非感染性疾患(NCDs)とは何の病気の総称?
非感染性疾患(NCDs)とは、英語で「Non-Communicable Diseases」と呼ばれ、人から人に直接感染しない慢性的な健康状態を指します。
あまり耳慣れない言葉ですが、実は世界第一位の死因となっています。
NCDsには、心血管疾患、がん、慢性呼吸器疾患、糖尿病、うつなどがあり、これらの疾患は、主に生活習慣、環境要因、遺伝などの影響で発症します。
日本では「非感染性疾患(NCDs)」という言葉はまだ広く知られておらず、一般的には「生活習慣病」という表現が多く使われています。
非感染性疾患と生活習慣病を簡単に区別すると、NCDsは感染しない慢性的な病気全般を指し、生活習慣病はその中で特に生活習慣が原因となる疾患を指します。
NCDsの主な種類
心血管疾患
心臓病や脳卒中を含みます。高血圧や高コレステロール、不健康な食生活がリスク要因です。
がん
異常な細胞の増殖によって引き起こされる疾患で、タバコの使用や不適切な食事、環境への曝露がリスクを高めます。
慢性呼吸器疾患
慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息が含まれ、主に喫煙や空気汚染が原因となります。
糖尿病
高血糖状態が続く代謝の障害で、肥満や身体活動不足がリスク因子です。
精神疾患
うつ病や不安障害など、精神的な健康に関連する疾患で、遺伝や環境、心理的要因が影響します。
NCDsの予防と対策
NCDsは通常、長期間にわたって管理が必要で、重大な障害や死亡を引き起こす可能性がありますが、多くのNCDsは、バランスの取れた食事、定期的な運動、タバコや過度のアルコール消費を避けることで予防できます。
以下のポイントに注意しましょう。
健康的な食生活
野菜や果物を多く摂取し塩分や脂肪を控えめにし、栄養のバランスを考えた食生活を心がけましょう。
運動の重要性
定期的な運動を取り入れる。ウォーキングやジョギング、ストレッチなどがおすすめです。
ストレス管理
趣味やリラクゼーション法を取り入れてストレスを軽減する。
定期的な健康診断
健康状態を把握し、早期発見・早期治療を心がける。
まとめ
非感染性疾患(NCDs)は、感染症とは異なる慢性疾患であり、生活習慣や環境、遺伝によって引き起こされます。
これらの疾患は、個人の健康に深刻な影響を及ぼし、社会全体にも大きな負担をかけます。
健康的な生活習慣を維持し、NCDsを予防することが私たち一人一人の健康を守るために重要です。
参考:WHO(世界保健機関)「Noncommunicable diseases」
National Institutes of Health (NIH)「Management and Prevention Strategies for Non-communicable Diseases」
(グッドライフシニア編集部)
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