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親の家を片付ける「親家片(おやかた)」とは?3つの方法で人生の整理整頓をしよう!

親家片

親が高齢になるにつれ「家を片付けられない」「モノを捨てられない」状態が続き、最終的に子世帯が実家の片付けを行うことは少なくありません。

最近では、それを「親家片(おやかた)」と呼ぶのだとか。

しかし想像以上に大変なのが「親家片」です。介護施設へ入居するために手伝いにいったら「1日で終わらなかった」「思った以上にモノが多いし、使っていない部屋は荒れていて大変だった」という声は多くありました。

今回は親の家を片付ける方法について、体験者の声とともにご紹介します。

 

1.親家片(おやかた)|親の家を片付ける方法3つ

  1. 業者に頼む
  2. できるだけ身内で片付け大物は業者に頼む
  3. すべて身内で処分等をする

 

業者に任せても、ある程度の準備は必要

①は、頼みさえすれば大抵は1日ですみ、身内は立ち会うだけのことが多いのでもっともラクな方法です。しかし当然ながら費用がかかります。
 

【まるごと業者に任せたケース】
2階建ての一軒家、母はほとんど1階の台所と和室でしか生活をしていたため、1階にはモノが山積み。開かずの間となっていた2階はわたし達兄妹の子供部屋がそのままで物置と化していました。

数社から見積もりをとったものの、すべて15万以上、とにかく時間もなく遠くに住んでいるため仕方ないと割り切り、立ち会いだけしてすべてお任せで20万ほどかかりました(Nさん/63歳)

 
まるごと業者にお任せする場合は家を出る段階であること、そしてそれなりの出費は覚悟しましょう。すべてを捨てるにしても立ち会いは必要です。
 

【業者に任せて子も書類などは整理】
親が施設へ入居し、いずれ実家は処分するつもりだったので業者さんに任せることに。とはいえ事前にどうしても他人に見られたくないものがないか、通帳など重要なものはないかを確認しに行きました。

これが思った以上に大変で、結局1日では終わらずに週末2回通って「1箱程度の必要なもの(アルバムなど)」と保険証書等の書類はいったんひとまとめにして家に持ち帰り、それは今も整理しながら捨てています(Tさん/55歳)

 
業者にお任せとはいえ、ある程度の準備は必要です。

「②できるだけ身内で片付け大物は業者に頼む」は、多くの皆さんが実際に行っている方法です。

捨てられるものはまとめて廃棄、粗大ごみに出せるものは出し、「いつのものかわからないものまで入っている冷蔵庫そのもの」や「納戸や物置に入っているもの」は業者に頼んだというケースも。

やれることは子世帯が手伝って処分し、残った大物や数多い物は業者に頼みます。
 
親家片

すべて身内で片づけるのは時間と根気が必要

「③すべて身内で処分等をする」ことは、とにかく大変ですが、コツコツと通いながら少しずつ整理していくこと。

親がまだ元気なうちなら、使っていない部屋からスタートするなど、ハードルの低い場所から片付けや処分を進めていくことで、親の方も心の準備ができるというメリットがあります。

ただ、今回取材した中でこんな方もいました。
 

【娘が5年がかりで片づけたケース】
母が他界した後、父がひとり暮らしをしていた時から少しずつ手伝いがてら片付けをしてきました。

その後、父は老人ホームに入居、月に1度は実家へ行き片付けていたのですが、なにしろモノが多い!食器棚ひとつをからっぽにするのに1日がかり、書棚にいたっては古本屋にだす本をまとめるだけで2回も通わねばならず、まとめた本を引き取ってもらうために玄関まで運ぶのに腰痛になりかけました。

すっかり片付くまで3年以上かかり、その間に父も他界。家そのものを処分したのは、結局、父が亡くなって2年たってからなので、合計すると5年以上も実家の処分に時間がかかったことになります(Aさん/67歳)

 
いずれにしても、簡単ではないことがわかります。親家片は、できるところから少しずつ始められるといいですね。
 

2.本人の気持ちに寄り添うことも忘れずに

さて、親の家を片付けるにあたっては、もうひとつ重要なポイントがあります。それは「本人の気持ち」です。

  1. 親の了解を得てひとつずつ片付けていくか
  2. 一気に処分して最終的に納得してもらうか

 

【勝手に片づけて怒られた】
ショートステイ(介護施設等に数日間お世話になる)の間に、親の家を思い切って片付けたが、戻った母が「わたしの家なのに!娘だからって勝手なことをして!」と激怒。親子関係がぎくしゃくしてしまった(Kさん/53歳)

 
親に「捨てていい?」と聞いていたらいつまでたっても片付けられないのが子世帯の本音ですが、この辺りの判断は難しいところです。
 

【嫁がサポートしながら義母の荷物を整理】
義母の性格上、もともとさっぱりした人であるのと同時に、過去(教師から女性校長として活躍した)については強い思い入れがあるため、「お姑さんは昔から冷静沈着できっぱりした人で、私はすごいなと思っていたの」と義母には決断力があるから捨てられるよね、と背中を押す形でどんどんと私が処分。

でも教材や学校関係の書類などは義母の気持ちを尊重し、捨てずにきれいなボックスを用意して整理しました。

その後、ひとり暮らしが難しくなり、高齢者向けマンションに入ってもらいましたが、身の回りの品とこのボックスだけは持参。事前に家をだいたい片付けておいたために、施設入居もスムーズにでき良かったです。

だんだんと話が噛み合わないことも増えていますが、顔を見にいくと、いつもボックスから教材を出して説明を始めます。それを聞くのも嫁の仕事と思っています(Mさん/63歳)

 
親の気持ちに共感を示しながら、いっぽうで着実に片付けを進めていくことがポイントです。
 

3.親家片は「人生の整理整頓」

モノを思い切って捨てるというのは、その気になればできることです。しかし、いざ捨てようとすると「それは○○にあげるつもり」「いつか使うから捨てないで」「お父さんのものはとっておきたい」とご本人にはさまざまな気持ちがあふれでてくるものです。

現実的には子世帯のやりやすい方法で親家片(おやかた)を進めていくとしても、です。捨ててしまえばいい、ではなく、ご両親の「人生を整理整頓する」と考え、歩んできた道に感謝の気持ちを伝えることが大切ではないでしょうか。

大橋 礼筆者:大橋 礼
主に教育・ライフスタイルを中心に執筆するフリーライター。自身の介護経験と親世代・子世代両方の視点から取材を行いリアルな声を届ける。サードエイジ世代の新しい暮らしと50代からの豊かな人生を求めて模索中。

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