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高齢者はなぜ栄養不足になりやすい?食生活や口腔機能から考える原因と対策

高齢者栄養

食事は毎日とっていても、年齢とともに食べる量が減ったり、同じようなメニューが続いたりすることで、必要な栄養が不足してしまうことがあります。

特に高齢者は、食欲の低下や一人分の食事を用意する負担、噛む力・飲み込む力の低下など、さまざまな理由から食事内容が偏りやすくなります。

この記事では、高齢者が栄養不足になりやすい主な原因と、毎日の食生活で気をつけたいポイントについてわかりやすく解説します。
 

栄養不足の主な要因

食べ物が豊富にある時代でも、高齢者はさまざまな理由から栄養不足に陥ることがあります。食べる量の減少や食事内容の偏り、口腔機能の低下など、原因は一つではありません。

食べる量や食事内容の偏り

年齢を重ねると、若い頃に比べて食欲が落ちたり、食べる量が減ったりすることがあります。また、「年を取ったから肉はあまり食べなくていい」と考え、肉

ここでは、高齢者が栄養不足になりやすい主な要因について見ていきましょう。
や魚などを控えることで、たんぱく質が不足してしまう場合もあります。

一人暮らしでは、一人分の食事を用意することが負担になり、簡単な食事で済ませることも増えがちです。その結果、同じようなメニューが続き、栄養バランスが偏ることがあります。

特に、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などのたんぱく質を含む食品が不足すると、筋肉量の維持にも影響します。主食だけで済ませず、主菜や副菜を組み合わせ、できるだけさまざまな食品を取り入れることが大切です。

高齢者の低栄養の目安や身体への影響、食事で予防するポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ちゃんと食べているから大丈夫?高齢者の低栄養(痩せ)に要注意!
 

歯の健康や口腔機能の低下

高齢者の栄養不足には、歯の状態や噛む・飲み込むといった口腔機能も深く関係しています。

噛む力の低下や歯の喪失

加齢や歯の喪失、入れ歯の不具合などによってしっかり噛めなくなると、肉や魚、野菜など噛みごたえのある食品を避けるようになることがあります。

その結果、やわらかいものや食べやすい食品に偏り、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが不足しやすくなります。

唾液の減少や飲み込みにくさ

加齢や服用している薬の影響などにより唾液の分泌量が減ると、口の中が乾燥し、食べ物を飲み込みにくくなることがあります。食べにくさから食事量そのものが減ってしまう場合もあります。

オーラルフレイルにも注意

噛む力や飲み込む力、口の動きなどが少しずつ衰える状態は「オーラルフレイル」と呼ばれます。

口腔機能が低下すると、食べられる食品の種類が限られたり食事量が減ったりして、栄養不足につながる可能性があります。噛みにくさや飲み込みにくさを感じたら、早めに歯科医師などへ相談することも大切です。
 

栄養不足を防ぐための食事の工夫

栄養不足を防ぐには、食べる量だけでなく、さまざまな食品を取り入れて食事内容に変化をつけることも大切です。無理なく続けられる工夫を取り入れてみましょう。

旬の食材も取り入れて食事に変化を

食事1

毎日の食事が同じような内容に偏ると、摂れる栄養素も限られやすくなります。肉や魚、卵、大豆製品、野菜、果物など、できるだけさまざまな食品を組み合わせることが大切です。

その際、旬の食材を取り入れるのもおすすめです。旬の食材は味がよく、店頭に多く並ぶことで比較的手頃な価格で購入できることもあります。

例えば冬のほうれん草は、夏に比べてビタミンCの含有量が多いことが知られています。また、秋のサンマなど、その季節ならではの食材を楽しむことで、食事の楽しみや食欲につながることもあります。

特定の食品だけに偏らず、肉や魚、季節の野菜などを組み合わせて、無理なくバランスのよい食事を心がけましょう。

栄養不足などによって筋肉量が減少すると、サルコペニアやフレイルにつながることがあります。筋肉量の低下と肥満が重なる「サルコペニア肥満」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

太ってないのに肥満!? 筋肉量が減る「サルコペニア肥満」の原因や対策
高齢者もタンパク質が大切!サルコペニアを予防する食事のポイントを管理栄養士が解説

参考資料
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「高齢者」
・厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
・日本歯科医師会「オーラルフレイル」
・文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

(グッドライフシニア編集部)


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