用し始めるシニア世代の方が増えているそうです。
テレビと並ぶ大きな情報源“インターネット”
情報収集だけでなく家族や友人とのやりとりも
60歳以上のアクティブシニアのコミュニティサイト「趣味人倶楽部」を運営するオースタンスと博報堂が実施した共同調査で、新型コロナウイルスの流行を機に、シニア世代の日常生活のオンライン化が加速していることがわかりました。
新型コロナウイルスの情報をインターネットから得る人はアクティブシニアの8割
調査の結果、インターネットで新型コロナウイルスに関する情報を収集しているアクティブシニアは、なんと82.7%にのぼることが分かりました。
つまり、多くのアクティブシニアにとってインターネットはテレビ(93.3%)と並んで情報源の大部分を占めているということです。
動画を観たり、家族や友人と会話したり。
ニュースを読むだけではない、インターネットの使い道
新型コロナウイルスの流行によって外出自粛が続くなか、インターネットを活用する機会が増えた方も多いと思います。
同調査では「オンラインで行うことが増えたこと」についても結果が公表されています。
上位の項目について、詳しくみていきましょう。
「ネットニュースを読む」(60.9%)
インターネットを使えば、テレビや新聞では報じていないニュースや海外のニュース、医師や研究者のコメントなどの幅広いニュースを探すことができます。
また、時間や場所を選ばず、自分の好きなタイミングで情報を手に入れられるという点で、インターネットは便利な情報源であると言えるでしょう。
「無料動画を見る」(27.6%)
外出自粛が呼び掛けられ、以前よりも自宅で過ごす時間が増えました。
インターネットのサービスを利用すれば、ニュースだけではなく、バラエティにとんだ様々な動画を観て、お家での時間を楽しく過ごすこともできます。
数々の芸能人やアーティストが自身の動画チャンネルを持っており、多くの場合、無料で観覧することが可能です。
また、料理や手芸、スポーツなど趣味活動のノウハウを教えてくれる動画もありますし、ペットや自然などに関連する動画を観て癒されてみるのもオススメです。
動画を観ることに慣れてきたら、様々な講座のオンライン受講などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
「SNSを読む」(25.4%)
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、インターネットを介して他の人とやりとりをし、社会的な繋がりを作ることのできるサービスのことです。
自分自身のプロフィールを作成して(匿名でも可能な場合があります)公開することで、似たような経歴や趣味を持つ人々と繋がって、情報交換をしたり気持ちを共有したりすることができます。
例えば読書が趣味の人は、同じような趣味の人とSNS上でやりとりすることによって、おすすめの本を教えあい、感想を言いあうこともできるのです。
見たことも会ったこともない相手と親友のような関係になれる、それがSNSの醍醐味です。
また、様々な人が自分のSNSアカウントを持っているので、お医者さんやプロのスポーツ選手といった著名人が各々のSNSで発信する情報を受け取ることも可能です。
「アプリで家族・友人とやり取りする」(23.7%)
インターネットを利用するには、インターネット回線とパソコンや携帯電話・スマートフォン・タブレットなどが必要ですが、そういった機器のほとんどで使える「アプリ(アプリケーションの略)」を利用することで、パソコンやスマートフォンのなかに自分に合った機能を追加することができます。
アプリの種類は多岐にわたり、電子書籍を読むことができるアプリやゲームアプリ、写真アプリなどがありますが、電話アプリ・ビデオ通話アプリなどを使えば、家族や友人と簡単にやりとりすることが可能です。
まるで実際に会ってパーティなどをしているかのように、相手の顔をビデオで見ながら複数人で同時に会話することもできます。
新型コロナウイルスの流行によって、身近な人たちと気軽に顔を合わせることが難しくなってしまったことが利用増加の理由かもしれません。
「ネットショッピングする」(12.9%)
ネットショッピングを利用すれば、生活に必要な日用品や食品、書籍や家具・家電、洋服など、あらゆるものを外出せずに購入できます。
重いものを玄関先まで届けてもらえるという点でもシニア世代にとっては便利なシステムです。
普段通っているような身近なスーパーやファミリーレストラン、ホームセンターなどでもネット通販に対応しているところがあるかもしれません。
利用方法など、ぜひ一度調べてみましょう。
新型コロナウイルスの流行をきっかけに意識する“家族”との時間
今まで何気なく過ごしていた子供や孫との時間。逆に、毎日のように外出していて会話をする時間が持てなかった夫や妻との時間。
そういった日常が、今回の新型コロナウイルスの流行によって一変してしまいました。
このことは、多くのアクティブシニアに心境の変化をもたらしたようです。
新型コロナウイルスの流行より前と比較して、
- 「家族を大切にしたい」(53.3%)
- 「家で過ごす時間を充実させたい」(46.3%)
- 「健康のために運動をしたい」(46.1%)
といった気持ちの変化が起きています。
家族との関わりかたと健康を大切に、毎日を過ごしていきたいものです。
希望を持って乗り切ろう。
新型コロナウイルスの流行が終わったらやりたいこと
様々な活動が制限されているなかで、今まで行っていたことができなくなり、ストレスを抱えている方もいるかもしれません。
アクティブシニアが「新型コロナウイルスが終息したらしたいこと」はこのような結果になりました。
旅行をしたり、友人と遊んだり、行きつけのお店で食事をしたり…
新型コロナウイルスの流行が終息するまではなかなか難しいのが現状ですが、現在、世界中の医師・研究者の方々が、感染防止策の検討や治療薬の開発に力を注いでいます。
ウイルス流行以前のように気軽に外出できる日々はきっと戻ってきます。
希望を失わず、自身が「やりたいこと」を考えてみましょう。
危機的で閉塞感のある状況が続くと気が滅入ってしまうこともあるかと思いますが、「やりたいこと」が「できる」その日まで、まずは自分自身が健康でいられるように、前向きな気持ちでこの事態を乗り切っていきましょう。
(グッドライフシニア 編集部)
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