定年後の生活を考える
「定年退職後の仕事や生活について」の実態調査の結果によると、老後の暮らしに対する夫婦間のリアルな事情が明らかになります。
アンケートは、高齢者の就労支援を行う「株式会社マイスター60」によるもので、50代の男性会社員500名と50代の男性会社員を夫に持つ女性500名の計1000名を対象に行ったものです。
Q1.あなたもしくは配偶者の定年退職後や老後の生活や仕事について、配偶者の方としっかりと話し合われていますか?
婦の6割近くが、老後の仕事や生活について配偶者と話し合っていないと回答しています。「しっかりと話し合っている」と回答した方は5.0%で、「少しは話し合っている」と回答した方は36.9%。
一方、「あまり話し合っていない(39.5%)」と、「話し合ったことはない(18.6% )」と合わせると、6割近くの方が毎日顔を合わせで生活しているにも関わらず、老後の仕事や生活について夫婦で話し合っていないということです。
Q2.あなたもしくは配偶者の定年退職後や老後の生活や仕事について、配偶者の方とあなたの希望に相違はありませんか?
「相違は全くないと思う(5.2%)」、「ほとんど相違はないと思う(37.8%)」と合わせて43.0%が相違はないと思うと回答しています。一方では、「少し相違があると思う(22.5%)」、「大いに相違があると思う(9.3%)」と、配偶者との間で希望に相違があると思うと回答した人は合わせると31.8%になります。
注目すべきは58.1%、およそ6割の夫婦が定年退職後の暮らしについての話し合いが不十分であることです。またQ2では「大いに相違があると思う」「少し相違があると思う」の割合が31.8%とおよそ3割、更には4人に1人が「配偶者の希望を把握していない」と回答しています。
話し合いがあるほど夫婦間での相違がない
話し合いが行われている夫婦と、行われていない夫婦における相違の有無を集計。その結果、話し合いが行われていると回答した人ほど、夫婦間での相違がないと回答する割合が高い傾向が明らかになりました。
高齢化に伴い定年を65歳に延長する企業が増える中、継続してそれまで通り企業に勤めたり、心機一転新しい仕事を始めてみたりと、かつてより選択の幅は増えています。
いずれは訪れる定年退職。そのときに向けてご夫婦で話し合っておくことが、一層信頼を深めるセカンドライフの秘訣ではないでしょうか。
(グッドライフシニア編集部)
関連記事
■高齢者の趣味は生きがいに繋がる!アイデア6つとその重要性
■自分で求めてつくる時代!高齢者の地域でのつながりづくり
■人生100年時代を楽しむ!生涯学習で活き活きシニアライフを
【老後の移住計画】田舎暮らしをする前に!抑えておきたいポイントや注意点
【シニアの田舎暮らし】高齢者にとっての車社会を考える
・【多様化するシニアの暮らし方】二地域居住(デュアルライフ)・マルハビ・永久帰国・海外移住
・田舎暮らしのアドバイス
・海外ロングステイ、その魅力とは?
■「介護予防」に取り組んで健康寿命を延ばそう!
■介護されない元気な未来のために!今からできる予防や対策
【歯科医監修】70歳から虫歯急増!歯の数を減らさない7つのお口ケア
【歯科医監修】気になるインプラントいくらかかる?アフターケアも大切!
■その不調、薬の副作用かも?高齢者が気を付けたい服薬トラブル(原因と対策)
■【薬剤師が教える】お薬手帳の正しい使い方|シニアが確認しておきたい6つのポイント
■【薬剤師が教える】お薬手帳アプリとは?紙とアプリはどちらがおすすめ?