
定年後に仕事を探したいと思っても、「どこで探せばいいの?」「自分に合った仕事はどう見つけるの?」と悩む方は少なくありません。
60代・70代の仕事探しには、ハローワークやシルバー人材センター、求人サイトなどさまざまな方法があります。また、シニア世代の再就職を支援する制度や相談窓口も利用できます。
本記事では、定年後の仕事の探し方と活用したい支援制度について、それぞれの特徴や活用方法をわかりやすく解説します。
60代・70代向け|定年後の仕事の探し方
仕事探しを始める前に、「週何日働きたいか」「どのくらいの収入を希望するか」「通勤時間はどの程度まで許容できるか」を整理しておくと、自分に合った仕事を見つけやすくなります。
ここでは、あなたの希望に合った仕事を見つけるための具体的な方法を、それぞれの特徴を交えて解説します。
1. 公的機関を活用する
国や自治体が運営する公的機関は、シニア世代の仕事探しを幅広くサポートしています。民間の求人サイトと違い、相談しながら仕事を探せるため、「何から始めればいいかわからない」という方にもおすすめです。
定年後の再就職では、まず公的機関に相談してみることで、自分に合った働き方や求人を見つけやすくなります。
①ハローワーク(公共職業安定所)
ハローワークには「生涯現役支援窓口」や高齢者専門の相談員が配置されており、60歳以上の求職者を対象とした支援を行っています。
求人の紹介だけでなく、履歴書の書き方や面接対策、応募書類の添削なども無料で相談できます。長年同じ職場で働いてきた方や、久しぶりの就職活動に不安を感じている方にとって心強い存在です。
また、地域密着型の求人が多いのも特徴です。マンション管理員や清掃スタッフ、施設の受付、事務補助など、シニアが活躍している求人も数多く掲載されています。
特に次のような方におすすめです。
- 初めて定年後の仕事を探す方
- 応募書類や面接に不安がある方
- 自宅近くで働きたい方
- 週3日程度の仕事を探している方
②シルバー人材センター
シルバー人材センターは、60歳以上の健康で働く意欲のある方を対象にした公益法人です。一般的な就職とは異なり、「臨時的・短期的な仕事」を中心に紹介しています。
仕事内容は、清掃や植木の手入れ、家事援助、施設管理、学童の見守り、駐輪場管理などさまざまです。地域に密着した仕事が多く、長時間働くのではなく、自分の体力や生活スタイルに合わせて働けるのが魅力です。
収入を大きく増やすというよりも、「社会とのつながりを持ちたい」「健康維持のために少し働きたい」という方に向いています。
特に次のような方におすすめです。
- 週1~3日程度で無理なく働きたい方
- 地域に貢献できる仕事をしたい方
- 定年後の生きがいや仲間づくりを重視したい方
- 体力的な負担を抑えながら働きたい方
2. 求人サイトやアプリで「シニア歓迎」求人を探す
インターネットを使えば、自宅で手軽に多くの求人情報を比較検討できます。「シニア歓迎」の絞り込み検索は、効率的な仕事探しに役立ちます。
求人サイトは、自分のペースで情報収集したい方や、複数の求人を比較しながら選びたい方に向いています。
スマートフォンやパソコンから、「シニア歓迎」「60代以上活躍中」といった条件で求人を探せるサイトが多数あります。24時間いつでも自分のペースでチェックできるのが大きな利点です。
代表的なサイトには以下があります。
- タウンワーク・バイトル(60代向け特集あり)
- しゅふJOBパート(柔軟な時間帯で働ける仕事が多い)
- マイナビミドルシニア(中高年専門)
マイナビミドルシニアは中高年向け求人が豊富で、しゅふJOBは短時間勤務や扶養内勤務の求人を探しやすいのが特徴です。
シニア向けの案件には、未経験OKや資格不要の仕事も多く掲載されています。会員登録すると、希望に合った求人がメールで届くサービスもあるので活用すると便利です。
3. 地域のつながりを活かす
意外なところで仕事が見つかるのが、地域のネットワークです。日頃の生活圏の中にも、仕事探しのヒントが隠されているかもしれません。
近所の人や自治体、通っている施設などからの紹介も、シニアの仕事探しでは有力な手段です。たとえば、以下のようなケースがあります。
- 地域の掲示板や回覧板に出ている求人
- 地元のスーパーやクリニックなどの張り紙求人
- 行きつけの施設(ジム・病院・集会所)からの声かけ
これらはハローワークや求人サイトにはない情報であることも多く、通勤負担が少なく、普段の生活に溶け込みやすいのが特徴です。地域貢献や近所で働きたい方、人間関係を重視したい方におすすめです。
4. 自治体やNPOの就業支援イベントに参加する
地方自治体やシニア向け団体では、次のようなイベントを定期開催しています。
- 高齢者向け就職説明会
- セカンドキャリアセミナー
- シニア応援フェア
企業の採用担当者と直接話せるほか、シニア向けの働き方や再就職に関する情報を得られるため、仕事探しの第一歩として参加する方も増えています。年齢に理解のある企業と出会える機会にもなるため、地元自治体のホームページや広報誌を定期的にチェックしておくとよいでしょう。
自分のペースで働き、定年後の暮らしにゆとりを
定年後の仕事探しは、若い頃の就職活動とは異なり、体力や生活リズム、家族との時間に合わせて「無理なく続けられる働き方」を選ぶことが大切です。
迷った場合は、まずハローワークで相談し、その後に求人サイトで条件に合う仕事を比較してみましょう。さらに地域の紹介や就職イベントも活用することで、仕事探しの選択肢が広がります。
まずは窓口に相談する、求人サイトを1つ見てみるなど、できることから小さな一歩を始めてみてください。
定年後も元気なうちは、自分のペースで働き続けることが、収入面の安心だけでなく、健康維持や社会とのつながりにもつながります。年金に少し収入をプラスできれば、日々の暮らしにも心の余裕が生まれるでしょう。
最近では、見守りサービスや緊急時対応などを備えたシニア向け賃貸住宅も増えています。働きやすい環境と暮らしやすい住まいを両立したい方は、これからの住まいについても一度考えてみてはいかがでしょうか。
⇒ 旭化成のシニア向け賃貸住宅「ヘーベルVillage」その魅力とは?
全5回の連載が、あなたらしくイキイキと活躍できる働き方を見つけるきっかけになれば幸いです。
このシリーズの記事一覧(全5回)
- 第1回:60代・70代が働く「3つのメリット」とは?
- 第2回:年金を減らさずに働くには?収入のボーダーライン
- 第3回:後悔しない仕事選び|自分に合った仕事を見つけるヒント
- 第4回:シニアに人気の仕事15選|未経験・短時間でも始めやすい職種を紹介
- 第5回:仕事探しをサポート!シニア向け支援まとめ
◆参考文献:厚生労働省「職業情報提供サイト」
筆者:鶴田智美(つるたともみ)大手求人サイトにて、転職希望者のサポート業務に携わってきました。履歴書の添削やキャリア相談を通じ、年齢やライフステージに合わせた「自分らしい働き方」の大切さを感じてきました。この経験を、記事を通じて皆様にお届けします。
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