
血圧は健康状態を知るための重要な指標です。血圧が高すぎる「高血圧」は脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高め、逆に血圧が低すぎる「低血圧」はめまいや転倒、失神などの原因になることがあります。
このページでは、血圧の基礎知識や高血圧・低血圧が健康に与える影響をわかりやすく整理し、それぞれの原因・予防・対処法について詳しく解説した記事をご紹介します。
血圧とは?まずは血圧の見方を知ろう
血圧は、健康状態を知るための身近な指標のひとつです。健康診断や家庭用血圧計で目にする機会も多いですが、数値の意味を正しく理解していない方も少なくありません。
血圧は、心臓が血液を送り出すときに血管の壁にかかる圧力のことです。通常は「収縮期血圧」と「拡張期血圧」の2つの数値で表されます。
例えば「130/90mmHg」の場合、最初の130が収縮期血圧、次の90が拡張期血圧です。収縮期血圧は心臓が収縮して血液を送り出すときの血圧、拡張期血圧は心臓が拡張しているときの血圧を示します。
血圧の測定はmmHg(ミリメートル・エイチ・ジー)という単位で行われます。Hgは水銀を表す記号で、昔は水銀柱の高さで血圧を測定していたことから現在も使われています。
一般的に、成人では診察室で測る血圧が120/80mmHg未満、家庭で測る血圧が115/75mmHg未満が正常血圧の目安とされています。ただし、血圧は年齢や体調、測定する時間帯などによって変動するため、日頃から自分の血圧の傾向を把握しておくことが大切です。
血圧は加齢に伴い高くなりやすい傾向がありますが、「年齢が高いから高血圧でも大丈夫」というわけではありません。高すぎる血圧は脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めるため、医師と相談しながら適切に管理することが大切です。
なぜ高血圧や低血圧には注意が必要?
高血圧は、血管に強い圧力がかかり続ける状態です。血管や心臓に負担がかかり、放置すると脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などのリスクを高めます。
一方、低血圧は血液を全身に十分送り出しにくい状態です。めまいや立ちくらみ、倦怠感、失神などが起こることがあり、高齢者では転倒や骨折につながる場合もあります。
つまり、高血圧は「血管への負担」、低血圧は「血流不足による不調」が主な問題です。
身近な病気でも放置してはいけない高血圧
よく耳にする高血圧。これは血液が血管を流れるとき、通常よりも高い圧力で血管壁を押している状態をいいます。収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上になると「高血圧症」と診断されます。
原因はさまざまで、遺伝的なものもあれば、不健康な食事や運動不足とそれによる肥満、ストレス、喫煙、飲酒など、主にライフスタイルと大きく関係しています。
そのため、一般的に高血圧は中年期以降に割合が増加する傾向にあるのですが、近年では20代、30代にも症状が見られるのが実状です。
高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま進行することがほとんど。
その結果、健康診断などで高血圧を指摘されても、本人に困った症状が出ていないと積極的な生活改善、治療が行われず、脳卒中や動脈硬化、腎臓病などの命に係わる「困った病気」の引き金となってしまうのです。
家庭で測った血圧が何度も高い場合や、健康診断で高血圧を指摘された場合は、自己判断で放置せず医療機関に相談しましょう。特に頭痛、胸の痛み、息切れ、手足のしびれなどがある場合は注意が必要です。
身近な病気、高血圧。珍しい病気じゃないし、年齢的にもしょうがないし、などと油断していると脳血管や心臓に多大な負担がかかるのが高血圧の怖いところ。正しい知識と予防法を知り、健康な体を守りましょう。⇒ 放っておくと危ない!高齢者の高血圧(その症状や対策)
低血圧にも注意が必要
WHO(世界保健機関)では、最高血圧が100mmHg以下もしくは最低血圧が60 mmHg以下の状態を「低血圧」と定義しています。
低血圧(低血圧症)は通常の血圧よりも低い状態を指し、めまい、意識障害、疲労感などの症状を引き起こすことがあります。低血圧は、脱水、出血、心臓病、甲状腺機能低下症などさまざまな原因によって発症することがあります。
対処方法は原因によって異なりますが、水分摂取、適切な休息、適度な運動が一般的な対策として挙げられます。
低血圧でも、めまいや立ちくらみ、失神、強い倦怠感が続く場合は、病気や薬の影響が隠れていることがあります。転倒につながる危険性があるため、症状が気になる場合は医療機関に相談しましょう。
低血圧と聞くとどんなことを思い浮かべますか?何となく、朝が弱い、女性に多いイメージがあると思います。実は中高年にも多く見られる低血圧は、高血圧と同様、さまざまなリスクも抱えているのです。⇒ 油断は禁物!高齢者の低血圧にひそむリスクとは?
⇒ 低血圧は塩分をたくさんとるべき?食事のコツを管理栄養士が解説
血圧を日々管理するために大切なこと
血圧は年齢、性別、遺伝、ライフスタイルなどによって影響を受けるため、特に、高血圧や低血圧の方は日々の血圧のモニタリングが重要となります。そして、健康な生活を送るためには、バランスの取れた食事、定期的な運動、適切な睡眠、ストレスの管理などが不可欠です。
また、喫煙や過度のアルコール摂取は血圧に悪影響を及ぼす可能性があるため、これらの習慣を控えることも大切です。
血圧の健康への重要性を理解し、適切な予防と管理を行うことで、心臓や血管系に関連したリスクを減らし、健康的な生活を送ることができるでしょう。
自己管理だけでなく、定期的な健康診断や医師の指導を受けることも忘れずに行いましょう。
参考:厚生労働省:e-ヘルスネットの「高血圧」
(グッドライフシニア編集部)
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