冬はエアコンに負荷がかかるため電気代が高くなりがち
家の換気は1時間に2回、それぞれ5分ほど窓を全開にすることが推奨されています。
冬場は暖かい外気が外に流れやすいので、そこまで換気に神経質にならないとしても、コロナ渦の今年の冬は、暖房をしながら換気のことも気を配りたいところです。
空調専業メーカーのダイキン工業が全国の男女529人を対象に実施した「換気に対する意識調査」によると、「冬に家で窓開け換気をしたい」という人は75.0%にのぼり、そのうち7割以上の人が窓開け換気をしたい理由として「コロナ対策」を挙げました。
コロナ禍で依然として換気に対する意識が高いことが分かります。
一方で、「冬に家で窓開け換気をしたくない」という人の7割以上の人が「寒くなる」、約4割が「暖房の電気代が高くなる」ことを理由に挙げました。
また、夏と冬それぞれのエアコンの電気代について、約6割が「冬の方が高いと思う」と回答しています。
実際に、冬は夏に比べてエアコンの設定温度と外の気温の差が大きく、エアコンに負荷がかかるため電気代が高くなりがち
です。
冬場特有の課題が、新しい生活様式で習慣化された換気を実践する妨げとなる可能性があります。
そこで、エアコンの正しい節約術を知り、コロナ対策のための換気も、ぜひ心がけるようにしてください。
エアコンの節電のために
床付近から暖めはじめましょう
冷たい空気は部屋の下のほうにたまりやすく、暖かい空気は天井付近にたまりやすいという性質をもっています。スイッチを入れた時に、部屋全体を素早く暖めるためには、まず風向きルーバーを下向きに設定しましょう。
エアコンから床に向かって出た暖かい空気は、自然と天井に向かって上がっていくため、結果、部屋全体を暖めることができます。
ただし、風が直接体に当たると体感温度が下がり寒く感じますので、部屋が暖まった後は、風が直接体に当たらないような風向きにしておくほうがよい場合があります。
スイッチの入り切りでの温度調整を行うのはやめましょう
エアコンは、寒い部屋を一気に暖める時に、多くの電気を使います。設定温度まで暖めた後、その設定温度を維持している時は、寒い部屋を暖める場合と比べてとても少ない電気ですみます。
「部屋が暖かくなったらエアコンを止め、寒くなったら再びスイッチを入れる」というように、こまめにスイッチの入切を繰り返して温度調節を行うと、節電のつもりがかえって電気のムダ使いになる場合があります。
部屋にいる時はスイッチの入切を控え、エアコンの温度調節機能に任せるのがおすすめです。
詳細は、ダイキンHPの「エアコン節電情報」をご覧ください。
(グッドライフシニア編集部 松尾)
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