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離れて住む親の安否が心配!孤独死を防ぐ対策とは?



離れて住む親との関わり方はどうしてる?

親と離れて住んでいる場合、何かあっても、すぐに駆け付けることができないため、心配をされている方も多いのではないでしょうか。

一人暮らしの高齢の親を持つ人は、親との連絡や訪問の頻度はどのくらいなのか?また親の孤独死について、どう考え対策を講じているのでしょう。

株式会社TRUST・CORPによる「一人暮らし高齢者の孤独死防止対策」のアンケート調査結果が興味深い内容なのでご紹介します。
※対象者は65歳以上の親を持つ23〜59歳の社会人282人(男性83人、女性199人)。

この結果をもとに、親にとっても自分にとっても安心できる見守り方などについて考えてみましょう。
 

親と会うためにかかる時間や連絡の頻度

最多が1時間24,8%、次いで30分の17,7%、8割以上は、親と会うための移動時間が片道3時間以内のところに住んでいました。


 
親との連絡頻度については、最多が1週間に1度20,9%、次いで2~3日に1度19,9%、85%以上は、1ヶ月に1回以上の頻度で、親と連絡を取っていました。
 

 

親の孤独死について

「親の孤独死について考えたことはありますか?」質問に対して、「はい」を選んだ人(68.8%)の意見。

46歳女性

二年前の冬に隣で暮らしていた82歳の男性が孤独死をし、二日間も発見されなかった悲しい現実を知っているからです。そして父親は八年前に脳梗塞を起こして、現在も右半身が若干不自由なので心配です。

53歳女性

誰もいない間に倒れたら可哀想なので一緒に住もうと言っても自分の家が良いと言い切ります。孤独死だけは嫌なので頻繁に行くように心がけているのと、見守りカメラを置いています。母は訪問サービスなどで人と関わるのを嫌がるのでそういうサービスは利用できません。

43歳男性

今は元気ですが、コロナ禍になってから会えていないので考えるようになりました。

「いいえ」を選んだ人(31.2%)の意見は以下の通り。

44歳男性

大きな持病もなく、今の所元気に買い物や外出をしているので、心配していません。

51歳女性

親は近所付き合いが出来ているので、突然死の場合を除けば、孤独死や放置されることは無いと思っています。

31歳女性

近くに兄弟や親戚がたくさん住んでいるためです。ご近所の方とも毎日のようにあいさつをかわしたり、交流したりしているので孤独死になることは考えられません。

 
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孤独死対策として取り組んでいること

親の孤独死の対策を何かしていますか?の質問に対して、58.9%の方が「はい」と答え、41.1%が「いいえ」と回答。自分から連絡したり会いに行ったりなど、自分でできる対策に取り組んでいる人が多いようです。

主な対策
・日常的に自分から連絡している:58.9%
・定期的に自分で訪問している :47.5%
・訪問サービス利用      :9.6%
・自治体のサービス利用    :5.3%
・スマホの見守りアプリ    :3.2%
・民間企業の見守りサービス  :1.4%
・カメラの安否確認サービス  :1.4%
・老人向け施設への入所    :1.4%
・センサーを使った安否確認サービス:0.7%

 

孤独死対策に取り組んでいる人の意見

36歳女性

私が心配であることのほか、親本人からの要望もあり、アプリで見守りをしています。電気の利用料がリアルタイムで分かるので、2日動きがなかったら連絡を取ることになっています。

45歳女性

毎朝元気かどうかメールをし合うということを習慣にしています。朝「おはよう元気です」というメールが来るので、忘れていたり、連絡してこなかった日には電話をするようにしています。

46歳男性

若いころに頑張り、家族のために働き、母親の介護までしてきた立派な父親なので最後は看取ってあげたいと思っています。

29歳男性

訪問サービス利用していますが、元々は孤独死対策として導入したわけではなく、住んでいた所が火事に遭い、自分達では身の回りの事を面倒をみきれず、仕方無く導入しました。導入してからはサービス内容への満足感が想像以上に良かったので、そのまま今に至っておます。結果として、孤独死対策としてのニュアンスも含んでいる形です。

取り組んでいない人の意見

47歳女性

本人の性格上、たとえ自分の子どもであっても人からの干渉を好まないからです。今はまだ元気なので、親の意思を尊重しています。

42歳女性

親が携帯を持つのを嫌がり一切持とうとせず、インターネット環境もないところにいます。使い方が分からないからと新しいものに拒否反応を示すので取り組んでいません。

46歳男性

対策を取るお金が無いです。また、親子の関係性が悪いのに、下手に親に手出し・口出しすると、また関係性がよけいにこじれるかもしれないからです。
 

まとめ

定期的な連絡や訪問をすることが、親の安否確認の基本的な方法としつつも、親との物理的な距離や、兄弟の有無、親と子の関係性などが人によって異なるため、対策の取り方や対策の必要性は、人によって異なることが分かりました。

離れて暮らす親のことは日ごろから心配なものです。できれば頻繁に訪問したいと思う方も多いと思います。かといって子供にも家庭があったり、仕事があったり、遠方であったり、それぞれに事情があります。

いざとなった時にあわてないためにも、先々のことを考え、親はどうしたいのか、子は何ができるのかなど、親子間でも話し合いをしておくことが大切です。

遠方に住む一人暮らしの親を、自宅の近くにあるシニア向け賃貸やサ高住に呼び寄せる「親の呼び寄せ」もコロナ禍で増えています。同居ではなく適度な距離を保ちつつ、親の生活をサポートできる時代のニーズに合った暮らしスタイルです。

 
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