平均寿命の伸びや家族構成の変化によって、一人暮らしの高齢者が増加している現代社会。中には、要介護認定を受けながら一人暮らしを続けている世帯も珍しくありません。
また、「家族としては施設に入居してほしいけど、本人は住み慣れた家を離れたがらない」といった悩みを抱えているケースもあるでしょう。
今回は要介護1~3の高齢者に一人暮らしは可能なのか、実際の体験談を元に、利用可能な介護保険制度などを交えながら、その実態をご紹介していきます。
要介護1で一人暮らしは続けられるか?
要介護1とは、立ち上がりや歩行に支えが必要で、排泄・入浴・洗顔・衣服の着脱など部分的な介助が必要な状態を言います。
要介護度の中では最も軽い判定であり、自分一人ではできないところを部分的に支えてもらえれば、一人暮らしも可能です。
実際、要介護1の高齢者がいる世帯の内、およそ3割が一人暮らし。つまり、要介護1判定を受けた3人に1人が、一人暮らしをしているということです。
ここでは、介護保険や福祉制度などの社会資源を活用しながら、要介護1でも快適な一人暮らしを送るためのコツやポイントをご紹介します。
詳しい記事を読む⇓
■要介護1で一人暮らしは続けられるか?実際のケースを見ながら解説
要介護2で一人暮らしは続けられるか?
要介護2とは、立ち上がり、歩行に支えが必要で、排泄・入浴・洗顔・衣服の着脱などに一部、または全介助が必要な状態です。掃除や調理などでも介助が必要になります。
2019年に厚生労働省が発表した調査結果によると、要支援・要介護認定を受けている一人暮らしの方で、要介護2の方は約16%という結果が出ています。
要介護2は、車椅子や特殊寝台の貸与が受けられ、「一部または全介助」が必要となることから、一人暮らしをする介護度の境目とも言われています。
今回は要介護2で実際に一人暮らしをしているAさん(80代男性)の例をもとに、居宅介護サービスや介護保険の利用限度額もご紹介します。
詳しい記事を読む⇓
■要介護2で一人暮らしはできるのか?実際のケースを見ながら解説
要介護3で一人暮らしは続けられるのか?
要介護3とは、日常生活でほぼ全面的に介助が必要な状態です。歩行や排泄、家事や身の回りなど、日常生活のあらゆる面での支援が欠かせないため、要介護3からは特別養護老人ホーム(特養)への入所が可能になります。
そのため、施設への入居を検討する方が多くなるのも、この介護度の特徴です。
家族としては施設への入居を勧めたいけど、本人がどうしても納得しない場合、要介護3での一人暮らしは可能なのでしょうか?
今回は『小規模多機能型居宅介護』を利用しながら、一人暮らしをしているAさん(80代男性)の例をご紹介いたします。
詳しい記事を読む⇓
■要介護3で一人暮らしはできるのか?実際のケースを見ながら解説
以上、要介護1、要介護2、要介護3のひとり暮らしは可能かについての記事のご紹介でした。
さまざまなな介護サービスを組み合わせ利用することで、要介護3でも一人暮らしを続けることは不可能ではないことが分かりました。
サポートできるお子さんが近くにいるかどうか、また、身体機能はそれぞれ個人差はありますが、参考になさってください。
(グッドライフシニア編集部)
在宅介護の関連記事
■親の突然の入院であわてないために|相談先・退院後の暮らしの選択肢
■親の介護が必要になった時にするべき5つのこと
■【在宅介護か?施設介護か?】あなたはどちらを選択しますか
■介護保険制度とは?|その仕組みを分かりやすく解説
■要介護認定の申請から認定までの流れ|不服申し立て・介護度が変わった場合は?
■在宅で処方薬を受け取れる「薬剤師の訪問サービス」とは?
■足が悪くて…認知症で… 近くの医院に行けないなら「在宅医」を頼ろう!
■介護保険料を滞納するとどうなる?どんな罰則が待ち受けるかを解説
■介護認定調査を受けるに当たり知っておくべきこと ~親の自尊心も大切に~
■在宅介護の良い点と問題点|限界を感じたときの対処法とは?
■介護保険で利用できるサービスとは?(居宅・施設・地域密着型)
■介護保険「施設サービス」|特養・老健・療養病床・介護医療院の違いを解説
■介護保険の「地域密着型サービス」とは?その種類や特徴を詳しく解説
■介護保険の「居宅サービス」とは?|訪問・通所・短期入所サービスを詳しく解説
■デイサービスとデイケアは何が違うの?
■訪問リハビリテーションとは?|利用するタイミングや費用
積水ハウスの「グランドマスト」は、安心快適なサービスやレストランを併設した自立型サ高住です。介護が必要となった場合、外部の介護サービスを受けながら住み続けることも可能な賃貸です。
■「グランドマストシリーズ」その魅力とは?2022年12月24日