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日本に永久帰国や移住を望む人が増えている理由|その魅力を大解剖!

先進国の中でもに日本は物価が低い

有料老人ホームの費用アメリカの都市部で、高齢者向けの施設に入居するには月額3000ドル、4000ドルの入居費用がかかるそうです。

日本の場合、都心部でも20万前後で入居できます(各施設やサービス内容によって料金は異なります)。

他の先進国と比べて日本の物価は?
筆者はロンドンに数年住んでいたことがあり、アジアやヨーロッパ諸国を旅しましたが、日本の物価は欧米諸国に比べると、今の段階では格段に安いです。

日常生活に必要な衣食住の値段は、だいたいアメリカや欧州の先進国と比べると3分の2ほどの値段。もちろんピンからキリまであり、高級な寿司店やレストランなどは日本も高いですが、吉野家の牛丼の並盛りが352円。タイや台湾などの屋台料理の値段とさほど変わりません。

さらに、東京では1000円以下でドリンクやデザートも込みで美味しいランチが食べられる店も多く、ロンドン、パリ、ニューヨークなどではありえない話。

各国のマクドナルドで販売されているビッグマック1個当たりの価格が1番高い国はスイスで739円。

2位がノルウェー657円、3位がアメリカ624円。ちなみに日本は26位で390円でした。韓国(18位)やタイ(19位)より安いです。
参照「世界経済のネタ帳 世界のビッグマック価格ランキング」より

各国との社会保障協定

さらに、利点としては各国との社会保障協定により海外に住む日本人の年金が受け取りやすくなったこともあります。

日本企業の会社員などが日本から米国へ派遣される場合、日米両国の年金や健康保険に加入が義務付けられ、二重払いを余儀なくされていました。

また、そうした駐在員や永住者が米国に社会保障税を納めても、米国での就労期間が短いために年金の加入期間が所定期間に満たず、年金を受給できない問題も生じていました。

そこで、両国の年金と保険の適用を調整し、二重払いを防ぐため、2005年10月に日米社会保障協定が発効し、二重払いの解消をはかるとともに、米国での就労期間が短く、年金の加入期間が不足している場合も年金が受給できるようにした制度が社会保障協定です。

日本は23カ国と協定を署名済で、うち20カ国は発効しています。

協定が発効済の国 ドイツ、イギリス、韓国、アメリカ、ベルギー、フランス、カナダ、オーストラリア、オランダ、チェコ、スペイン、アイルランド、ブラジル、スイス、ハンガリー、インド、ルクセンブルク、フィリピン、スロバキア、中国
署名済未発効の国 イタリア、スウェーデン、フィンランド

参照:厚生労働省「海外で働かれている皆様へ(社会保障協定)
 
日本に海外から帰国する方にとって、日本と海外の社会保障協定は年金だけでなく医療保険や介護保険にも適用される場合があります。海外からの帰国に際しては、社会保障協定の内容を事前に確認することが大切です。
 

まとめ

以上、日本と海外を比べながら日本の魅力に迫ってみました。

もちろん日本が良いことだらけの国というわけではありません。悪いところだってありますがトータル的にいって平和で暮らしやすい国です。

私も20代は海外に憧れ日本の良さにあまり目がいかなかったのですが、年を重ねるごとに子供のころから食べていた日本食が恋しくなり、日本の素晴らしさに気づかされました。

人はなぜ故郷に戻りたくなるのでしょう。

桜の花が舞い散る景色や、蝉の声や夏祭り、友達と作った雪だるま、おかあさんが作るお味噌汁の匂い……。

そんな、子どもの頃からの小さな記憶が脳裏の奥にインプットされているからではないでしょうか。

帰国をお考えの方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
日本に永久帰国するために必要な手続きと課題

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筆者:松尾まみ
ロンドン在住歴3年。学生時代より情報誌や雑誌で旅ライターを始め、国内・海外取材歴8年。結婚と出産で休業。その後、オーガニック化粧品・食品の会報誌の編集を経てWEBに転身。介護、不動産、健康などの記事の執筆と高齢者向けサイト運営を16年。その間、自身も親の介護を経験しながら現在に至る。

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