
東京都台東区への移住・転居に役立つ街紹介
お寺あり、問屋街あり、そして、美しい公園や重要文化財などが多く存在する趣ある下町「台東区」。交通利便性と歴史的な落ち着きを兼ね備えた台東区は、シニア世代のセカンドライフの場として特に注目されています。
今回は、そんな台東区の魅力をご紹介いたします。
台東区ってどんな街?

東京23区の中で面積がもっとも狭く、またもっとも古い歴史ある街として有名な台東区。建立1400年の歴史を持つ浅草寺がある浅草、1625年(寛永2年)に建立された寛永寺や多くの重要文化財が多い上野など観光スポットが多数存在しています。
台東区の人口は約21.8万人(令和7年11月1日現在)で、世帯数は約13.9万世帯です。歴史と文化が息づく風情ある街並みの中で、幅広い世代が暮らしており、暮らしの安心感や住み替えの魅力も高まっています。
また、問屋が並ぶ浅草橋、アメヤ横丁、かっぱ橋道具街通りなど、買い物客が訪れ賑わうスポットも豊富。ゆっくりと散策しながら街巡りが楽しめる交通利便性の高い下町といえるでしょう。
エリア紹介
北東部エリア(浅草・雷門・入谷・三ノ輪・清川)
浅草には浅草寺、浅草寺の南の総門「雷門」、レトロさが人気の花やしきなど人気スポットがあり、仲見世通りでは食べ歩きを楽しむ人の姿も見られます。
入谷、三ノ輪は住居の他に歴史ある神社仏閣が多い街。また、清川は住宅地、商業地が混在しています。
西部エリア(上野・秋葉原・谷中・台東)
上野公園、寛永寺などの寺院、国の重要文化財が多数あり、歴史を親しんだり芸術に触れたりすることのできる上野。新幹線が停車する上野駅は、東北地方、信越地方との玄関口として重要な役割を果たしています。
また、電気店がひしめく秋葉原は、家電やPC関連の買い物に便利な他、多くの路線が乗り入れる交通結節点でもあります。
日暮里駅と千駄木駅の間にある谷中銀座商店街は、情緒あふれる下町。ぶらりと散歩するのにおすすめです。
南東部エリア(浅草橋・蔵前・松が谷)
文具、人形屋、手芸用品店などが安く売られている問屋街として有名なのが浅草橋。蔵前や松が谷にも問屋街があり、住宅地と商業地が混在する街といえます。
特に蔵前は、近年リノベーションカフェが多く立ち並ぶエリアとして注目されています。浅草エリアまで徒歩圏内でアクセスしやすいうえ、隅田川を渡ればソラマチまで足を延ばすこともできます。
観光名所・施設
浅草寺

東京国立博物館
1872年創設の国内でもっとも伝統ある博物館で、上野恩賜公園の中にあります。
日本だけでなくエジプト、西アジアなどの11万件を超える文化財を所有し、総合文化展においては3000件もの作品が展示されます。
アメ横商店街
400件ほどのさまざまな店舗が500mにわたり並んでいる商店街で、食品、各国の珍味、生活雑貨、菓子類、ブランド品、化粧品など良い品を安く購入できるスポットとして有名です。年末の活気あふれる賑わいは特に有名です。
台東区への移住・転居に役立つ情報
台東区の平均家賃
台東区の家賃相場は新宿区や目黒区と同程度で、23区の中では比較的高め。なかでも商業地域・観光地である上野や御徒町、浅草周辺は住宅用の物件が少なく、高くなる傾向にあります。
上野駅の隣の入谷駅のように、1駅ずらして探してみるだけでも家賃相場がグッと控えめになり、選択肢が増えます。広く色々なエリアに目を向けて、検討してみるのが良いでしょう。
台東区の平均家賃
| 台東区 | |
|---|---|
| 1LDK | 14.50万円 |
| 2LDK | 18.50万円 |
シニア向けの行政
シニア世代の交流・活動を支援するのが「シニアライフ応援計画」。世代や地域を越えたつながりを創出し、シニア層の生きがいづくりと社会参加を支援しています。
その他にも介護予防事業としてシニアヨガ、健康体操、高齢者はつらつトレーニングなどが企画され、シニアを応援する活動が活発に行われています。
芸術、歴史を身近に感じることができ、海外の旅行客も多く訪れる台東区。日本の文化・歴史を学べるだけでなく、若者のライフスタイルを身近に感じたりグローバルな感覚を身に着けたりすることのできる場が共存するこの街で、豊かな生活を送ってみてはいかがでしょうか?
