「SNS」という言葉を目にしたことはありますか?
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、家族や友人、知人、そして不特定多数の人々とインターネットを通じてやり取りし、社会的なつながりを築けるサービスです。
最近では、世界中どこにいても簡単に連絡を取り合える時代になり、離れた家族と顔を見ながら会話できる「オンライン帰省」も広がっています。ビデオ通話を使って、遠方の家族と簡単にコミュニケーションを取れるSNSには、LINE、Skype、Zoom、Facebook Messengerなどがあります。
「SNSを使ってみたいけれど、自分にできるか不安」「フェイスブックやツイッター、インスタグラム、ラインなどのSNSは知っているが、使い方がよく分からない」と感じている高齢者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなシニア世代のために、いま人気のSNSの種類や特徴をご紹介します。
■SNSってなに? どんなことができるの?
■さっそく使ってみよう!シニアにおすすめのSNS
■SNSの注意点
(Facebook/Twitter/Instagram/LINE)
■あなたにぴったりのSNSはどれ?(まとめ)
SNSってなに?どんなことができるの?
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)を略した言葉で、社会的(ソーシャル)な繋がり(ネットワーキング)を構築できるサービスのことです。
60代以上もスマホ(スマートフォン)利用が当たり前と言われる時代。
スマホから簡単にアクセスできるSNSは、孤立してしまいがちなシニアの新しいコミュニティとして広がってきています。
SNSではインターネット上で人との繋がりを楽しむことができます。友人・知人だけでなく、SNSに登録している世界中の人と、情報の交換や共有を行うことが可能です。
例えば、「行ってみたいお店があるけど、行く前にお店の雰囲気を知りたい」「近所の公園の紫陽花は見頃になったかな?」といった情報が欲しい場合、SNSのなかで検索をすれば、実際にそこへ行った人の感想や写真などの情報を得ることができます。
また、自分が行った場所や食べたものなどの写真、お店の情報などをSNSに投稿すれば、同じような趣味を持つ人・興味の傾向が似ている人から写真を褒めてもらえたり、もっと詳しい情報を教えてもらえたりというような他者との交流体験が可能です。
さっそく使ってみよう!シニアにおすすめのSNS
SNSには様々な種類があります。目的に応じて使い分けましょう。
以下に紹介するものは全て無料で登録できます。
Facebook(フェイスブック)
- 実名登録必須
- 日記形式
- 既知の相手との交流がメイン
- 通話・メッセージ機能あり
写真や文章などを日記のような形式で投稿し、利用者同士でコメントを付けあうなど、近況を共有することができるのが特徴です。
企業や団体が固有のアカウントを持っている場合も多く、例えば飲食店や雑貨店などのページを見れば、営業時間や新商品のお知らせなどを見ることができます。
実名登録が必要で、匿名では利用できません。
自分の出身地や出身校などを登録することで、旧友と交流できるなど、実名利用ならではの利点があります。
また、登録者同士で「友達」リストに追加した相手とはっメッセンジャーにて、無料通話やメッセージのやいとり、ビデオ通話などの機能も利用できます。
■Facebook公式ページ
https://ja-jp.facebook.com/
Twitter(ツイッター)
- 匿名利用可
- 短文を投稿
- 知らない人と交流できる
- 即時性が高い
- 拡散力が高い
Twitterの由来となった「tweet(ツイート)」とは、英語で「鳥のさえずり」を示す言葉です。
転じて「無駄話」の意味があり、日本語では「つぶやき」と意訳されています。
140字以内の短い文章・4枚以内の写真をツイートすることができ、日常の些細なことを「つぶやく」ことに特化しています。
匿名での登録が多く、実際には知らない相手と交流する機会が多いことも面白さのひとつです。
公共交通機関の運行状況など、即時性の高いニュースなどの情報発信・拡散にも適しています。
実名が必要ない短文投稿がメインなので、比較的敷居の低いSNSと言えるでしょう。
■Twitter公式ページ
https://twitter.com/
Instagram(インスタグラム)
- 匿名利用可
- 写真を投稿
- 知らない人と交流できる
- メッセージ機能あり
こちらも匿名での利用が可能です。
他のSNSと違い、写真投稿型のSNSです。日常のスナップ写真にキャプションを添えて投稿できます。写真が好きな方にはぴったりです。
外食の写真や旅行の写真、ペットの写真、草花の写真など、自分で撮影した写真に文章を添えて投稿できます。
芸能人や著名人の個人アカウントや、服屋、飲食店などの企業アカウントがあり、それらを閲覧することも可能です。
■Instagram公式ページ
https://www.instagram.com/
LINE(ライン)
- 匿名利用可
- 通話機能あり
- メッセージに特化
- グループでの対話が便利
匿名(ニックネーム)での利用が可能ですが、電話番号の登録が必要です。
メッセージのやりとりに特化したSNSで、メールとは違いチャット形式で家族や友人と対話できます。
登録者同士でグループを作れるので、家族全員や、職場や趣味のサークルなどの大人数でのやりとりに適しています。
企業のLINEアカウントと「友だち」になることで、配信されるクーポンなどを利用できることもあります。
無料通話、ビデオ通話の機能もあるので、遠方のご家族とのオンライン帰省にもおすすめ!
SNS利用の際の注意点
様々な人と繋がるSNSを安全に使うためには注意が必要です。
誰が自分の投稿を見ているかわからない
日本でのSNSの普及率は75%(2018年度時点)。インターネットにアクセスできるほとんどの人がSNSを利用している状況です。
「どんな人が自分の投稿を見ているかわからない」ということを意識して利用しましょう。
あなたがSNSへ投稿した内容は、自分や家族・知人・友人だけが見ているとは限らないのです。
詳細な個人情報を載せてしまうと、それを悪用する人がいるかもしれません。
自宅や職場などの位置が特定できてしまうような情報も危険に繋がる可能性があります。
他者への誹謗中傷や犯罪を助長するような内容の投稿はやめましょう。
また、他のSNSユーザーの投稿やインターネット上の記事、ブログ、書籍などの内容、映画やドラマの動画などを無断転載してはいけません。
著作権侵害の恐れがあります。
あなたにぴったりのSNSはどれ?
老若男女問わず、SNS人口は増え続けており、2020年末には7937万人にのぼるだろうと予想されています。
苦手意識のある方もいらっしゃるかもしれませんが、最初の一歩を踏み出すことさえできれば、そこには新しい世界が広がっています。
なかには、還暦を過ぎてからインターネットについて勉強し、Appleの講習会などにも自主的に通いながら独学でSNSを始め、ついにはアプリ開発までなさった若宮正子さんなど、シニアでご活躍されている方もいます。
■若宮正子さんのTwitter https://twitter.com/marchan1935
※Appleとは:インターネット関連製品やソフトウェアなどを開発・販売する企業。iPhoneなどの製品で有名。Apple Storeでは「Today at Apple」と呼ばれる講習会を定期的に開催しています。
SNSを利用するにあたって注意する点については「初心者のためのSNS|注意点とメリット・デメリットは?」をご覧ください。
この機会にあなたもぜひSNSに挑戦してみてはいかがでしょうか!
(グッドライフシニア編集部 ミヤザワケイ)
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