その疲れの原因は寒暖差かも!
寒暖差が大きい季節の変わり目は、体調を崩しがち。特に冬の時期は、暖房の効いた温かい部屋や電車と寒い屋外の往復といった、日常のよくある些細な行動が、身体にとってはダメージとして残ることがあります。
これらのダメージ自律神経機能の乱れ発生する不調であり、近年では「寒暖差疲労」と呼ばれ注目を集めています。
本記事では、寒暖差疲労の原因や症状、そして効果的な対処法について解説します。
寒暖差疲労とは?
寒暖差疲労とは、文字通り、寒暖差によって疲労が蓄積された状態です。季節の変わり目や、空調の効いた部屋と外を行き来する、激しい温度差が原因とされています。
激しい温度差は体の調子を一定に保とうとする自律神経の働きを乱し、エネルギーを余計に消費してしまいます。
寒暖差疲労の症状
寒暖差疲労の症状には身体的なものから、精神的なものまで様々な症状が報告されています。
・頭痛、腰痛、肩こり
・めまい
・倦怠感
・手足の冷え
・むくみ
・顔のほてり
・食欲不振、便秘、下痢
・寝つきが悪い、眠りが浅い
・気分の落ち込みやイライラ
寒暖差疲労をセルフチェック
熱はないから風邪じゃない。でも上記のような症状があって体がだるい・・・。そんなときは簡単なセルフチェックでだるさの原因を振り返ってみましょう。
4つ以上チェックがついたら、そのだるさは寒暖差疲労のせいかもしれません!
冷え性である
身体がむくみやすい
肩こりがある
季節の変わり目に体調を崩しやすい
温度が一定の環境にいる時間が長い
体や顔がほてりやすい
寒暖差疲労への対処法
寒暖差疲労が起きたとき、大切なのは乱れた自律神経を正常に戻すこと。
例えば首元や肩甲骨をカイロなどで温めれば血行が改善します。ストレッチも行えば、筋肉の緊張がゆるみ、副交感神経の働きも良くなり、自律神経のバランスが整いやすくなります。
また、1日15~30分程度の運動習慣を身に着けるのも大切です。筋肉量が増えると自律神経の乱れを防げます。
そのほかにも入浴や、7時間程度の睡眠、身体を冷やす食べ物・飲み物を避けるのも寒暖差疲労対策には効果的です。
~寒暖差疲労の対策法~
・首元や肩甲骨を温める
・1日15~30分程度の運動習慣
・38~40℃程度の暑すぎないお湯で15分程度入浴する
・7時間程度の睡眠をとる
・身体を冷やす食べ物・飲み物はなるべく避ける
まとめ
寒暖差疲労は、気温差が大きい季節の変わり目や、気候の不安定な時期に現れやすい体の不調です。自律神経の乱れによって発生するものなので、日常生活で適切な対処法を行うことが予防につながります。
適度な休息や運動、心身のケアを行って、健康な日々を維持なさってくださいね。
寒暖差アレルギーについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
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(グッドライフシニア編集部)
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