「SNS」という言葉を目にしたことはありますか?
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、家族や友人、知人、そして世界中の人とインターネットを通じてつながり、情報をやり取りできるサービスのことです。
最近では、スマホ1つでどこにいても簡単に連絡が取れるようになり、離れて暮らす家族と顔を見ながら話せる「オンライン帰省」も広がっています。
「使ってみたいけれど、自分にできるか不安」「名前は聞いたことがあるけど、どう使えばいいのかわからない」──そんな方のために、この記事ではシニアに人気のSNSの種類や特徴を紹介します。
更新日:2025年10月10日
SNSってなに?どんなことができるの?
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)の略で、インターネットを通じて人と人がつながり、情報をやり取りできるサービスのことです。
ビデオ通話やメッセージ機能を使って、家族や友人と気軽にやり取りできるSNSには、LINEやInstagram、Zoom、Facebook Messengerなどがあります。
総務省の令和6年(2024)通信利用動向調査によると、60代のSNS利用率は約70%、70代でも50%を超えるという結果に。特に利用が多いのは LINE(約90%)・YouTube(約80%)・Facebook・Instagram の順で、もはや若い人だけのものではありません。
SNSは、離れて暮らす家族や友人との連絡手段としてだけでなく、趣味や関心を通じて新しい仲間と出会える“第二のコミュニティ”としても広がっています。
たとえば、「行ってみたいお店の雰囲気を知りたい」「近所の公園の花の咲き具合を見てみたい」と思ったとき、SNSで検索すれば、実際に訪れた人の写真や感想をすぐに見ることができます。
また、自分で撮った写真や日常の出来事を投稿すれば、同じ趣味を持つ人との交流も楽しめます。
シニアに人気のSNS活用例
家族との連絡用:LINE、Messenger、Zoom
→ 「孫の写真や動画を送ってもらえる」「安否確認にも役立つ」
趣味・交流:Instagram、X(旧Twitter)
→ 「写真投稿で共通の趣味の仲間ができる」「地域イベントを発見できる」
情報収集:YouTube、Facebook
→ 「健康情報、料理、ニュースなどを気軽に見られる」
SNSを活用することで、家にいながら世界中の人たちとつながることも可能になりました。地域の話題や健康のヒントなど、暮らしを豊かにする幅広い情報が身近に見つかります。
さっそく使ってみよう!シニアにおすすめのSNS
SNSにはさまざまな種類があります。目的に応じて使い分けてみましょう。以下に紹介するものは、すべて無料で登録できます。
Facebook(フェイスブック)

- 実名登録必須
- 日記形式
- 既知の相手との交流がメイン
- 通話・メッセージ機能あり
写真や文章などを日記のような形式で投稿し、利用者同士でコメントを付けあうなど、近況を共有することができるのが特徴です。
企業や団体が固有のアカウントを持っている場合も多く、例えば飲食店や雑貨店などのページを見れば、営業時間や新商品のお知らせなどを見ることができます。
実名登録が必要で、匿名では利用できません。
自分の出身地や出身校などを登録することで、旧友と交流できるなど、実名利用ならではの利点があります。
また、登録者同士で「友達」リストに追加した相手とは、メッセンジャーにて無料通話やメッセージのやいとり、ビデオ通話などの機能も利用できます。
■Facebook公式ページ
https://ja-jp.facebook.com/
X(旧Twitter)

- 匿名利用可
- 短文を投稿
- 知らない人と交流できる
- 即時性が高い
- 拡散力が高い
Twitterの由来となった「tweet(ツイート)」とは、英語で「鳥のさえずり」を示す言葉です。
転じて「無駄話」の意味があり、日本語では「つぶやき」と意訳されています。
140字以内の短い文章・4枚以内の写真をツイートすることができ、日常の些細なことを「つぶやく」ことに特化しています。
匿名での登録が多く、実際には知らない相手と交流する機会が多いことも面白さのひとつです。
公共交通機関の運行状況など、即時性の高いニュースなどの情報発信・拡散にも適しています。
実名が必要ない短文投稿がメインなので、比較的敷居の低いSNSと言えるでしょう。
■Twitter公式ページ
https://twitter.com/
Instagram(インスタグラム)

- 匿名利用可
- 写真を投稿
- 知らない人と交流できる
- メッセージ機能あり
こちらも匿名での利用が可能です。
他のSNSと違い、写真投稿型のSNSです。日常のスナップ写真にキャプションを添えて投稿できます。写真が好きな方にはぴったりです。
外食の写真や旅行の写真、ペットの写真、草花の写真など、自分で撮影した写真に文章を添えて投稿できます。
芸能人や著名人の個人アカウントや、服屋、飲食店などの企業アカウントがあり、それらを閲覧することも可能です。
■Instagram公式ページ
https://www.instagram.com/
LINE(ライン)

- 匿名利用可
- 通話機能あり
- メッセージに特化
- グループでの対話が便利
匿名(ニックネーム)での利用が可能ですが、電話番号の登録が必要です。
メッセージのやりとりに特化したSNSで、メールとは違いチャット形式で家族や友人と対話できます。
登録者同士でグループを作れるので、家族全員や、職場や趣味のサークルなどの大人数でのやりとりに適しています。
企業のLINEアカウントと「友だち」になることで、配信されるクーポンなどを利用できることもあります。
無料通話、ビデオ通話の機能もあるので、遠方のご家族とのオンライン帰省にもおすすめ!
SNS利用の際の注意点
さまざまな人とつながるSNSを安全に使うためには、いくつかの注意点があります。
誰が自分の投稿を見ているかわからない
日本での SNS 利用率は、2024年末時点でネットユーザーのうち約 79.0% に達していると推定されています。今やインターネットにアクセスできる多くの人がSNSを利用しています。
「どんな人が自分の投稿を見ているかわからない」という意識を持つことが大切です。SNSに投稿した内容は、自分や家族・知人・友人だけが見ているとは限りません。
詳細な個人情報を載せてしまうと、それを悪用される可能性があります。自宅や職場など、位置が特定できてしまうような情報も注意が必要です。
また、他者への誹謗中傷や犯罪を助長するような投稿は避けましょう。さらに、他のSNSユーザーの投稿や記事、ブログ、書籍、映画やドラマの動画などを無断転載することは、著作権侵害にあたる場合があります。
SNSを安全に使うためのポイントは、こちらの記事でも紹介しています。
→ 初心者のためのSNS|注意点とメリット・デメリットは?
あなたにぴったりのSNSはどれ?
年齢や性別を問わず、SNS人口は年々増え続けています。最初は不安でも、一歩踏み出せば、新しいつながりや発見が待っています。
SNSを通じて、趣味を共有する仲間が見つかったり、離れて暮らす家族とのコミュニケーションが深まることもあります。「難しそう」と感じる方も、まずはLINEやInstagramなど、身近なSNSから少しずつ始めてみましょう。
この機会に、あなたもぜひSNSに挑戦してみてはいかがでしょうか。
SNSで離れた家族とつながれるのは便利ですが、やはり「すぐ会える距離」にいる安心感も大きいものです。東京には、親世帯・子世帯が無理なく近居できるシニア向け賃貸が増えています。お互いに自立しながら、そばで見守り合える新しい暮らし方です。
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(グッドライフシニア編集部 ミヤザワケイ)
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