わが子が病気や事故などで若くして介護が必要になり、その介護のことで悩みを抱える中高年の方は意外と多いものです。
老いて子どもの介護をすることが身体的にも精神的にもきつくなるかもしれません。しかし、可愛いわが子とは離れがたく、自分以外に子どもの介護を任せるのも心配。
そんなときは解決の糸口として、ぜひ、親子で住める高齢者向け賃貸を候補に考えてみてください。サービスを受けながら親子ともども、生活をマイペースに安心して楽しむことができます。
1.高齢で子どもの介護をすると大変な3つのこと
高齢者のための介護施設には「介護が必要な子ども」との同居はできないところが多いのが現実です。
自分が歳を重ねるにつれて、子どもの介護をすることが辛くなれば「このままで本当にいいのだろうか」という気持ちがついて回ります。
高齢者の親が子どもの介護をするには、以下のような3つの問題があります。
- 自分の将来と子どもの将来が心配
- 周囲の理解を得ることが大変
- 自分の通院などの生活が大変
1,自分の将来と子どもの将来が心配
介護をする人が倒れてしまったり、病気になってしまうことが近年話題になっています。多くは老老介護と言われる状況で、お互いが高齢者の場合が多いです。
しかし、介護士をしていた筆者から言わせると、それだけでない事情がある人も多いものです。自分が高齢になってくると身体的・精神的な負担が大きくなり、それまで子どもの介護ができていたのにできなくなることも多くなってきます。
また、介護に時間やエネルギーが奪われ、社会的交流や趣味、自己実現の時間を取る余裕がなくなるため、社会的孤立が起こる可能性があります。
そこで、まずは比較的サービスが多い高齢である自分の生活の心配事をクリアすることに重きを置いてみましょう。
2,周囲の理解を得ることが大変
住んでいる住宅をいくらリフォームしても、自分の体の不調や介護の度合いによって、また修繕が必要になることも多いものです。
介護する親が高齢であることを理由に、親族から「子どもを施設に入れたらどうだろう?」と提案されることもあるかもしれません。
3,自分の通院などの生活が大変
介護をしながら自分の生活をこなしていくのは、とても大変です。高齢ともなれば持病の一つや二つは珍しいことでもありません。
自分が生活するのに精一杯だと落ち着いて介護できなくなることも多くなり「これで子どもは幸せなのだろうか」と考えてしまうことも少なくないでしょう。
親子で高齢者賃貸に入居という選択肢
「介護が必要な子どもと一緒に快適に暮らせる施設」を、子どもを介護する親なら誰もが求めているものです。
そんな願いをおもちの方におすすめできるのが、親子で住める高齢者向けの賃貸住宅です。
高齢者賃貸ならバリアフリーであることも多く、自分と同じように将来や心身の不調で困っている人と繋がることが心強い仲間ができます。
まずは高齢者である自分の将来を明るいものにすべく、現状の不便さを解決していくステップを踏むのがいいでしょう。自分の生活を守りつつ、介護が必要な子どもと安心して同居できる施設には、高齢者向け賃貸があります。
介護する人の健康が守られれば、しっかりと生活の基盤が整い子どもの介護にも集中することができるでしょう。
高齢者賃貸が子どもの介護におすすめなメリットは以下のとおりです。
同じような悩みを持つ仲間ができる
催事などで仲間ができることはもちろん、高齢者向け賃貸であればプライベートは守られつつ、入居者の皆さんも高齢者なので安心して暮らすことができるでしょう。
同じような境遇の相手には理解や思いやりも自然と強まるものです。
ときには家事をしないでリラックス
ラウンジなどホッとできる空間があるのが高齢者賃貸の特徴です。また、レストランが併設された高齢者向けの賃貸であれば「今日は炊事をしたくない」というときも、建物内で家族で気兼ねなく食事をすることが可能となります。
アクセスが良好な場所にあるのが高齢者賃貸
病院やスーパーなど何かとアクセスが便利な立地にあるのが高齢者賃貸です。すぐ隣が病院だったり、徒歩でアクセスできるレジャー施設などが魅力的です。
介護を続けるにはご自分のことも大切に
筆者も長年介護士をしていた経験があります。毎日の介護はとても大変です。ときにどんなに相手が愛おしくても心が折れてしまうこともあるはず。
そんなときほど自分を大切にしてほしいと思います。介護を長く続けるには自分が幸せであることが大前提です。
介護が必要になってしまった子どもや高齢になった自分のことを嘆くのではなく、大事なことは「どうしたらその問題を楽しめるのか」といった工夫だと思います。
ぜひその工夫の一つとして高齢者向け賃貸をチェックしてみてはいかがでしょうか。
幼少期から介護士に憧れる。10代で早めに出産を終え、介護士として有料老人ホームを軸に幅広い経験を積む。「もっと多くのシニアの幸せをお手伝いしたい」という思いを持ち、介護士をしていたからこそ分かる介護やシニアの実際の生活にコミットしたコラムを発信している。
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