イチイのシニア住まい&健康情報

グッドライフシニア
 

体力が弱った高齢者が特に気をつけるべき10の病気(症状と予防策)

高齢者が特に注意したい病気

高齢者の場合、病気にかかってもあまり自覚症状が出ないことが多く、病気の症状が見逃されやすいこともあります。

1度体調を崩してしまうと、若い人に比べて高齢者は体力の回復にかなりの時間がかかることになります。

「顔つきがいつもと違う」「痩せてきた」「元気がない」「食欲がない」など、いつもと違う症状があるときはご家族や周囲の方が早めに気づいてあげられるよう注意が必要です。

ロコモティブシンドロームやフレイル、サルコペニア肥満などは聞きなれない言葉ですが、体力の弱った高齢者は寝たきりにもつながることがあります。

ここでは、高齢者が特に気を付けたい病気にはどのようなものがあるのかをご紹介します。
 

 

1.寝たきりに繋がる「ロコモティブシンドローム」

ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)とは“運動器症候群”のことであり、運動器の障害が原因で移動機能が低下した状態のことをさします。

運動器とは、身体を動かす骨・関節・筋肉・神経などの総称です。ロコモが進行し、運動器の機能がどんどん低下すると、日常生活に支障をきたします。

ロコモは高齢者だけでなく40代から発症の可能性があると言われており、早期発見・予防が大切です。

こんな症状は見逃さないで
・以前より歩くのが遅くなった
・階段の上り下りがつらい
・つまずきやすくなった
・片足立ちが不安定になった

ロコモとは何か・原因とロコモチェックリストと予防法とあわせて解説します。

詳しくはこちら。
寝たきり・要介護に繋がる「ロコモティブシンドローム」
  

2.心身の活力低下「フレイル」

フレイルとは、「虚弱」「老衰」を意味する英語「frailty」に由来する言葉です。

これは心身の活力が低下した状態のことを指し、要介護一歩手前の段階に見られるサインでもあります。

フレイルの発症者は年齢を経るごとに増え、80歳以上では約3人に1人といわれていますが、適切なケアをすることで健康な状態に戻ることも可能です。

こんな症状は見逃さないで
・疲れやすくなった
・体重が減ってきた
・歩く速度が遅くなった
・外出する機会が減った

「もしかしてフレイルかも?」と思ったら、早めに適切な対処を行いましょう。

チェックシートをもとに、ご自身の心身とその対処法について確認しておくと安心です。

詳しくはこちら。
体力が最近落ちてきた。それ、フレイルかもしれませんよ?
  

3.痩せているのに肥満!?「サルコペニア肥満」

サルコペニアとは、加齢や疾患により筋肉量が減少することです。栄養が十分でないことや、運動量が少ないなどを背景として筋肉の量が減少していきます。

その状態に、さらに脂肪の増加が加わると「サルコペニア肥満」と呼ばれます。筋肉量が減る一方で脂肪が増えるため、見た目だけでは気づきにくい肥満状態です。

こんな症状は見逃さないで
・体重は変わらないのに筋力が落ちた
・椅子から立ち上がるのがつらい
・歩く速度が遅くなった
・転びやすくなった

気づかずに放置してしまうと生活習慣病や歩行能力の低下などを招きかねません。高齢者の場合は寝たきりに繋がるリスクが高いため注意が必要です。

高齢者だけでなく若者も注意が必要な「サルコペニア肥満」。原因と対策についてご説明します。

詳しくはこちら。
痩せているのに肥満!?加齢などで筋肉量が減るサルコペニア肥満
  

4.高齢者の「低栄養」

低栄養とは、身体が必要とする栄養が不足している状態のことです。

ちゃんと食べているつもりでも、食べる量や食べるものによっては低栄養のリスクがあるので注意が必要。

この状態がつづくと体が必要とする栄養が不足し、その結果、特に高齢者は要介護のリスクが高まると言われています。

こんな症状は見逃さないで
・最近体重が減ってきた
・食欲がない日が続いている
・疲れやすくなった
・筋力や体力の低下を感じる

周囲の協力も必要な「低栄養」を予防するポイントについて、管理栄養士ライターが解説します。

詳しくはこちら。
ちゃんと食べているから大丈夫?高齢者の低栄養(痩せ)に要注意!
  

5.食物の誤飲が引き起こす「誤嚥性肺炎」

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気道に入り、肺で炎症を起こす病気です。

高齢になると、飲み込む力や咳で異物を外へ出す力が低下しやすく、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。

厚生労働省の人口動態統計では、2025年の誤嚥性肺炎による死亡数は64,396人で、死因順位は第6位となっています。高齢者では命にかかわることもあるため、むせやすい、食事中に咳き込む、発熱をくり返すといった変化に注意が必要です。

こんな症状は見逃さないで
・食事中によくむせる
・食後に咳き込むことが増えた
・微熱や発熱が続く
・痰が増えたり、呼吸が苦しくなった

誤嚥性肺炎の原因や症状、予防法について詳しく解説します。

詳しくはこちら。
高齢者に多い誤嚥性肺炎、その原因・症状・予防法を知っておこう!
 

