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「うつ」とは?特徴的な症状に気づき治療につなげるポイント

3.治療はどのように行われるか、何科に行けばいいの?

うつ病

憂鬱な気持ち、不眠、食欲の低下が2週間以上続いた場合は、早めの受診が必要です。うつ状態で治療せずに6ヶ月放置すると重症化しやすいことが分かっています。

受診する科は総合病院であれば神経科または精神科ですが、初めから大きな病院に行くことに抵抗がある場合は、個人クリニックの心療内科を受診します。個人のクリニックには「メンタルクリニック」や、「○○クリニック」(医師個人名)を標榜しているところも多いです。

治療はほとんどの方が外来通院のみで行い、軽度の場合はカウンセリング中心の精神療法、中等度は薬物療法と精神療法を組み合わせて行います。
お薬についてうつ病のお薬(種類・副作用・注意点)

うつが重症で攻撃性が強い場合などは医師の判断で入院を勧められるケースもあります。
  

初めての受診は何科に行けばいいの?

気分の落ち込み、不安感など精神症状が強い時はメンタルクリニックの受診がお勧めです。うつの精神症状と同時に身体症状が強い時や、直近で検診を受けておらず、全身状態に不安があるときは総合病院を受診しましょう

うつと間違われやすい疾患もあるので注意が必要です。甲状腺機能低下症、クッシング症候群などの内分泌疾患、悪性貧血などの栄養障害、腎機能や肝機能障害などでもうつ症状が出ます。

筆者がお会いした患者さんで、実際に「イライラと気分の落ち込み」で精神科を受診した方が、内科へ紹介され、甲状腺機能低下症だったケースもあります。

また、うつと似ている症状に適応障害があります。適応障害とうつの大きな違いは、適応障害の場合、要因となるストレスがなくなると症状が改善され、うつの場合は、ストレスから離れても抑うつ状態が続くという点です。
  

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適応障害とうつ適応障害とは、ストレスが原因となって心身のバランスが崩れ、社会生活に支障が生じた状態をいいます。適応障害は、うつ病と混同されがちですが、異なった疾患です。
適応障害とは?症状が似ているうつとの違い
 

  

4.うつかな?と思ったときの判断ポイント

うつ病

なかなか自分では自覚しにくいものですが、診断される前の自覚症状や、家族の判断ポイントは以下のようなものがあります。

自己観察 ・うつ:食欲がない、仕事や学校に行きたくても朝起きられない、外で起こっていることに関心が持てない、自分を責めてしまう、今まで楽しめていたことが楽しくなくなった、自分のいる意味が感じられない、食事の味がしない、眠れない・寝ても夜中に何度も目が覚める、常に全身がだるい


・非定型うつ:食欲が増進、一日のうちでイライラしている時間が長い、夕方や夜になるとスタミナ不足を感じる、仕事で怒られると自分の存在を否定されたように感じる、疲労感が強く手足が鉛のように感じる、不安感が強い、10時間以上の過眠、朝の目覚めが悪い

家族側から本人を観察 以前に比べて表情がなくなった・顔色が悪い・風呂や着替えを面倒くさがる・食欲の低下または増進・飲酒量が急に増えた・自分の存在意義を疑問に持つようになった


5.家族がかかったら

サインを見逃さないことが大切

うつ病の方は何かしらのサインを出しています。本人の様子を周囲の人間が観察し、そのサインに気づいてサポートすることが重要です。

うつの精神的なサインとしては、表情が乏しくなる、口数が減る、焦りや不安感が強いなどです。身体的なサインは食欲が低下する、反対に過食になる、飲酒量が増える、不眠、朝起きられない、下痢や便秘が続く、首や肩、腰などの痛みが続くなどです。とくに今までなかった症状が出た時には注意が必要です。

職場など周囲の人間としては、「頑張れ」という励まし、「なぜうつなのか」などと問い詰めることはせず、本人の訴えを傾聴するように心がけます。

何気なく気遣うことで、今いる環境に安心感を持ち、回復の援助に繋がります。

一人暮らしの場合

同居する家族がいない一人暮らしの場合は、精神症状が悪化した場合に観察者がいません。場合によっては自分で保健所に連絡して定期的に訪問や面談で相談に乗ってもらう、友人などに定期的に連絡をしてもらうなどしましょう。仕事の求職が可能であれば実家に帰って療養することもおすすめです。

傷病手当金

働く人はうつ病によって仕事を休むことで、経済的な不安が出てきます。こうした方には、会社の健康保険に加入している場合、傷病手当金を申請できます。
お金の不安を減らす「障害年金」の基本を知っておこう

休職

うつ病と診断され、休職をする場合、申請をすれば社会保険事務所から傷病手当が支給されるのです。支給期間は最長1年6ヶ月であり、支給額は過去の報酬額から算出されます。
 

6.まとめ

うつ病にかかる日本人は増加傾向にあるといわれます。原因は不明ですが、なりやすい危険因子として強いストレス、近親者との別れなど大きなライフイベントなどがあるのです。

遺伝的素因が関係していますが、ストレスの多い社会ではもはや誰がなってもおかしくありません。

うつ病は、早期に発見し、適切な治療をすることで治る病気ですので、「おかしいかな?」と思ったら、関係機関に早めに相談しましょう。
 
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島谷柚希(しまたに・ゆずき)筆者:島谷柚希
医療・健康ライター。看護師、介護支援専門員。整形外科などの医療機関や介護施設などで20年以上働いてきた経験を生かし、介護予防や健康に関する情報を発信。2021年10月には「看護師歴20年の私が伝える健康法 自分観察で疲れにくい体になる!」(Kindle本)を出版。ブログ:Nruse Writer’s Cafe 

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