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認知症と間違えやすい「老人性うつ」|その症状、放っておいて大丈夫?

老人性うつ1

この病気は、原因がはっきりしないまま不眠症状、憂鬱な気分、食欲不振、頭痛などの症状が続くため、精神的にはもちろん身体的にも苦痛な生活を送ることになります。

このうつ病は高齢者にも発症しますが、認知症との区別が難しく発見が遅れてしまうことも。特徴をしっかりと把握して、解決策を考えておきましょう。

 

1.老人性うつの実態

「老人性うつ」というのは正式な病名ではなく65歳以上の高齢者がわずらう「うつ病」の呼称であり、年々増加してきています。
 
まずは、その実態をご紹介しましょう。厚生労働省が3年ごとに調査している「精神疾患による患者数」を見てみると、「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」という疾病を持つ総患者数が増えているのがわかります。H23年には総患者数95.8万人だったものがH26年には111.6万人に増加。H29年の最新調査では127.6万人に増えています。
 
また、年齢別調査(H29年実施)によると、入院・外来のあった「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」の患者数は11.95万人。その中で65歳以上が4.22万人となっており、全体の35.31%も占めています。
 
この実態を踏まえると、誰もが老人性うつになりうる危険性を持っているといえるでしょう。
 
老人性うつ2
 
【出典】:厚生労働省「患者調査」より 厚生労働省障害保健福祉部で作成
厚生労働省:「平成29年(2017)患者調査の概況

 

2.老人性うつになる原因とその特徴

老人性のうつ病と通常のうつ病を比較すると、その原因や症状には異なるケースが見られます。それぞれについて解説しましょう。

高齢者がうつ病になる主な原因

・高齢化にともなう身体機能の低下
・伴侶や友人、知人、ペットとの死別
・自分や家族の病気
・家族の介護
・退職による生活の変化
・家族との生活がうまくいかないこと
・社会的役割を失うこと
 
悲しみを伴うもの、環境が大きく変わるものなどが原因となって気持ちが落ち込み発症することが多く、その他にも高齢者が服用することの多い血圧降下薬、病気や痛みを抑えるためのステロイド剤、鎮痛剤、抗がん剤などがうつ病を誘発することもあります。

老人性うつにみられる特徴

一般的なうつの症状は、不安、抑うつ、疲労感、自分を責める、睡眠障害、食欲の減退、動悸、口の渇き、身体の痛みなどが主な症状と言われていますが、老人性うつの症状と比較すると違いがあります。

老人性うつの症状

・腰痛、頭痛など身体的不調が現れる。
・気持が落ち込む
・物忘れがひどい
・物覚えが悪くなる
・妄想するようになる
・一日の中で体調の具合が変動する
 
どちらも抑うつ症状や身体の痛みが現れるという点が共通していますが、老人性うつの方が、身体の不快感、痛みを大げさに主張しがちです。また、症状の出方が部分的に強く現れる、もしくは弱く現れるのも特徴といえます。

■次のページでは「老人性うつ」と認知症の違いや対処法などをご紹介いたします。

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