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「同居 vs 近居」どちらが正解?メリット・デメリット&選び方のポイント

同居vs近居どっちがいい1

家族が近くに暮らすスタイルとして「同居」と「近居」とがあります。それぞれに良い点や気をつけたい点があり、選択に迷う方も多いのではないでしょうか?

この記事では、同居と近居を比較しながら、どちらがあなたの家族に合っているのか判断するためのポイントをお伝えします。

同居か近居か簡単に判断できるチェックシート付き!ぜひ参考になさってください。

 

同居とは?そのメリット・デメリット

同居とは、親世帯と子世帯が同じ家や二世帯住宅で暮らすスタイルです。

メリット
経済的な負担を軽減しやすく、常に家族がそばにいる安心感がある高齢の親と同居するメリットは多岐にわたります。ひとつは、親の健康状態を常に把握できる点です。日々の会話や生活を通じて、わずかな体調の変化にも気付きやすく、緊急時にもすぐに対応できます。

また、親世代にとっては孫との触れ合いが生活に潤いを与え、心身のリフレッシュにつながるメリットも。子どもたちは、自分の親とは異なる世代の考え方や生き方を学び、社会性を育むことができます。

さらに、買い物や家事を双方でサポートし合えるのも同居のメリットです。子世帯が仕事で忙しいときには親世帯に孫の面倒を見てもらったり、親世帯の分の買い物を子世帯がまとめて買ってくるなど、お互いの負担が軽減されます。

デメリット
同居のデメリットとしてもっとも多く挙げられるのが、生活リズムや価値観の違い。できるだけお互いがストレスを抱えないよう、ルールを決めるなど事前の話し合いが大切です。
 

近居とは?そのメリット・デメリット

近居とは、親世帯と子世帯が徒歩や車で行き来可能な距離に住むスタイル。適度な距離感を保ちながらサポートし合えるのが特徴です。

メリット
近居のメリットは、子世帯と程よい距離感を保ち、お互いのプライバシーを尊重しながら、快適な生活を送ることができる点です。

生活習慣が異なる人同士が同居する場合、お互いの生活リズムに合わせることが難しく、我慢を強いられる場面が多くあります。

また、小さな子供がいる子世帯と同居する場合、祖父母世代の方のなかには、孫の面倒を頻繁に見ることに負担を感じる方もいるかもしれません。

デメリット
一方、お互いのプライバシーを尊重できる反面、親世帯の体調不良や生活面のトラブルなど、近居だと何かあったときにすぐ対応できない点がデメリットといえるでしょう。
 

どちらを選ぶべき?同居or近居の判断ポイント

同居vs近居どっちがいい2

ライフスタイルや価値観

寝起きする時間や食事のタイミングなど、ライフスタイルがずれていると気を遣ったりストレスになりがち。また、お金の使い方や子育ての方針など、同居しているからこそ細かいことも気になりますよね。

生活リズムや価値観がある程度似ている場合は、同居してもそれほどストレスを感じず過ごせるでしょう。お互いが自由な生活を楽しみたい場合は、近居を選ぶのも一案です。

  • 親世帯と子世帯のライフスタイルや価値観が似ている場合は同居も可能
  • プライバシーを重視する場合は近居が向いている

経済状況

別世帯の場合、それぞれの光熱費や住居費がかかりますが、同居なら双方で分担できるため負担が軽減されます。特に水道や電気代などは、基本料金と使用量で計算されるため、世帯人数が増えても基本料が増えることがなく、支出が抑えられます。

また、二世帯住居や三世代住居のリフォームを行うと、所得税が軽減されたり補助金を受けられる制度もあるため、住宅資金の面でも有利といえます。

一方、現在の生活を維持する余裕がある場合は、近居という選択肢でも問題ないでしょう。

  • 経済的な負担を軽減したい場合は同居が有利
  • 独立した住まいを維持できる余裕があるなら近居でも問題ない

将来の見通し

近居と同居のどちらを選ぶかは、短期的な課題と長期的な課題を分けて考えると判断がしやすくなります。

例えば、親がまだ元気な間は近居を選び、要介護になったときに同居へ移行する、といった段階的な計画を立てるのも一つの方法です。

  • 高齢の親の介護が必要になる場合は、同居がよりスムーズ
  • 介護の頻度が少ないうちは近居で十分サポート可能

距離感の調整

近居を選ぶ際は、親世帯と子世帯で距離感を調整することが大切です。徒歩圏内で頻繁に行き来できる距離は安心感がある一方、距離感が近いと感じることも。

お互いが心地よく過ごせるのはどの程度なのかを家族みんなで話し合うと良いですね。

  • 近居でも「徒歩圏内」や「車で15分以内」など、どの程度の距離感が最適かを家族で話し合う

同居か近居か迷ったらチェック!

以下のチェックリストを参考に、あなたやご家族に合った暮らし方を確認してみましょう。チェックが多い方が、あなたに合った暮らし方のヒントになります。

同居が向いている人

親の健康状態が不安で日常的に見守りたい
生活費を抑えたい(光熱費・家賃の節約)
介護が必要になったときの準備をしておきたい
子どもが小さく、親のサポートを受けたい
家族みんなで支え合う暮らしをしたい

 

近居が向いている人

親と適度な距離を保ちつつサポートしたい
生活リズムや価値観が大きく違う
親がまだ元気で、緊急対応の必要が少ない
介護の負担を一人で抱えたくない
経済的に別居しても問題ない

 

まとめ

「同居」と「近居」の選択は、家族の生活スタイルや将来設計によって異なります。まずは家族で話し合い、それぞれの意見や条件を整理してみましょう。

一つに決めきれない場合は、最初は近居で暮らしながら、将来の状況に応じて同居へ移行するなど、段階的なプランを立てるのも良い方法です。

また、近居に適したシニア賃貸や同居のためのリフォームなど、住まいに関する情報を収集することも大切です。

家族が笑顔で過ごせる暮らしを目指し、最適なスタイルを見つけてください。
 

ライター鶴田智美筆者:鶴田智美
ホテル、人材業界での勤務を経て、出産を期にWEBライターとして活動を開始。
大手ライフメディアサイト、女性向けグルメニュースサイトなどで食・暮らし関連の
記事を執筆中。両親ともに元気ですが、将来に備えて介護について学んでいます。

 
▼参照サイト
・国税庁「多世帯同居改修工事をした場合」
・長期優良住宅化リフォーム推進事業

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