日本人の寿命は、先進国でもトップを走り続けています。人生を長く謳歌できることは、とても喜ばしいことです。
一方、歳を重ねるにつれて生活の不便さがついて回ります。住み慣れた自宅で「生活しにくい」と不便を感じるようになったなら、そろそろ老後の住み替えについて考えてもいいのかもしれません。
今回は長寿になるにつれ管理が難しくなる、シニアの持ち家について様々な観点からベストな策を追求していきましょう!
老後の住み替えで不安なことはズバリ「持ち家の管理」
平均寿命が延びていることは喜ばしいことですが、長生きするからこそ考慮すべきこともあります。それは、年齢を重ねることで自分が不自由になる可能性です。「介護問題」が社会の大きな課題となる一方で、高齢者の「住まい」に関する問題も増えてきています。
その一つが持ち家です。加齢とともに戸建てに住むことが不便になり、高齢者向けの賃貸住宅に移ることを考える人が増えています。
若い頃に魅力的だった新築の家も、年齢に伴い築年数が増えます。その結果、簡単に現金化できないばかりか、修繕費や相続問題など、ランニングコストも無視できない問題となるでしょう。
■高齢者にとって「戸建て」と「マンション」どちらが住みやすい?
老後の住み替えはお金がかかる!工夫したい点は?
老後の住み替えにはお金がかかるのが現実です。そこで、持ち家の強みを活かしてみましょう。
家を売却
そのまま中古で家を売却するか、更地にして土地だけを売却する方法などが考えられます。
そのまま中古として家を売却するか、更地にして土地だけを売却する方法があります。ただし、築年数がかなり古い場合は、リフォームを施してから売り出すなどの工夫が必要です。家の状態によりますが、一般的に戸建ては築20年以上経過すると、建物部分の資産価値がほとんどなくなると言われています。
手放す場合でも、買い手は古い住宅を購入する際にできるだけ安く買いたいのが本音です。ひと口に「家の売却」と言っても、さまざまな背景がありますので、まずは信頼できる不動産に見積もりを出してもらうことが、資産価値を知る良い方法です。
住み替え運用をする
これまでローンを一生懸命支払ってきて、なおかつ住み慣れた家には思い出もたくさんあります。簡単に壊したり、売ったりすることは難しいでしょう。そんなときは住み替え運用がおすすめです。住み慣れた自宅を賃貸に出して、その賃貸の収入で新しい自分の暮らしを始めることができます。
この方法なら、慣れ親しんだ土地との繋がりが完全になくなることなく維持もできて安心できることでしょう。
【住み替え運用】自宅を売却しないで賃貸にすることで安定した収入を得ることができるシステムです。2021年5月21日
コインパーキングとして運用
更地にする場合は、売却しなでコインパーキングとして運用する方法もあります。土地の形が複雑でもコインパーキングなら省スペースで運用することができます。
また、建物を建てるわけではないので、他の土地運用を考えやすいのもメリットでしょう。初期投資が少なく、準備期間も短いためにおすすめな方法です。多くの人の役に立つことも嬉しいですよね。
持ち家を運用して自分たちの住むところはどうする?
賃貸するか売却するか、持ち家の運用方法が決まったら、高齢者としての住み替えについて具体的に考えていきましょう。
介護を必要としない元気な方の場合、シニア(高齢者)向け賃貸住宅は、有料老人ホームなどの施設入居よりローコストで安心した住まいを手に入れられます。
■高齢者向け賃貸住宅とは?
スーパーで買い物をし、キッチンで料理を作りながら、これまで通りの自由な生活を楽しめる賃貸住宅です。お一人で、または配偶者や家族と一緒に住むことも可能です。
セキュリティも安心で、安否確認などのサービスもあります。シニア向け賃貸に移り住む方はアクティブなシニアが多いため、気の合う仲間と知り合う機会も期待できます。
持ち家と異なり、シニア向け賃貸住宅はバリアフリーなどシニアに配慮した設備が整っており、居心地の良い環境で安否確認のサポートもあるため、「もしものとき」にも安心です。
まだまだ元気で「趣味を楽しみたい」と考えている方や、「将来の準備を確実に始めたい」と思っている方には、最適な選択肢と言えるでしょう。
■旭化成「ヘーベルVillage」、その魅力とは?
■首都圏の「ヘーベルVillage」一覧ページ2021年7月24日
幼少期から介護士に憧れる。10代で早めに出産を終え、介護士として有料老人ホームを軸に幅広い経験を積む。「もっと多くのシニアの幸せをお手伝いしたい」という思いを持ち、介護士をしていたからこそ分かる介護やシニアの実際の生活にコミットしたコラムを発信している。
【入居者の声】サ高住や高齢者向け賃貸に入居した方の生の声を集めました。2021年5月21日
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