老後の住まいを考えるときに重要なのは「住みやすさ」と「安全性」。そして「持家」か「賃貸」か、「戸建て」から利便性の良い「マンション」に越すなどが挙げられます。
身体に負担がかからない住まい選びや、万が一の体調不良のときの医療面、年金暮らしになった時の収入と支出のバランスなどを考える必要があり、それは、どのような住まいに暮らすのかと大きな関わりがあります。
戸建てとマンション、持家と賃貸、それぞれのメリットやデメリットに注目して、老後の“住まい”を比較して考えてましょう。
1.「戸建て」VS「マンション」
高齢の夫婦だけ、もしくはひとり暮らしをするとなると、体調を崩したときや、足腰が悪くなったときのことを考えた住宅選びが重要となります。
老後は戸建てからマンションに住み替えるケースもありますが、戸建てのメリットとしては、騒音トラブルが起こりにくく、管理費や駐車場代など、毎月の経費もかかりません。
また住み慣れた地での近所づきあいや資産価値もあるので子供に資産として家を残すこともできます。
デメリットとして、建物の修繕などメンテナンス費用がかかりますす。また、2階建て以上の建物の場合は階段の上り下りが負担となる場合も。
一方、マンションのメリットは、生活スペースはワンフロアとなり、階段の上り下りによる身体への負担もありません。鍵1本あればOKという利便性が高い暮らしが実現します。
デメリットとして、管理費や修繕積立金、駐車場など毎月出ていく出費。また、上下左右の世帯との騒音トラブルやペットが飼えないなどの制約があることも。
一戸建て、マンションそれぞれのメリット・デメリットについての詳しい記事は「戸建て」と「マンション」高齢者にとってどちらが住みやすい?をご覧ください。
2.老後は「持家」か「賃貸」か?それぞれを比較して考える
老後の住まいは「持家」にするべきか、「賃貸」にするべきか、悩むところですよね。
総務省の調査によると、65歳以上のいる世帯では、持家が82.1%、借家が 17.8%と高い持家率という結果が出ています。
昔と比べて最近では賃貸で身軽に暮らす人が増えている印象があるとはいえ、高齢者のいる世帯においては、依然として持家で暮らす人が多いのが実態です。
今は持家に住んでいても、自分に何かあったときに相続で揉めないように、家を売却しようと考えている方もいらっしゃるでしょうし、最後まで住み慣れた家で暮らしたいと思っている方もいるでしょう。
持家のメリットとしては、家賃がかからない、自由にリフォームや改装ができる、自分の資産として保有できるなどがありますが、相続対策や固定資産税、建物の管理や修繕費が必要で、簡単に買い替えができないデメリットもあります。
一方、賃貸のメリットとしては、住み替えが簡単、相続対策を考える必要がない、修繕費がかからないなどが挙げられますが、毎月の家賃や管理費が必要、自由にリフォームや改装ができないなどデメリットもあります。
持家、賃貸のそれぞれのメリットやデメリットについての詳しい記事は、老後は「持家」か「賃貸」か?それぞれを比較して考えるをご覧ください。
老後は賃貸、持ち家、戸建て、マンションのメリットやデメリットについて考える記事のご紹介でした。
それぞれのメリット・デメリットをよく検討し、ご自分の生活環境や希望とマッチした正しい住まいの選択ができるよう準備しておきましょう。
(グッドライフシニア編集部)

■遠距離介護の親をどう支援すべきか? 事前の準備が大切
■一人暮らしをする老親が心配!でも同居が難しい場合どうする?
■都会で増える親の呼び寄せ問題|同居か?近居か?それぞれの事情と成功のポイント