子育てサポートも充実
台東区では、地域に暮らす子育て世帯がいきいきと生活できるよう、子育てサポートを充実させています。子ども世代による親の「呼び寄せ」や「近居」などの生活スタイルにも適応しているのが特徴。
例えば、3歳未満の双子や三つ子といった多胎児を養育している家庭が母子保健事業の利用のためにタクシーを使うと、一部の費用がこども商品券として支給される制度があります。
また、子育て世帯が住宅リフォームを行う際に助成金を交付する制度などもあります。孫世帯の支援が充実しているため、家族みんなが安心できる環境が整っています。
物件探しや住み替えの支援で高齢者も安心
住まいに関する支援も積極的に行っている台東区。特に、シニア世代が新しい賃貸へ住み替える際の不安を解消するための制度が整っています。
保証人がいないために民間賃貸住宅に入居することが難しい高齢者や障害者、ひとり親世帯に対して、区と協定を結んでいる保証機構が物件探しのサポートを行うしくみがあります。
また、自己の都合や責任によらな理由によって立ち退き要求を受け、転居しなければならない場合、転居費用を助成する制度もあります。困ったときには区に相談し、こうした制度を積極的に利用していきましょう。
台東区でシニアにおすすめの住まい
区の面積は23区内で最も小さいものの、観光地と住宅地がコンパクトに共存し、生活利便性の高さが魅力です。
65歳以上の方は全体の約21.7%を占めており、地域には長年暮らす住民も多く、落ち着いた人間関係や地域コミュニティが根付いているエリアといえます。こうした「ほどよい都市規模」と「安心感のある人のつながり」は、移住やセカンドライフを考える方にも好評です。
台東区で高齢者向け住宅への居住を検討されている方には、バリアフリー設計で、緊急駆けつけサービスなどがついたシニア向けの賃貸住宅をおすすめしています。
安否確認やコンシェルジュによる生活相談サービスなども実施し、安心・快適なくらしゅを実現します。
住まいの情報
| 台東区 | ||
|---|---|---|
| 物件名 | 所在地 | 種別 |
| 日神デュオステージ御徒町 403号室 | 台東三丁目 | シニア向け賃貸 |
| やすらぎ入谷 | 竜泉一丁目 | サービス付き高齢者向け住宅 |
| サナサンテ入谷 | 竜泉1丁目 | サービス付き高齢者向け住宅 |
| グレイテストライフ浅草 | 東浅草2丁目 | サービス付き高齢者向け住宅 |
上記の物件・施設にご興味のある方は、お気軽に資料請求・個別見学会をお申し込みください。
台東区MAP
いかがでしたか?歴史と文化に触れながら、行政の支援のもと安心感を持って暮らせる台東区の街紹介でした。
ほかにも東京をはじめとする首都圏には、個性と魅力を持つ街がたくさんあります。
交通・商業施設・観光・福祉サービスなど、それぞれの特色を知って、ご自分に合った暮らしの場所を見つけてみませんか?
文:熊戸まこ(ライター)学習院大学法学部政治学科卒業。IT企業に3年間勤め、退職後はライターとして高齢者の介護や福祉、健康分野の記事を執筆しています。
福祉分野の専門性を高めるため、現在は介護施設で働きながら社会福祉士の国家試験に向けて養成施設で学んでいます。
(グッドライフシニア編集部)
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