6.認知症と間違えやすい「老人性うつ」

年々増加傾向にある「うつ(鬱)病」。この病気は、原因がはっきりしないまま不眠症状、憂鬱な気分、食欲不振、頭痛などの症状が続くため、精神的にはもちろん身体的にも苦痛な生活を送ることになります。

このうつ病は高齢者にも発症しますが、認知症との区別が難しく発見が遅れてしまうこともあるため、その特徴をしっかりと把握しておきましょう。

こんな症状は見逃さないで
・気分が落ち込み何もやる気が出ない
・眠れない、または眠りすぎる
・食欲がなく体重が減ってきた
・物忘れが増えたように感じる

詳しくはこちら。
認知症と間違えやすい「老人性うつ」|その症状、放っておいて大丈夫?

  

7.室内にいても発症する「低体温症」

直腸の温度(直腸温)が35℃以下になった状態を指す低体温症。

山の遭難事故や川での溺水などで耳にする印象がありますが、実は室内にいても発症することがあります。

身体の震えから始まって、思考力の低下、呼吸停止など最悪の事態をも引き起こす低体温についてよく理解しておきましょう。

こんな症状は見逃さないで
・体の震えが止まらない
・手足が冷たく感覚が鈍い
・ぼんやりして反応が遅い
・眠気が強く、呼びかけへの反応が鈍い

詳しくはこちら。
高齢者の低体温症は注意が必要!冷え性とは異なる危険な兆候とは
 

8.要介護になる原因にも「脳血管疾患(脳卒中)」

高血圧や動脈硬化、禁煙、肥満、飲酒など、生活習慣と密接な関係にある「脳血管疾患」は、要介護になる原因として、認知症に次いで、非常に頻度と危険性の高い病気です。

ある日突然発症するため、予測していなかった介護生活のスタートにより、体力だけでなく、精神面まで削られてしまうことも。

こんな症状が突然出たら注意
・顔や手足の片側がしびれる
・ろれつが回らない
・急に片目が見えにくくなった
・激しい頭痛やめまいが起こる

脳血管疾患についての理解を深め、予防と万が一への対策を心がけましょう。

詳しくはこちら。
脳血管疾患(脳卒中)の症状や原因を知って予防を心がけよう
  

9.困る症状は足だけではない?「閉塞性動脈硬化症」

老化などによって血管が硬くなり、しなやかさを失うことで起こる閉塞性動脈硬化症。症状としては、足のしびれやむくみ、皮膚の変色などが現れることがあります。

足に症状が出やすい病気ですが、血管は全身を巡っているため、足だけでなく全身の血管にも影響を及ぼす可能性があります。早めに気づき、適切な治療を受けることが大切です。

こんな症状は見逃さないで
・歩くと足が痛くなり、休むと治る
・足先が冷たい
・足のしびれや痛みが続く
・足の皮膚の色が変わったり傷が治りにくい

閉塞性動脈硬化症の症状や受診の目安、気をつけたい生活習慣について、整形外科での勤務経験がある看護師ライターがわかりやすく解説します。

詳しくはこちら。
閉塞性動脈硬化症は血管が関係する、困る症状は足だけではない?
  

10.脳の神経細胞の損傷が引き起こす認知症

人間の精神や身体、あらゆる活動を正常にコントロールしている司令塔である脳。

その細胞が何らかの原因で傷ついてしまうと、様々な障害が起こります。

「老化・加齢によるもの忘れ」とは違い、脳の神経細胞が壊れてしまうために引き起こされる症状や状態のことを「認知症」と言います。

体力の低下は脳の機能低下や血流の悪化を引き起こし、認知症の発症リスクを増加するため注意が必要です。

こんな症状は見逃さないで
・同じことを何度も聞く
・物の置き場所を頻繁に忘れる
・日時や場所が分からなくなる
・料理やお金の管理が難しくなった

認知症の原因や予防について解説します。

詳しくはこちら。
認知症とは?原因や予防法(運動・食事)について分かりやすく解説
  

以上、高齢者の方に特に気を付けていただきたい病気をご紹介しました。

高齢者がかかりやすい病気の多くは生活習慣と密接な関係があります。どのような症状に気を付けたほうがよいかを知っておくことが大切です。

日ごろの病気予防と早期発見を心がけましょう。

(グッドライフシニア編集部)


サ高住バナーS東京23区|おすすめサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
レストランも完備、安否確認や緊急時対応など毎日を安心に暮らすためのサポートが付いた高齢者専用の賃貸住宅です。

 

関連記事
脳卒中予防は30代、40代から。食事・生活習慣を見直そう!
介護が必要になる主な原因は?|介護されない未来のため今できること 
在宅で処方薬を受け取れる「薬剤師の訪問サービス」とは?
足が悪くて…認知症で… 近くの医院に行けないなら「在宅医」を頼ろう! 
「介護予防」に取り組んで健康寿命を延ばそう!
骨粗しょう症の原因と予防法| 骨折が原因で寝たきりにならないために
放っておくと危ない!高齢者の高血圧(症状や対策)
高齢者のむくみの原因と対策
その不調、薬の副作用かも?高齢者が気を付けたい服薬トラブル(原因と対策)
高齢者が発症しやすい「胃食道逆流症」の原因と対策
11~3月がピークに!高齢者が気をつけたいノロウイルス

タグ: